JR西日本の227系転換クロスシート車積極投入姿勢を中心とした話です
JR西日本から、2025年10月30日付けで「山陽本線(山口エリア)への新しい車両の導入について」のニュースリリースがありました。
2026年度以降に、山陽線山口エリアに2両3編成と3両6編成の計24両投入の計画です。
山陽線の227系は、転換クロスシートを基本としているのが特徴で、すでに広島エリアでは福山~新山口で、岡山エリアでは姫路~三原の区間に投入されており、山陽線の補助的な役割もする呉線、赤穂線も走行しています。
東海道・山陽線の223系・225系新快速と合わせれば、米原~下関まで、運が良ければ転換クロスシートでの移動ができます。
JR東日本・JR東海・JR九州の普通電車はロングシート化の割り切り方
ここで列島を縦断しての主要幹線区間、盛岡から八代まで、東北線・東海道線・山陽線・鹿児島線の普通列車の座席状況をみてみます。
電車での運用の点では共通です。
東北線盛岡~東海道線熱海間639.9㎞を所管するJR東日本、同じく東海道線熱海~米原間341.3㎞のJR東海、鹿児島線下関~八代間231.3㎞のJR九州の座席設備は、ロングシート車のみ、あるいは一部は転換クロスシート、4人掛けボックスシートであっても基本はロングシートの思想です。
JR東海の東海道線の主役となった315系、JR東日本の中央線に今後投入予定のE131系はロングシート車であり、JR九州の811・813・815・817・821系は、形式により差異はありますが、転換クロスシートをロングシートに改造の傾向にあります。
列車利用状況、混雑状況、車両編成数等、それぞれ事情が異なりますが、普通列車はロングシートで十分とは言わないまでも、ロングシートでやむを得ない、クロスシートは新幹線・特急や普通列車グリーン車でという割り切りが感じられます。
東海道・山陽線で転換クロスシートの姿勢を貫くJR西日本区間のありがたい姿勢
そんな中にあって、JR西日本が所管する東海道・山陽線米原~下関間671.7㎞については、新製車が基本的に転換クロスシートです。
並行私鉄等との競合事情等の背景があるとはいえ、普通列車だからとロングシートや4人掛けボックスシートにはせず、転換クロスシートにしたことは素晴らしい姿勢です。
山陽線山口エリアが227系に置き換わるにはまだ相応の年数が必要ですが、仮に青春18きっぷで盛岡から八代まで、3日間かけて普通列車移動をしたとすれば、米原~下関の区間だけは転換クロスシートの居住性で印象に残ると思われます。
米原から下関の普通列車移動で、100%転換クロスシートに当たるとは限りませんが、所要時間はどの程度でしょうか。
途中駅発着時間は略させていただきますが一例として、米原7:12発で途中、野洲・姫路・相生・糸崎・白市・岩国の6回乗り換えで、下関20:02着、所要12時間50分。
同じく逆コースの一例では、下関7:15発で途中、岩国・広島・糸崎・相生・草津の5回乗り換えで、米原19:22着、所要12時間07分です。
その12時間台の移動中、一部区間では4人掛けボックスシート車も含め、少なくともロングシートでの移動とは無縁の旅ができます。
4人掛けボックスシート編成が今回、山口エリアへの227系投入で徐々に転換クロスシートに移行していくのは歓迎すべきことです。
とくに米原~下関の長距離区間の中で、京都~姫路の新快速15分間隔、転換クロスシート、12両編成、130㎞/h運転は、やはり嬉しいことです。
227系は山陽線から分岐する赤穂・宇野・伯備・呉・可部の各路線も走っており、山陽線以外の周辺路線への普及拡大も期待されています。
少なくともロングシート車ばかりが来るよりは、列車に乗りたくなる気分を誘発する効果はあるのではないでしょうか。
他のJR各社は、JR西日本の山陽地区全般の227系転換クロス車積極投入に対し、はたしてどのように映っているでしょうか。
普通列車での快適な転換クロスシートの長距離移動は、JR西日本の山陽線をお薦めします。
