品川を起点に、京急と京浜東北線・横須賀線との競合区間の運賃・所要時間等の状況をみてみました。
京急関係の続編です。
今回は、京急とJR東日本の駅が相互に接近しているケースでの運賃・所要時間等を比較してみました。
運賃は2025年11月現在のものです。
所要時間については平均的なものであり、列車によって異なる場合もありますので、目安の参考程度にご覧ください。
〇品川~蒲田
JR:京浜東北線10分、178円
【補足】
〇品川~川崎
【補足】
京急川崎駅とJR川崎駅とは約300m離れていますが、蒲田駅よりはずっと至近です。
〇品川~鶴見
京急(京急鶴見):快特+急行(京急川崎乗換)17分、313円
JR:東京浜東北線18分、230円
【補足】
京急鶴見駅とJR鶴見駅とは約400m離れていますが、川崎駅同様、蒲田駅よりはずっと至近です。
〇品川~新子安
京急(京急新子安):快特+普通(京急川崎乗換)25分、313円
JR:京浜東北線21分、303円
【補足】
〇品川~東神奈川
京急(京急東神奈川):特急+普通(神奈川新町乗換)23分、313円
JR:京浜東北線25分、303円
【補足】
新子安駅同様、京急東神奈川駅とJR東神奈川駅も至近距離です。
〇品川~横浜
JR:東海道線18分、303円
【補足】
京急とJRとが運賃、列車ダイヤ、速達性、輸送力等で互いに競い合う区間です。
〇品川~新杉田
京急(杉田):特急+普通(上大岡乗換)37分、455円
JR:東海道線+根岸線(横浜乗換)42分、京浜東北・根岸線直通では47分、571円
【補足】
京急の杉田駅とJR新杉田駅とは約600m、徒歩10分の距離です。
杉田駅は京急だけの名称で、JR根岸線は新杉田駅となっています。
〇品川~逗子
京急(逗子・葉山):快特+普通(金沢文庫乗換)51分、620円
JR:横須賀線52分、736円
【補足】
京急逗子・葉山駅とJR逗子駅とは約400m、徒歩5分の距離です。
京急は、運賃は安価ですが、金沢文庫または金沢八景での乗り換えを要します。
横須賀線は東京、品川から逗子まではほとんど直通運転の点では便利です。
〇品川~横須賀
JR:横須賀線1時間05分、824円
【補足】
逗子とは異なり、品川〜横須賀の場合は、横須賀線での逗子乗り換えの列車設定もあり、品川から直通する京急の方が便利です。
品川から横須賀直通の場合でも、15両編成電車は逗子で前側の4両、増1〜増4号車を切り離し、上り電車では増結のため、逗子での停車時間が長くなります。
京急横須賀中央駅とJR横須賀駅とは約2㎞、徒歩25分ほどでかなり離れており、直接の比較対象にはなりませんが、参考として掲出しました。
〇品川~久里浜
JR:横須賀線1時間15分、945円
【補足】
横須賀中央駅同様、横須賀線は逗子乗り換えの列車設定が多く、京急が便利です。
◆以下は、品川・横浜から都営浅草線、京成方面へのJRとの比較です
〇品川~新橋
JR:東海道線4分、167円
【補足】
品川~新橋のうち、品川~泉岳寺は京急、泉岳寺~新橋は都営浅草線で、運賃が別計算のため割高になり、JRがずっと有利です。
〇東京~羽田空港
京急(東京~品川はJR):30分、505円(JR178円+京急327円)
JR(東京~浜松町はJR、浜松町から東京モノレールの空港快速):28分、686円(JR167円+モノレール519円)
【補足】
京急の方が速く、安いです。
余談ですが、2031年度に予定されているJR東日本の羽田空港アクセス線による、東京から羽田空港直通列車設定が京急にどのような影響を与えるか、また京急はどのように立ち向かうでしょうか。
先般の、京急の新型有料特急の公表はそれも意識した施策でしょうか。
〇品川~成田空港
京急(京成成田スカイアクセス線経由):エアポート快特(アクセス特急)1時間19分、1,616円
JR(横須賀線・総武快速線):特急「成田エクスプレス」1時間04分、3,248円、横須賀線・総武快速線直通1時間42分、1,518円
【補足】
京急の「エアポート快特」は、京成に入ると「アクセス特急」の種別に変わりますが、京成高砂からの北総線(成田スカイアクセス線)では料金不要の列車としては時速120㎞/hの高速運転です。
ただし40分間隔運転なので、事前に乗車時間確認をしておくことが賢明です。
仮に、京急有料特急が今後、羽田空港から成田空港へ設定されたとすると、品川〜成田空港は「成田エクスプレス」と、また「エアポート快特」とどのような競合、共存展開になるでしょうか。
〇横浜~成田空港
京急(京成成田スカイアクセス線経由):快特+アクセス特急(押上乗換)1時間47分、1,813円
JR(横須賀線・総武快速線):特急「成田エクスプレス」1時間29分、4,370円、横須賀線・総武快速線直通2時間00分、1,980円
【補足】
横浜から成田空港となると、JR「成田エクスプレス」の方が便利ですが、運賃・料金の合計が高額です。
横浜~品川は横須賀線側を走るため、武蔵小杉の方向に迂回し、東海道線川崎経由よりも時間を要します。
〇横浜~新橋
JR:東海道線23分、483円
【補足】
品川〜新橋同様、東海道線の方が速く、安く、便利です。
〇横浜~船橋
【補足】
運賃、所要時間ともほぼ互角ですが、都営浅草線内の各駅停車運転や、京成線内でのあまり速いとは言えない速度がネックで、横須賀・総武快速線の方が便利です。
総括
品川を起点として運賃を見てみると、横浜まではJRの方が安価ですが、横浜の先、久里浜へ向かうほど京急の方がずっと安価になります。
列車ダイヤでは、横須賀線は逗子乗り換えの時間帯も多くあり、久里浜直通快特の京急の方が有利です。
品川〜横浜間の武蔵小杉経由の迂回、新橋、東京駅の地下ホームなど、東海道線の方が速く、便利です。
京急が乗り入れる東京、千葉方面では、品川~新橋に見られるように、京急と都営浅草線の境界駅は泉岳寺のため、品川からの浅草線運賃が高額傾向なのは京急の宿命です。
東京~羽田空港のように、浜松町乗り換えのモノレールより、東京~品川はJR、品川から京急の方がはるかに安価で高速の事例もあります。
京急は京成の2028年度から運行予定の新型有料特急車両との共通化検討を表明しました。
品川駅ホームの地平化工事などもあり、まだまだ大きく変化していきそうで、目が離せない鉄道です。
