指定席と自由席との料金差530円増収の計算術もあるのではないでしょうか?
JR北海道から、2025年11月19日付けで、「旭川方面の特急列車の全車指定席化並びに「おトクなきっぷ」のリニューアル等について」のニュースリリースがありました。
今回は、来春から全車指定席化されるJR北海道の特急についての話です。
全車指定席の利点とは?
JR北海道は、全車指定席化による利点を以下のように挙げています。
「着席機会が高まります」
「早くからホームでお並びいただく必要がありません」
「始発駅に近い方が座れるという不公平感が解消されます」
「指定席は車内改札が省略となるため、ゆっくりと車内でお過ごしいただけます」
途中駅からでも座れること、指定席の車両数、座席数が増えるのは結構ですが、指定席は気軽に乗れないという面があります。
かといって、北海道各路線の列車事情では、特急は全車指定席で面倒だから、普通列車で行こうかというわけにもいきません。
さて、途中駅からでは座れないというのは、今に始まったことではなく、自由席の設定当初からの宿命であって、始発駅からの乗車であっても自由席で座れないことはあります。
どうしても座りたければ、最初から指定席を選択すれば済むことではあります。
ただ、その指定席の車両数が、列車編成としては自由席も設定しているがために、指定席の両数を増やせないという事情があったということだろうかと思います。
早くからホームに並ぶ必要があるというのも同様に、自由席の宿命です。
厳寒の北海道で、自由席に座るために、ホームに並ぶことを避けるという意味合いもあるでしょうか。
自由席よりも530円増収になる指定席料金
JR北海道に限りませんがJR東日本、JR西日本でも行なっている特急の全車指定席化傾向にJR北海道も倣ったようにも感じます。
着席保障の点では、座れないこともある自由席よりも確実に座れる指定席の方が安心なことは最初から承知しています。
では、JR北海道が来春から全車指定席に踏み切るのはなぜかを思い浮かべると、自由席と指定席との530円の料金差、すなわち全車指定席化により、自由席利用者から530円の差額増収が図れるという点もあるのではないでしょうか。
ただ、指定席化による530円増収を表面に出すわけにはいきませんので、指定席が自由席より優れている点を謳い、着席保障の安心感を前面に出しているようにも感じます。
「特急トクだ値1」の駅の券売機での受取について
全車指定席になっても、自由席から指定席への単なる料金値上げではなく、「特急トクだ値1」や「チケットレス特急券(トク割)」によるフォローもあります。
今回のリリースの中の「特急トクだ値1」の項に、駅の券売機での受け取りの際、「券売機が混雑している時もありますので、余裕をもってお受取りを」という説明文言があります。
「チケットレス特急券(トク割)」は当日でも受け取り可能です。
前日までに余裕をもって受け取ればよいのですが、どうしても当日の、乗車直前になってしまうこともありえます。
その際、本人または前に並ぶ人の状況によっては、数少ない券売機が混雑している時もあれば、受け取りの手順がわからず、戸惑うこともありそうです。
並んでいるうちに、あるいは券売機を操作しているうちに、列車がやって来てしまうことも考えられます。
JR北海道の厳しい状況下では、周囲に気軽に聞ける係員が配置されている光景は思い浮かびにくく、なおさら気になります。
思いつきですが、最悪の場合に備えて、パソコン等での申し込みの際、申し込み完了画面を前もってスマホ写真で保存しておき、それを見せて列車に飛び乗るのは想定外でしょうか。
以上、勝手な想像で書かせていただきました。
※ 筆記にあたり、Yahoo!ニュース、2025年11月21日付け、「「消える特急「自由席」 JR北海道が在来線特急を全列車指定に、JRに広がる座席指定必須の背景と理由は?」及び、旅行総合研究所タビリス、2025年11月20日付け、「JR北海道、特急自由席を全て廃止。割引きっぷは「えきねっと」商品のみに」を参考にさせていただきました。

※ 写真は本文と無関係です。