平行普通列車

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385系「しなの」量産先行車の喜ばしいグリーン車2&1席展望配慮と今後の期待

「ひだ」HC85系グリーン車2&2席非展望車と対照的に、「しなの」385系の両側展望車、グリーン車2&1席のJR東海の心遣いと今後の期待についての話です

JR東海から、2025年12月23日付けで「新型特急車両「385系」量産先行車のデザイン等について」のニュースリリースがありました。

現在の特急「しなの」383系の後継として、2026年春頃から走行試験を開始し、量産車は2029度頃の営業開始を目指しているとのことです。

 

JR東海の385系グリーン車で前面展望+2&1席の格別配慮

今回の385系のニュースリリースで嬉しかったのは、グリーン車が「在来線では初採用となるバックシェル式の3列シート」展望席で、しかも座席が2&1席になることです。

「しなの」のグリーン車国鉄時代の181系気動車・381系、JR東海による383系、いずれも2&2席でした。

383系の場合、グリーン車は前面展望車というサービスがあるので、2&2席で十分、2&1席では座席不足という考え方があったかもしれません。

 

JR東海の特急グリーン車の座席配置を振り返る

JR東海の特急グリーン車を振り返ると、1991年から2012年までの、小田急新宿から御殿場線経由で沼津までの特急「あさぎり」は2階席で、しかも2&1席でした。

 

1989年以降、高山線の「ひだ」、紀勢線の「南紀」にキハ85系気動車を投入の際、グリーン車については、「ひだ」は中間車で2&2席でしたが、「南紀」は前面展望車の2&1席となり、大きな差が開きました。

2022年からキハ85系をHC85系に置き換えるにあたり、「ひだ」は先頭車位置になりましたが2&2席で、展望車にはしませんでした。

また、「南紀」にはグリーン車を連結しませんでした。

 

そのような情勢の中、JR東海から、2023年7月20日付けプレスリリースで「新型特急車両「385系」量産先行車の新製について」の予告がありました。

その際、グリーン車は先頭車ということも公表されましたが、その時点では383系でも展望車で2&2席であるし、「ひだ」グリーン車が先頭車ながらも2&2席ゆえに、展望車となる385系グリーン車では2&1席は望めないだろうと思っていました。

それだけに今回のJR東海385系ニュースリリースで、2&1席グリーン車と両側前面展望車と公表されたことは喜ばしいことです。

 

塩尻・松本で385系がJE353系「あずさ」と並んだ時のグリーン車の顕著な設備差

今後、385系量産先行車や2029年度の量産車が中央線の塩尻、松本でJR東日本「あずさ」E353系と並ぶことをイメージすると、385系の座席設備の素晴らしさが一段と明確になってくると思われます。

東京・新宿発着12両編成の「あずさ」と、6両編成基本の「しなの」との同列比較はできないものの、利用の多い首都圏ではあってもグリーン車の2&2席は必然ではなく、2&1席とするグリーン車利用者への配慮はあってもよかったのではないかとの想いが一層強くなってきます。

JR東日本の「あずさ」以外の常磐・総武・東海道の各線の特急「ひたち」「成田エクスプレス」「踊り子」や、山形・秋田新幹線「つばさ」「こまち」の2&2席グリーン車も同様です。

 

385系「両先頭車での前面展望」、名古屋側はグリーン車?普通車?

もう一つ、385系の喜ばしい点として、両方の先頭車とも展望車にすることも挙げられます。

385系「しなの」量産先行車は8両編成となります。

長野側の先頭車がグリーン車は分かるとして、近鉄「ひのとり」、JR東日本サフィール踊り子」のような両側先頭車かとも想像します。

同じ名古屋発着の特急として、近鉄「ひのとり」のプレミアム車両に似たイメージを描くところがあります。

 

385系の名古屋側先頭車もグリーン車になるか、普通車になるかまでは読めませんが、同じ名古屋発着列車として、近鉄「ひのとり」同様、両側先頭車ともグリーン車という可能性もあるでしょうか。

仮に、名古屋側先頭車は普通車とした場合、自由席も残すとすれば中間車になるか、あるいは385系化を機に全車指定席化か、いずれかになろうかと思われます。

デラックス設備、高速性能に加え、JR東日本区間篠ノ井線塩尻~長野を走行し、JR東日本は在来線特急の全車指定席化思考であることとも合わせて、全車指定席化は十分考えられます。

 

2023年7月20日のプレスリリースで、「新たに次世代振子制御技術を導入することで、乗り心地をさらに向上させるとともに、安全性も向上させます」「振子制御技術等により、カーブ通過時の速達性と乗り心地を両立」「国内最速(基本の速度+最大35km/h)でカーブを走行可能」と謳われています。

デラックスな設備に加えて新たな高速技術による乗り心地改善と時間短縮の両立により、「しなの」固有の特急料金設定も考えられます。

 

仮に、名古屋側先頭車が指定席であっても普通車であるとすれば気軽に利用できて、長野→名古屋の移動でもまた話題になりそうですが、はたしてどうなるでしょうか。

 

HC85系「ひだ」グリーン車も2&1席化を

前記しましたが塩尻、松本での「あずさ」同様、名古屋でHC85系の高山線「ひだ」が385系と並ぶと、「ひだ」グリーン車が先頭車でありながら展望席無しの2&2席との設備差も著しくなってきます。

385系の「両先頭車での前面展望により、四季を彩る自然の景観に恵まれた中央本線を味わう旅を演出します」という展望性にも一歩以上譲ります。

中央線と高山線とでの、電車と気動車との相違や輸送事情等が異なるのは承知していますが、385系が量産される2029年までにはHC85系「ひだ」の2&1席化を期待したいものです。

 

385系量産時の新たな旅行誘発効果を期待

385系はぜひとも乗ってみたくなる車両としての魅力があります。

名古屋~東京の移動で、片道は385系「しなの」と「あずさ」の塩尻・松本経由あるいは「しなの」と「かがやき」の長野経由で迂回する人もいるかもしれません。

さらには近鉄「ひのとり」のプレミアム車両による前面展望と2&1席と組み合わせて、大阪~長野を「ひのとり」と385系「しなの」グリーン車との組み合わせで移動する新たな需要喚起も期待できそうです。

 

385系の登場を楽しみに待ちたいと思います。

 

※ 筆記にあたり、JR東海の、2025年12月23日付け「新型特急車両「385系」量産先行車のデザイン等について」及び、2023年7月20日付け「新型特急車両「385系」量産先行車の新製について」のニュースリリース(プレスリリース)から一部を引用させていただきました。

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