平行普通列車

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ディーゼルハイブリッドの新型気動車、JR東日本HB‐E220系とJR四国3600系を比較する

公表された情報をもとにHB‐E220系と3600系とを比較してみました

JR東日本JR四国で、ディーゼルハイブリッドの新型気動車投入が話題となっています。

JR東日本では、八高線高麗川~高崎間と、釜石線花巻~釜石間、東北線花巻~盛岡間に、HB‐E220系を2025年度下期から計32両投入します。

また、JR四国では、高徳線徳島線牟岐線鳴門線に、3600系を計70両投入します。

今回は、JR四国3600系と、JR東日本HB‐E220系との共通点、相違点等を見てみたいと思います。

 

なお、内容については、両社からのニュースリリース等や各方面からの情報等によるものであり、実際に外観を見たり、乗車してのものではありませんので、予めご了承ください。

HB‐E220系については、高崎線用列車の方で想定しています。

 

3600系とHB‐E220系の共通点

新型ディーゼルハイブリッド気動車、ステンレス製車体、3扉車、2両編成が基本、座席はロングシート主体、ロングシートの一定数単位で仕切りパイプ設置、車内の一部に機器室設置、車いすスペース、車いす対応トイレ、最高速度100㎞/h、吊り革の握り部分は三角形、客室内に情報提供装置(車内案内表示器)設置、集中式冷房装置等が共通しています。

とくに車いす対応トイレの設置は評価されます。

 

 

3600系とHB‐E220系の相違点

◆座席配置

3600系ロングシート主体ながらも、4人掛けボックスシートが2両のうちの1両、高松側車両に3ボックスが設けられました。

HB‐E220系は2両ともロングシートのみです。

ロングシートのみの配置よりは、2両に3ボックスであっても3600系の方が喜ばしく感じます。

 

◆客室内の窓と壁

客室窓の数、窓面積全体は3600系の方が優れており、明るい車内の感じがします。

HB‐E220系は壁が多いため車窓が得られにくく、閉鎖的な印象を受けます。

ロングシートの上に、目の前が広い壁では車窓も魅力は半減してしまいます。

 

◆乗降ドア

3600系は両開きで開口面積が広いです。

HB‐E220系は片開きドアで、3扉ではありますが、開口面積はやや狭くなります。

また、3600系ドア付近の客室内はフラットで段差がなくなり、乗降しやすくなりましたが、HB‐E220系はステップ付きで、乗降時に段差が生じます。

 

◆座席定員

2両編成合計で、3600系は272名、HB‐E220系は243名です。

2両合計の座席定員は、3600系は88名、HB‐E220系は69名です。

2両の定員数で29名、座席数で19名の差は大きいものがあります。

 

◆車内の機器室類

3600系は、各車両に機器室1か所、2両で2か所の機器室です。

HB‐E220系は、HB‐E221形は2か所、HB‐E222形は3か所、2両で5か所もの機器室があります。

2か所と5か所では、差は倍以上であり、これがHB‐E220系の定員、座席数が少なすぎる要因となっています。

その結果、車窓が得られる解放感は3600系の方が優れています。

 

◆乗降ドア上の情報伝達装置

3600系はカラーのLCD式の情報案内表示があります。

HB-E220系の乗降ドア上には、次の停車駅等を表示する、文字のみの車内情報表示装置があります。 

表示内容、表示画面を見る楽しさとしては3600系が優れています。

 

◆運転台

3600系は両手、ツーハンドル方式です。

JR西日本との共通性、臨時列車等での岡山乗り入れの可能性等も加味したのでしょうか。

HB‐E220系はJR東日本共通の左手ワンハンドル式です。

 

◆前面の顔の印象

3600系は優しい穏やかな、追いついた印象です。

HB‐E220系はインパクト強い、勇ましい、ごつい、現代的印象を受けますが、これらは見る側の主観にもよります。

3600系はキハ47形従来型気動車の改良型、HB‐E220系はキハ100・110系と比べて大きく変わり、個性的、印象的という見方もあるでしょうか。

 

◆全体的な印象

JR四国3600系の方が窓面積が広く、明るく、乗ってみたい印象です。

乗降ドア上にあるカラーのLCD式の情報案内表示を見るのも、実用性のほか、旅の演出として楽しみの一つになりそうです。

JR東日本のHB‐E220系は窓面積が少なく、壁が多い分、車内が暗く、車窓は楽しめず、積極的に乗ってみたいと思えないのが残念です。

着席してもロングシートの上に、目の前が広い壁のHB‐E220系では八高線釜石線の旅の気分は薄れてきそうです。

とくに釜石線上有住陸中大橋間の仙人峠での25‰急勾配とΩ(オメガ)ループの車窓を見たくても目の前が壁では失望してしまいます。

 

ディーゼルハイブリッド気動車ゆえの固有の事情はあるにしても普通列車、ローカル気動車だからこれで十分という考えとすれば遺憾なことです。

JR東日本でも「北海道&東日本パス」や「東日本のんびり旅パス」などで普通列車の旅を推奨しているのですから、列車からの車窓への心遣いもほしいところです。

HB‐E220系にはJR四国3600系や、先般公表されたJR東海のHC35形のような窓面積の広い、車窓が広く得られる思想を期待したいものです。

 

以上、東京近郊路線と四国とでは列車環境、路線の乗車状況、走行条件等が異なりますので一概に安易な比較はできないことは承知の上で、机上論ではありますが3600系とHB‐E220系を比べてさせていただきました。

 

※ 筆記にあたり、JR東日本の2024年11月21日付け「東日本旅客鉄道株式会社 高崎・盛岡エリアに新型車両を投入します」及び、JR四国の2025年12月10日付け「3600系ハイブリッド式ローカル車両の完成について」のニュースプレスを参考にさせていただきました。

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※ 写真は本文と無関係です。