2026年2月中の平日一日利用限定の「スマえき平日1日パス」と他のJR四国のフリー切符とを比較してみました
JR四国から、2026年1月28日付けで「春は近し! 2月は旅せよ! 「スマえき平日1日パス」の発売について」のニュースリリースがありました。
JR四国チケットアプリ「しこくスマートえきちゃん」での発売で、2026年2月中の平日の一日間に限って、JR四国全線の特急列車普通車自由席が乗り放題の利用日・利用期間期間限定フリー切符です。
JR四国では、全線の特急自由席に土曜・休日の一日間に限り、乗り放題の「週末乗り放題きっぷ」を発売していますが、「スマえき平日1日パス」(以下、「スマえきパス」)は「週末乗り放題きっぷ」の平日専用版と言えます。
価格は、土曜・休日版の「週末乗り放題きっぷ」12,000円に対し、平日版「スマえきパス」は9,000円と、3,000円安くなっています。
「スマえきパス」とJR東日本の「キュン★パス」
「スマえきパス」の「2月は旅せよ!」のフレーズや、平日限定、一日限りの利用といった特徴を見ると、JR東日本の「キュン★パス」と類似した部分を感じさせるところがあります。
「キュン★パス」は乗車日の14日前までの購入が要件ですが、「スマえきパス」は乗車当日でも購入できる点ではありがたい配慮です。
東京~青森往復でも1万円の「キュン★パス」と、JR四国特急では片道最長の高松~宇和島往復で9,000円の「スマえきパス」価格とでは、価格のみで比較すると「スマえきパス」が安いとは感じなくなってきますが、新幹線の有無、路線網や経営規模、人口や列車利用者等、JR東日本とは条件が異なります。
今回は、JR四国が通年発売している他の各種フリー切符と「スマえきパス」とを比較してみたいと思います。
〇スマえき平日1日パス
平日にJR四国全線の特急自由席に一日乗り放題で乗車当日購入も可。12,000円(※一日当たり12,000円)
〇四国グリーン紀行
JR四国全線の特急グリーン車に乗り放題のフリー切符で、土佐くろしお鉄道も全線乗車可。連続4日間有効23,000円(※一日当たり5,750円)
【所感】
4日間有効で一日当たり5,750円の「四国グリーン紀行」は格安なフリー切符で、4日間連続乗車ならば、JR四国の中ではもっともお勧めできます。
グリーン車は1車両の全室ではなく、1両当たりの半分のみの「半車」が特徴です。
高松側から見ると、予讃線松山側、土讃線高知側の、いずれも先頭1号車の運転台寄りがグリーン車です。
グリーン車連結列車は、岡山~松山の「しおかぜ」、岡山~高知の「南風」が基本で、JR四国区間の本州側、児島から松山・高知までがグリーン車への乗車可能区間です。
高松から「しおかぜ」グリーン車に乗車の場合は、宇多津または多度津で「いしづち」から「しおかぜ」に乗り換えます。
松山~宇和島、高知~宿毛、高松~宇多津と、高徳線・徳島線・牟岐線等の特急には基本としてグリーン車がないので、普通車指定席利用となります。
〇四国フリーきっぷ
JR四国全線の特急自由席に乗り放題のフリー切符。連続3日間有効18,000円(※一日当たり6,000円)
【所感】
3日間18,000円ですが、一日相当で換算すると6,000円となり、「スマえきパス」よりも単価としては安価になります。
ただし、2026年2月の一日だけの平日乗車とすれば、前記「四国グリーン紀行」やこの「四国フリーきっぷ」よりも「スマえきパス」利用ということになります。
〇週末乗り放題きっぷ
JR四国全線の特急自由席に土曜・休日の一日間に限り、乗り放題のフリー切符。有効期間一日限り12,000円(※一日当たり12,000円)
【所感】
有効期間が一日限り、特急自由席乗車可という点は「スマえきパス」と共通です。
土曜・休日乗車なら「週末乗り放題きっぷ」、平日で2026年2月中の乗車なら「スマえきパス」という棲み分けになります。
〇四国再発見早トクきっぷ
前日までの発売で、土曜・休日の一日間に限り、JR四国全線の普通列車に乗り放題の切符。2,400円(※一日当たり2,400円)
【所感】
普通列車乗車のみの土曜・休日切符なので、「スマえきパス」との比較対象にはなりませんが、「四国再発見早トクきっぷ」は前日までの購入であり、乗車当日の購入できないのは、四国以外の地区からの利用者には前日泊が伴い、使いにくい点があります。
四国の人に使ってほしい趣旨で、前日までの購入にしているとも言えるでしょうか。
〇バースデイきっぷ(グリーン車用)
誕生月の連続3日間に、JR四国と土佐くろしお鉄道全線の特急グリーン車、普通車指定席に乗り放題の切符。3日間有効15,000円(※一日当たり5,000円)
【所感】
誕生月を対象とした切符なので、1年の中で使える割合としては12分の1になります。
グリーン車用で一日当たり5,000円相当は、「四国グリーン紀行」の5,750円相当よりもさらに格安で、JR四国ではもっとも安価でお得感のある切符です。
土佐くろしお鉄道も全線乗車可能です。
8月生まれの人は、8月1日・31日のいずれの生まれでも、夏休み8月中の3日間が使えます。
「バースデイきっぷ」で、誕生月の本人は「ご本人様用」として、記名式です。
同行者がいる場合、「お連れ様用」として、「ご本人様用」と全行程同一乗降の場合、3名分まで発売してもらえます。
「お連れ様用」単独の発売や乗降はできません。
〇バースデイきっぷ(自由席用)
誕生月の連続3日間に、JR四国と土佐くろしお鉄道全線の特急普通車指定席に乗り放題の切符。3日間有効12,000円(※一日当たり4,000円)
【所感】
グリーン車用での座席指定2&1席乗車と比べると、立つ可能席もある2&2席の普通車自由席との差は大きく、一日当たり1,000円差ならばグリーン車用をお勧めします。
高松から主な駅までの運賃・自由席特急料金はどの程度かを見る
高松を起点として、主な駅までの片道の運賃・料金の合計額は以下の通りです。
〇(同)八幡浜まで :7,590円
〇(同)松山まで :6,160円
〇(同)新居浜まで :4,170円
〇(同)高知まで :5,390円
〇高徳線徳島まで :2,840円
〇牟岐線阿波海南まで:4,830円
日中の工事による運休日にご注意
JR四国では、線路の集中メンテナンス工事のため、下記期日に一部の区間で列車の運休があります。
「スマえきパス」利用の際はご注意ください。
〇予讃線 八幡浜~宇和島間
2026年2月9日(月)・10日(火)・12日(木)・16日(月)・17日(火) の計5日間
〇土讃線 高知~窪川間
2026年2月9日(月)・10日(火)・12日(木)・16日(月)・17日(火) の計5日間
〇高徳線 引田~徳島間
2026年2月16日(月)・17日(火)の計 2日間
総括
2026年2月中の平日に、高松起点の場合で松山・高知への日帰り往復なら「スマえき平日1日パス」は得と言えます。
松山・高知よりも高松寄りの駅への往復(新居浜など)や、高松~徳島の往復などの場合は通常の切符の方が安価となります。
土曜・休日乗車なら「週末乗り放題きっぷ」になりますが、12,000円の価格から見ると、高松起点の場合、八幡浜・宇和島での往復でお得感が感じられる距離になります。
その意味では「週末乗り放題きっぷ」よりも、松山・高知往復で元が取れる「スマえきパス」の方が安価と言えます。
2026年2月限定の「スマえき平日1日パス」での、平日の特急利用促進効果に注目したいと思います。

※ 写真は本文と無関係です。