常磐線の東京~水戸の往復を、普通列車と特急往復で比較したものです
2026年2月8日付け「身延線循環旅での「青春18きっぷ」ルール変更後の普通列車と特急選択との志向変化」の関連で、今回は常磐線上野~水戸編です。
東京~水戸間では、30分間隔の特急ダイヤが充実しています。
上野発基準でみると7時00分から23時00分まで完全30分間隔で整えた特急ダイヤです。
上野東京ラインのフル活用で、定期の全特急が東京経由、品川発着です。
特急列車の内訳として、これも上野駅基準ですが、毎時00分発が上野~水戸ノンストップの特急「ひたち」、同30分発が主要駅停車の「ときわ」となっています。
水戸駅基準で見ると、毎時27分発が「ひたち」、53分発が「ときわ」となっています。
日中の普通列車は土浦で乗換、土浦~水戸間はグリーン車無しの状況
上野~水戸直通の普通列車は、上野8時49分発の次は14時12分発となり、上野9時台発~13時台発に普通列車は土浦で乗り換えが必要なダイヤとなっています。
普通列車のグリーン車の連結も、上野発時点では土浦方面行きにはグリーン車がありますが、上野9時台発~13時台発は普通列車にグリーン車はあっても運転は土浦までです。
土浦で接続の水戸方面普通列車は、グリーン車のない5両編成です。
水戸から上野への上り普通列車の場合も、水戸9時11分発の次は15時31分発です。
水戸を9時台後半から15時台前半までは土浦乗り換えで、水戸~土浦はグリーン車のない5両編成となっています。
日中の土浦以北の普通列車では、グリーン車付き10両編成では輸送力過剰、グリーン車需要が低い結果と受けとめざるを得ません。
東北線が宇都宮まで、高崎線が高崎まで終日、普通列車にグリーン車を連結している運用と比べると、日中の常磐線はグリーン車が土浦までの実情に寂しさと厳しさを感じます。
特急と普通列車の所要時間を比較する
上野~水戸間で、特急と普通列車の所要時間を比較してみます。
【下り 上野→水戸】
水戸直通の普通列車の一例で、上野8時49分発→水戸10時58分着があります。
この時間帯に近い特急の例として、上野9時00分発「ひたち5号」→水戸10時16分着。
上野9時30分発「ときわ55号」→水戸10時47分着。
上野10時00分発「ひたち7号」→水戸11時05分着があります。
【上り 水戸→上野】
水戸発上野直通の普通列車の一例で、水戸15時31分発→上野17時34分着。
この時間帯に近い特急の例として、水戸15時27分発「ひたち18号」→上野16時36分着。
水戸15時53分発「ときわ55号」→上野17時07分着があります。
運賃・料金を比較する
上野~水戸の運賃は、片道2,310円(※2026.3/14からは、2,420円)、往復4,620円(※同4,840円)です。
青春18きっぷ3日間用を使っての日帰りの場合、一日当たり3,334円換算です。
普通列車のグリーン車は、普通列車のSuicaグリーン料金で1,550円です。
特急「ひたち」「ときわ」は全車指定席で、普通車は1,580円、普通列車グリーン車とほぼ同額です。
所要時間は特急で最速1時間05分、普通列車で約2時間です。
なお、普通列車の場合、上野~水戸直通列車であっても、土浦での付属編成5両の分割または併結作業のため、土浦乗り換え時間帯と列車との所要時間には大きな差はありません。
常磐線の場合、上野~水戸はもとより、上野から石岡、友部でも、主要駅停車の「ときわ」に対して、普通列車の土浦乗り換えは不利です。
上野~水戸ではノンストップの「ひたち」が主体で「ときわ」も加わる形です。
普通列車グリーン車の2階席からの眺望をゆっくり楽しむ等の理由があれば別ですが、一般的には「ときわ」停車駅相互間の行き来で、普通列車のグリーン車に乗るならば、特急の方が1時間近い時間短縮から利便性、経済性が高いと言えそうです。
普通列車の片道2時間と日中の土浦乗り換えを受けとめれば、青春18きっぷ利用期間時期にはそれを使って往復普通列車という選択肢はあります。
常磐線列車乗車時の号車選択のこだわり話
以下は余談です。
常磐線の列車乗車時に、普通列車であっても特急であっても、筆者の嗜好で共通する点として、パンタグラフ下付近の車両を選んで乗ります。
電動車ゆえのモーター音、パンタグラフの集電音、パンタグラフが架線と離線したときに発生する光(スパーク)、取手-藤代での交直流デッドセッション通過時の消灯、電流切り替え時の床下機器の音などを見聞きするのが楽しみの一つだからです。
グリーン車はモーターのない付随車であることが多く、床下機器の騒音が極力発生しないよう配慮されていますが、筆者には逆で、モーター音が聴こえた方が楽しめます。
とくに電流切り替え時の消灯は、東京メトロの営団地下鉄時代、地下鉄銀座線電車が駅到着前に発生する一瞬の消灯とともに楽しませていただきました。
銀座線では、最後部車両に乗ると、前の車両から順番に消灯していき、非常灯が点いて、順番に照明が戻っていく光景がありました。
取手-藤代のデッドセクション通過時に車内の蛍光灯が消灯する651系「スーパーひたち」、古くは特急「ゆうづる」「みちのく」「ひたち」用583系・485系、運転台での交直流切り替えスイッチ操作が見られた普通列車415系・急行形451系、電気機関車EF80形牽引客車列車の急行「十和田」、普通列車平(たいら)行き等、常磐線の風物詩として、懐かしく思い出しました。

