常磐線松戸を起点に水戸偕楽園まで、特急「ときわ」と団体バスツアーの選択条件を比較してみました
JR東日本では、常磐線が偕楽園付近を通ることから、梅の見頃時期に合わせて、赤塚~水戸間に臨時駅「偕楽園」駅を開設します。
偕楽園駅は、2026年は2月11日~3月22日の土曜・休日のほか、今回は2月24日~3月6日の平日9日間も開設します。
期間中、偕楽園駅には9時48分~16時33分まで、水戸・いわき方面行きの下り全列車が臨時停車します。
松戸を起点に偕楽園まで列車とバスで比較
今回は、偕楽園日帰りバスツアーで松戸発着があることから、いつもの東京発着起点ではなく常磐線松戸駅を起点として、偕楽園までの列車と団体バスツアーとを比較してみました。
団体バスツアーでの松戸発は9時05分、帰着は16時30分~17時15分頃となっていましたので、常磐線列車も同じ時間帯での比較としました。
◆所要時間は?
松戸には特急が停車しないため、松戸→柏は快速電車で移動し、柏から特急「ときわ」に乗り換えることになります。
松戸9:37発、常磐線快速で9:45に柏着後、柏9:51発特急「ときわ55号」に乗り換えて、偕楽園10:46着です。
松戸から偕楽園まで、所要1時間09分です。
帰路は偕楽園→水戸→松戸の経路
偕楽園駅は下り線だけにホームがある特殊な構造です。
そのため、偕楽園駅から松戸への上り列車の帰路は、いったん水戸まで普通列車で移動し、水戸から特急で戻る形になります。
具体的には、偕楽園15時44分発普通列車→水戸15時45分到着→上りホーム側に移動→水戸15時53分発特急「ときわ74号」→柏16時46分着→柏16時49分発快速に乗り換え(同ホーム)→松戸16時57分着です。
偕楽園駅から水戸経由で松戸まで、所要1時間13分です。
偕楽園の到着時間と、偕楽園発の発車時間は表記されていません。
ただし、松戸と偕楽園は常磐自動車道から離れているため、常磐線特急のような平均所要時間が1時間10分前後というわけにはいかないと思われます。
◆交通費は?
〇常磐線は松戸~偕楽園特急往復5,428円(※2026.3.14からは5,604円)
松戸~偕楽園で片道当たり、運賃1,694円+特急料金1,020円、計2,714円で、往復5,428円です。
なお、2026年3月14日以降は運賃改定により、片道運賃1,782円+特急料金1,020円、計2,802円、往復5,604円になります。
〇団体バスは13,990円
昼食、いちご狩り30分食べ放題の企画を含んだ価格です。
通常の概念では、自身で鉄道個人旅行よりも団体バスツアーの方が安価のイメージがありますが、今回の松戸~水戸偕楽園での比較においては、途中見学や昼食等は含んでいなくとも、鉄道の方が安価です。
◆観光地までの交通手段は?
→往路は鉄道が有利。帰路は団体バスが有利
偕楽園は、常磐線の偕楽園駅から徒歩圏内で、バス等への乗り換えを要さない分、鉄道利用に有利な行楽地です。
バスは行楽地駐車場での下車のため、下車後は有利です。
偕楽園から松戸への帰路は、いったん水戸まで進んでから乗り換えて松戸方向に戻る形のため、水戸と柏の2回乗り換えが伴います。
往路はよいとしても、帰路の水戸乗り換えの点では団体バスでの直行が有利です。
◆着席の確実性は?
→特急に空席があれば団体バスと互角。特急満席の場合はバスが有利
団体バスツアーは、ツアーに参加さえできれば座席は全区間確保される点で安心です。
鉄道は、常磐線特急「ときわ」の指定席が確保できればよいのですが、全車指定席列車であり、満席の場合はデッキ等での立席乗車か、普通列車への変更等の選択となってきます。
土浦~水戸の普通列車の半数は5両編成です。
帰路の水戸→松戸は、水戸発15時30分以降は10両編成でグリーン車もあります。
普通列車はグリーン車でも自由席方式で、料金は特急とほぼ同額です。
普通列車の場合は水戸→松戸直通で、所要約1時間40分前後です。
水戸→松戸は99.6㎞で、100㎞以内に収まります。
普通列車のグリーン料金は、特急料金とほぼ同額です。
◆到着時間の正確性は?
→鉄道は所要時間が正確な分、バスより有利です。
団体バスツアーは道路事情等により、速く着くこともあれば、遅く着くこともあります。
◆トイレ併設の安心感は?
→特急「ときわ」は2両に1か所(奇数号車の水戸寄り)トイレがあるので、いつでも使える安心感があります。
近年はトイレ付きバスも増えていますが、高速バスは渋滞時のトイレだけは弱みです。
◆団体ツアーの催行性は?
→団体ツアーの場合、交通機関はバスに限らず鉄道・飛行機であっても同様ですが、申し込み者が一定人数に達しない場合、催行しないリスクが伴います。
催行の有無は旅行日が近づいてからでないと分からないこともあります。
鉄道の個人旅行にはそのリスクはありません。
〇旅慣れない人に楽なのは?
→全コースを案内してくれる団体バスツアーが有利です。
ただし、自分のこだわりで途中に寄りたいところがあっても、集合時間厳守の中でという制約があります。
下車する偕楽園や、帰路の松戸での寝過ごしがないという点では、安心感はあります。
鉄道の場合、偕楽園駅や帰路の柏で特急下車、普通列車で松戸下車はいずれも途中駅になるため、寝過ごしがないとは言えませんが、団体バスツアーはその点、安心です。
鉄道での個人旅行は、列車、行楽地、飲食等、一切を自身で行なうことになりますが、制約がないという見方もできます。
どちらがよいかは、好みやこだわりによっての選択になりそうです。
〇総体的にお勧めは鉄道
筆者の鉄道に対する思い入れもありますが、それを差し引いても、偕楽園は駅からすぐの行楽地という点で、鉄道利用者に有利です。
帰路で、偕楽園駅から水戸駅まで進んでから松戸に戻る点は仕方ないと割り切った上で、鉄道をお勧めします。
なお、偕楽園駅は梅の開花や、水戸の梅まつりに合わせての臨時的な開設であり、列車の停車時期と時間帯が特定される点にはご留意ください。
※ 筆記にあたり、JR東日本水戸支社、2025年11月14日付けニュース「第130回水戸の梅まつり開催にあわせて偕楽園駅を開設します!~今年度は、平日もご利用いただけます!~」、読売旅行のバス・列車の旅ツアー等を参考にさせていただきました。


※ 写真は本文と無関係です。