平行普通列車

常磐線と京成松戸線に魅せられた者のブログです

飯田線で秘境駅等以外の、別視点の見どころ

秘境駅、渡らずの橋、最急勾配のほかにもある飯田線の、別の視点での見どころ話です

JR東海の飯田線で最長運転列車や秘境駅、渡らずの橋、JR最急40‰勾配等に触れてきましたが、飯田線にはまだほかにも見どころがありますので、追加で3つほど書かせていただきたいと思います。

なお、秘境駅や鉄橋等の見どころの次元とは異なりますので、予めご了承ください。

 

豊橋~平井信号場間3.9㎞の名鉄との線路共用

豊橋から豊川までの8.7㎞は、飯田線唯一の複線区間です。

飯田線で起点の豊橋を出てから3.9㎞の平井信号場までは、名鉄名古屋本線と線路を共用しています。

平井信号場は、豊橋から2駅目、下地駅から3駅目の小坂井駅までの中間にある名鉄との分岐点で、駅はありません。

この豊橋~平井信号場間3.9㎞では、飯田線と名鉄の電車が同じ線路上を走り、隣同士ですれ違う光景が展開します。

 

飯田線普通電車は豊橋から船町、下地、小坂井の順に停車しますが、船町、下地の2駅はJR東海、飯田線の駅であり、名鉄はこの2駅を通過します。

下地を出て豊川放水路の橋を渡ったところに平井信号場があり、飯田線が右手に分岐して名鉄から離れていく光景が展開します。

飯田線電車は、平井信号場で名鉄と分かれて飯田線単独の線路となったあと、小坂井に停車します。

 

線路の共用としては、JR西日本の関西空港線りんくうタウン~関西空港などでも、阪和線経由の関西空港乗り入れ電車と南海の電車とがすれ違う点は同じですが、名鉄も含めて電車自体は飯田線よりも現代的です。

同じ線路共用でも飯田線電車は、これらの電車とは対照的な短編成のローカル電車風情ながらも、上諏訪まで213.7㎞の長距離運転もある、秘めた実力を持ちます。

 

リニア中央新幹線の長野県駅設置計画と飯田線の交差部

飯田線で飯田から北上して約10分弱の元善光寺駅付近で、リニア中央新幹線(以下、「リニア」)が交差する計画があります。

全区間ほとんどトンネルかというイメージのリニアですが、飯田線交差部付近では地上を走ります。

飯田線との交差部付近にリニア用の長野県駅が新設されるようですが、飯田線との直接の接続駅にはならないようです。

 

元善光寺駅付近は、今後のリニア建設で車窓は大きく変わってくると思われます。

飯田線とリニアという極端に対照的な乗り物の交差ですが、リニア建設により飯田線の車窓はどのように変わっていくのか、飯田線自体がリニア時代にどのように変化していくのかも着目したいと思います。

 

なお、在来線交差部周辺にリニアの単独駅が予定されるのは、山梨県でのリニア駅と身延線も類似していますが、山梨県のリニア駅は飯田線元善光寺駅よりも離れるようです。

 

辰野駅の郷愁

辰野は飯田線の末端駅です。

辰野~岡谷は実質的に飯田線のようなイメージもありますが、辰野駅自体及び辰野~岡谷間はJR東日本中央線の所属です。

飯田線辰野側の列車は、JR東日本の岡谷までの乗り入れが基本で、一部は上諏訪、茅野、松本、長野まで乗り入れる列車もあります。

 

1983年に岡谷~塩尻間で塩嶺トンネル完成による、みどり湖駅経由の中央線の新線ができて以降、特急から普通列車まで中央線列車は新線経由となり、辰野は経由しなくなりました。

かつては中央線特急も停車した辰野駅には、1982年までの中央線メインルート時代との栄光盛衰の孤独感、哀愁が漂います。

 

飯田線下り最終列車の辰野行きは辰野23時42分着、上り一番列車の天竜峡行きは6時16分発ですが岡谷側、塩尻側ともに、この辰野発着列車に接続する中央線列車はありません。

辰野発着の飯田線列車が始発と最終列車とで1往復だけ残っているのは、JR東海とJR東日本との会社の違いということもありますが、岡谷まで行かなくとも大勢に影響はないのでしょうか。

 

岡谷~辰野~塩尻の大きな迂回Ⅴ字ルート

地図で見ると、岡谷~辰野~塩尻のルートは岡谷から辰野へは南西方向に進み、辰野~塩尻は一転して北上していくような線形で、大八回りとも呼ばれることがある、岡谷~塩尻間での大きな迂回ルートです。

 

迂回ルートと言えば、気仙沼線陸中門崎~千厩間で摺沢を迂回する、ドラゴンレールの愛称でも呼ばれる区間を想い出します。

岡谷~辰野~塩尻は、辰野を軸にほぼⅤ字形の急な角度を描く、中央線の元のメインルート区間です。

快晴の日であれば、岡谷~辰野と辰野~塩尻は、それぞれ反対側の窓に太陽光線が当たります。

 

以上、飯田線の見どころ3点を追加させていただきました。

飯田線全線普通列車乗車時の一つのポイントとして、見どころに加えていただければと思います。

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※ 写真は本文と無関係です。