平行普通列車

常磐線と京成松戸線に魅せられた者のブログです

予讃線「しおかぜ」全車指定席化と、併結「いしづち」の自由席継続による混乱はないか?

「しおかぜ」全車指定席化で満席時、宇多津から併結「いしづち」自由席への移動利用による混乱はないでしょうか?

JR四国とJR西日本の連名により、2026年3月19日付けで「在来線一部特急列車の全席指定席での運行について ― 特急「しおかぜ」「南風」の指定席を増やします ― 」のプレスリリースがありました。

プレスリリース内容の一部を引用させていただきます。

 

(以下引用)

JR 四国とJR西日本では、特急「しおかぜ」「南風」について、2027年春より、「全席指定席」(自由席設定なし)として運行いたします。これにより、ご提供する普通車指定席が増え、お客様の着座機会が増加することで、安心してご旅行いただけるようになります。

~中略~

(注)特急「しおかぜ」に連結する特急「いしづち」には、自由席の設定を継続いたします。 
4  その他 
・自由席特急券で対象列車はご利用いただけません。 
・対象列車の指定席が満席の場合は、 乗車列車・号車を指定した立席特急券(自由席と同額・数量限定)を発売いたします。

(以上引用)

 

2027年春から、岡山発着の四国特急で予讃線松山までの「しおかぜ」、高知までの「南風」について、自由席設定を廃止し、全車指定席化する内容です。

 

「南風」については現在、岡山~高知の全区間を単独列車で運転していますが、「しおかぜ」は宇多津~松山間で高松発着の「いしづち」を併結し、「いしづち」側の自由席は継続します。

 

「しおかぜ」の全車指定席化後、岡山から松山への「しおかぜ」指定席が満席の際は、乗車列車・号車を指定した、数量限定の立席特急券での乗車となります。 

「しおかぜ」で岡山→松山を立席特急券での乗車の場合、指定された「しおかぜ」の号車から移動しないことが前提要件となっています。

 

「しおかぜ」は宇多津到着後、高松からの「いしづち」を併結します。

「いしづち」には自由席があります。

乗車時間として、岡山〜松山は約2時間40分、岡山〜宇多津は約35分、宇多津〜松山は約2時間です。

 

ここで、立席特急券での「しおかぜ」利用者が、宇多津から「いしづち」の自由席に移動するようなケースは発生しないでしょうか。

「しおかぜ」と「いしづち」は宇多津~松山で併結運転をしますが、併結ではあってもあくまで別列車同士であり、岡山~松山の「立席特急券」は「しおかぜ」編成での指定された号車用の切符なので、「いしづち」自由席移動は不可ということで、「いしづち」自由席移動はない、移動はできないということが守られるでしょうか。

 

あるいは、「いしづち」側自由席に空席があれば着席してもよいということで、宇多津~松山間での「いしづち」自由席移動利用に対し、柔軟に対応することもあるのでしょうか。

 

「いしづち」の全車指定席化はどうか?

「しおかぜ」の岡山側に対し、「いしづち」高松側の指定席需要はどうでしょうか。

高松側では着座機会の増加による全車指定席化までには至っていないでしょうか。

 

「しおかぜ」「南風」の全車指定席化は、岡山での新幹線乗り継ぎでの座席確保を考慮したものと思われますが、プレスリリースの中での「ご提供する普通車指定席が増え、お客様の着座機会が増加することで、安心してご旅行いただけるようになります」という部分についてはJR四国の他の特急全列車にも当てはまることであり、「しおかぜ」「南風」に特定されたものではありません。

 

その意味では、新幹線乗り継ぎによる岡山発着特急の指定席着座機会の増加による安心利用ということを前面に出しての、「しおかぜ」「南風」全車指定席化という方が受け入れやすいと考えます。

 

「しおかぜ」「南風」の全車指定席化の背景の一つには、指定席需要を前面に出しながらも、自由席との差額による増収という別の要因もあるでしょうか。

 

JR四国の他の特急への全車指定席化への波及はあるか?

他の特急では全車指定席化するほどの需要が見込まれないことや、自由席がなくなることでの経費負担増、気軽に乗れないことでの利用減もあろうかと思います。

着座機会の増加、安心利用という状況までには至っていないということでしょうか。

あるいは、今回の「しおかぜ」「南風」を第一段階として、その利用の様子を見ながらも、他の特急にも全車指定席化を拡大していく方向性でしょうか。

 

今回のプレスリリースは、JR四国だけでなくJR西日本との連名であり、JR西日本の特急ではほとんどが全車指定席化されています。

2026年春からの、JR北海道での全特急の全車指定席化も後押しされたでしょうか。

 

先見の明に不足した?8000系の指定席と自由席との格差付け

「しおかぜ」車両のうち、8000系リニューアル車両においては、指定席には全席にコンセントがありますが、自由席は窓側だけとなっています。

指定席と自由席とでコンセントに差をつけましたが、「しおかぜ」全車指定席化により、元の自由席車両に着席する利用者には不満の要因になります。

全車指定席への変化までは読めなかったにせよ、8600系に併せてコンセントの全席配置をしなかったJR四国側の判断は残念なところです。

併結「いしづち」自由席は継続だから、「しおかぜ」編成側の自由席2両だけのことだからと、コンセント設備差については割り切っているのでしょうか。

8600系の車両数は少なく、「しおかぜ」は8000系が主流であるだけに気にかかるところです。

 

2027年春以降の「しおかぜ」は、現在と運用が同じならばの話ですが、8600系使用の列車(現在は7・8・11・12・19・20・23・24号)を選んだほうが全席コンセント付きの分、安心です。

 

2027年春のJRグループのダイヤ改正時に、JR四国は岡山特急の全車指定席化とともにダイヤ改正はするのか、自由席の残る他の特急指定席の座席数も増やすのかなど、今後の動きに注目したいと思います。

 

※ 筆記にあたり、2026年3月19日付け、JR四国・JR西日本の「在来線一部特急列車の全席指定席での運行について ― 特急「しおかぜ」「南風」の指定席を増やします ― 」から一部を引用させていただきました。

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