今後のバス転換で話題となっている平成筑豊鉄道全線乗車に加えて、乗車が容易でない小野田線長門本山乗車と、門司港の九州鉄道記念館見学をポイントにした1泊2日のコース事例
平成筑豊鉄道から、2026年3月25日付けで「大きな方向性の決議(バス転換)について」のお知らせがありました。
お知らせ内容の一部を引用させていただきます。
(以下引用)
平成筑豊鉄道沿線地域公共交通協議会において、鉄道を廃止し、バスへと転換していくという大きな方向性が決議され、3月25日に公表されました。
まだ今後のスケジュールは定まっておりませんが、来年度すぐに鉄道がなくなるといったことはなく、当面の間はこれまでどおり運行を続けてまいります。
~中略~
今後のスケジュールは分かり次第、ホームページでお知らせします。
(以上引用)
平成筑豊鉄道は、伊田線直方~伊田16.1km、田川線伊田~行橋26.3km、糸田線金田~田川後藤寺6.8kmの計49.2kmのほかに、門司港レトロ観光線九州鉄道記念館~関門海峡めかり間2.1kmの路線も受け持つ、規模の大きい第三セクター鉄道です。
路線規模の大きい第三セクター鉄道の廃止が公表されたことで、同じように経営状況の厳しい他の鉄道への今後の影響も気になるところです。
今回は、東京を起点に、平成筑豊鉄道の3路線と門司港レトロ観光線を加えた4路線の乗車コース事例を組んでみました。
また、平成筑豊鉄道に加えて、門司港にある九州鉄道記念館の見学を組み入れます。
これらのコース計画において、大阪からならば日帰りも可能ですが、東京からの場合は東海道・山陽新幹線での日帰りは困難で、現地等での宿泊が伴います。
小野田線の長門本山支線雀田~長門本山間の追加乗車を組み入れ
現地宿泊をするならば、東京から乗車計画を組むのが難しいJR西日本の小野田線、通称長門本山支線雀田~長門本山間も乗車してみたいという欲求が出てきます。
小野田線雀田~長門本山間は、朝7時台2往復、夕方18時台1往復の、一日計3往復の路線で、大阪からならば日帰りでも乗車可能ですが、東京からは山口県・福岡県等での前泊または乗車当日の1泊が必要です。
今回の平成筑豊鉄道の全線乗車、九州鉄道博物館見学と一体化して、長門本山支線乗車をコースに組み入れてみました。
平成筑豊鉄道、小野田線長門本山支線、九州鉄道記念館のポイント
〇門司港レトロ観光線は、土曜・休日のみの運行であること。
〇門司港レトロ観光線は、鹿児島線門司港駅付近に位置する九州鉄道記念館を起点として、終点の関門海峡めかりまで片道所要10分、始発は10時00分、最終は16時40分発であること。
〇九州鉄道記念館の開館時間は、9時~17時(平日の月曜は休館)であること。
〇小野田線長門本山支線の列車ダイヤは、下記の3往復であること。
①雀田 6:55→ 7:01長門本山 7:07→ 7:13雀田
②雀田 7:22→ 7:28長門本山 7:36→ 7:42雀田
③雀田18:12→18:17長門本山18:41→18:47雀田
〇山陽線小野田から雀田への列車本数も限定されること。
〇先に平成筑豊鉄道乗車、九州鉄道記念館を見学し、翌日に長門本山支線乗車が効率的であること。
〇翌日の長門本山支線ダイヤの都合上、下関泊となること。
〇門司港レトロ観光線の列車運転日の都合上、土曜または休日の東京出発となること。
平成筑豊鉄道全線+小野田線長門本山支線乗車+九州鉄道記念館のコース事例
【1日目】(土曜または休日発)
東京6:00→東海道・山陽新幹線「のぞみ1号」→10:35小倉10:42→鹿児島線普通列車→10:56門司港
→門司港レトロ観光線へ→九州鉄道記念館発11:20→11:30関門海峡めかり11:40→11:50九州鉄道記念館→九州鉄道記念館見学・昼食休憩
→門司港14:48→鹿児島線普通列車→15:01小倉15:09→日豊線特急「ソニック31号」→15:25行橋
行橋15:34→平成筑豊鉄道田川線→16:52金田16:54→(同)糸田線→17:08田川後藤寺17:24→17:37金田17:39→(同)伊田線→18:02直方
直方18:30→筑豊線普通列車→18:50折尾18:54→鹿児島線特急「ソニック47号」→19:10小倉19:20→鹿児島線・山陽線→国鉄型415系交直両用電車に乗車→19:34下関→下関泊
【2日目】(通常は、日曜日または月曜日)
下関5:55→山陽線→6:35小野田6:39→小野田線→6:54雀田
雀田6:55→小野田線長門本山支線→7:01長門本山→長門本山駅周辺散策
→長門本山7:36→7:42雀田7:45→8:06小野田8:20→山陽線→8:49新山口
新山口9:11→山陽・東海道新幹線「のぞみ14号」→13:33東京
直方→田川後藤寺→行橋回りや、1日目の長門本山支線乗車の場合はどうか?
平成筑豊鉄道を直方側から入り、行橋で終わるコースも可能です。
門司港14:05発電車で折尾経由、直方15:16発で平成筑豊鉄道に乗車開始する、上記とは逆回りコースです。
下関駅の到着時刻19:34は同じです。
なお、先に長門本山支線乗車の場合、東京12:12発「のぞみ31号」で新山口16:33着後の逆回りコースですが居能、宇部回りでの迂回で、下関には20:02着になります。
上記コースと比べて、翌日の北九州回りには時間の余裕があります。
門司港での観光時間等を含めると、小倉からの新幹線乗車で東京着は20時以降となります。
平成筑豊鉄道のフリー切符「へいちくてつフリーきっぷ」について
第三セクターの平成筑豊鉄道と、西鉄グループの筑豊電気鉄道筑豊直方~黒崎駅前が24時間乗り放題で、1,600円です。
平成筑豊鉄道と筑豊電気鉄道の頭文字をとって「へいちくてつ」です。
上記コースでの、行橋→田川後藤寺と、田川後藤寺→直方の通常運賃は合計1,680円です。
平成筑豊鉄道直方駅と筑豊電気鉄道筑豊直方とは約800m、徒歩10分の距離がありますが、直方~黒崎を筑豊電気鉄道で移動する方法もあります。
長門本山から東京への帰路について
上記コース事例では、長門本山到着後、7:07発列車を一本やり過ごして同駅周辺を周遊し、7:36発で東京に戻るコースです。
長門本山7:07発列車で東京にすぐ戻る場合は、同経路で新山口から8:11発「のぞみ8号」により、東京12:33着で、1時間早着します。
逆に、せっかく小野田線に乗ったならばということで宇部新川、宇部線経由で新山口に向かう場合は新山口10:11発「のぞみ18号」で東京14:33着です。
そのほかにも、山陽線・岩徳線で徳山、広島からの新幹線乗車や、錦川清流線に寄り道するコースも考えられます。
以上ですが、平成筑豊鉄道、九州鉄道記念館見学はともかく、小野田線の長門支線支線乗車をまでみ入れたのは強引しすぎかもしれません。
小野田線長門本山支線に特別な車窓や終着駅の光景があるわけではありませんが、長門本山駅の終着駅の孤独感、哀愁は、ほかには代えがたいものがあります。
列車本数が同等の吾妻線大前、鶴見線大川駅と同じ郷愁、なぜここまで線路が、ここが終着駅という素朴な想いを抱きます。
いずれにしても長門本山支線を、朝と夕方だけの一日3往復の難しい時間帯で、平成筑豊鉄道の乗車と組み合わせて乗車するにはよい機会かと考えます。
415系電車乗車、交直流切り替えデッドセクション、一瞬消灯体験も可能
門司~下関はJR九州の所管ですが、国鉄時代からの415系が走る点で貴重です。
最近になって、同区間用にJR東日本常磐線からのE501系が転入してきましたので、いつ415系が置き換えられるか、気になるところです。
門司~下関の国鉄型415系交直両用電車への乗車、デッドセクション通過時の停電も、長門本山支線とはまた違った見どころ、風物です。
E501系に置き換わると消灯体験は過去の風物になります。
平成筑豊鉄道乗車の機会に、関門トンネルを行く415系乗車体験、長門本山支線も組み入れてみるのはいかがでしょうか。
※ 筆記にあたり、2026年3月25日付け、平成筑豊鉄道の「大きな方向性の決議(バス転換)について」のお知らせの一部を引用させていただきました。

※ 写真は本文と無関係です。