2026年3月14日のJR東日本運賃改定後、東京~熱海で東海道新幹線、特急「踊り子」、普通列車グリーン車等の運賃・料金、所要時間、列車本数等の状況を見てみました
JR東日本は、2026年3月14日のダイヤ改正とともに、運賃を改定しました。
今回は、JR東海所管の東海道新幹線と競合する東京~熱海間において、在来線所管のJR東日本の特急「踊り子」や普通列車における運賃・料金、所要時間・列車時刻・本数等を、普通車とグリーン車に分けて比較してみました。
◆2026.3.14からの東京〜熱海の運賃額について
〇在来線(東海道線)経由:2,090円
〇東海道新幹線経由:1,980円
→在来線経由は新幹線よりも110円増となりました。
◆1 普通車の利用
(1)東海道新幹線
〇「こだま」
・運賃・料金
→指定席:4,270円(運賃1,980円+指定席特急料金2,290円)
→自由席:3,740円(運賃1,980円+指定席特急料金1,760円)
・本数:毎時2往復
・所要時間:45分
【補足】
もっとも一般的な列車コースです。
「こだま」の自由席は10両あります。
東京を毎時27分・57分発です。
〇「ひかり」
・運賃・料金は「こだま」と同じ
・本数:1日3往復
・所要時間:約36分
(東京→熱海のダイヤ)
「ひかり707号」東京10:03発→熱海10:39着
「(同)719号」(同)16:03発→(同)16:39着
「(同)655号」(同)18:03発→(同)18:39着
(熱海→東京のダイヤ)
「ひかり700号」熱海11:05発→東京11:42着
「(同)704号」(同)13:05発→13:42着
「(同)716号」(同)19:05発→(同)19:42着
【補足】
もっとも速い移動列車ですが、熱海停車の「ひかり」は一日に3往復に限られます。
往復の利用時間が合うならば「ひかり」乗車も合理的です。
「こだま」とは約10分差ですが、「こだま」は小田原での「のぞみ」通過待ちがあるのに対し、熱海停車の「ひかり」は小田原を通過します。
小田原の「のぞみ」通過待ちがない分、「こだま」よりも気分的にはよいと思われます。
「ひかり」には自由席も5両あります。
ただ、熱海発で東京へ向かう場合は、自由席の着席効率は東京発よりも低くなります。
(2)在来線特急
〇特急「踊り子」
・運賃・料金
→指定席:3,670円(運賃2,090円+指定席特急料金1,580円)
(自由席なし)
・本数:4往復
・所要時間:約1時間20分
(東京→熱海のダイヤ)
「踊り子1号」東京9:00発→熱海10:20着
「(同)3号」(同)10:00発→(同)11:20着
「(同)9号」(同)12:00発→(同)13:20着
「(同)11号」(同)13:00発→(同)14:20着
(熱海→東京のダイヤ)
「踊り子2号」熱海11:29発→東京12:48着
「(同)4号」(同)13:32発→14:49着
「(同)6号」(同)14:30発→15:49着
「(同)10号」(同)16:29発→17:48着
【補足】
新幹線でなく在来線で行きたい、ただ普通列車では遅すぎるという人には「踊り子」が適当です。
「踊り子」の定期列車は一日4往復に限られますが、土曜・休日を中心に臨時列車が多くあり、新宿発着列車も設定されています。
ただし、臨時列車を含めても東京発下り「踊り子」の最終は、13:00発「踊り子13号」の定期列車で終わってしまいます。
「踊り子」は元々、東京と伊豆急下田の直通が主体の列車であり、東京~熱海の乗車は基本とはしていません。
東京~熱海に関しては本数、所要時間も考慮すると、東海道新幹線「こだま」の方がお勧めできます。
「こだま」自由席と「踊り子」指定席との差は70円です。
「こだま」の自由席は10両で「のぞみ」ほどの乗車率ではありませんので、着席率は「ひかり」5両よりも高いはずです。
(3)在来線普通列車
・運賃:運賃2,090円
・本数:毎時3往復が基本
・所要時間:約1時間50分
【補足】
ロングシートが主体ですが、宇都宮・高崎側には一部、4人掛けボックスシートもあります。
(4)もっとも安価な小田急経由コース
・経路:東京~JR中央快速線~新宿~小田急線快速急行~小田原~JR東海道線~熱海
・運賃:運賃1,594円(中央線253円+小田急901円+東海道線440円)
※新宿~小田急~小田原~熱海の運賃では1,341円
・本数:新宿~小田原、小田原~熱海とも、毎時3往復が基本
・所要時間:約2時間20分(中央快速線15分+小田急1時間30分+東海道線20分)
【補足】
東京~熱海をもっとも安価に移動するコースです。
小田急での新宿~小田原901円は安価です。
小田急の快速急行はロングシート車のみ、本厚木~開成の区間は各駅停車、列車トイレは未設置ですのでご留意ください。
◆2 グリーン車の利用(本数・所要時間は普通車と同じ)
(1)東海道新幹線グリーン車(指定席)※「こだま」「ひかり」共通
・運賃・料金:6,540円(運賃1,980円+特急料金1,760円+グリーン料金2,800円)
【補足】
東海道新幹線グリーン車の座席は、「踊り子」グリーン車よりもずっと高級感、落ち着きがあります。
(2)在来線特急グリーン車(指定席)
①特急「踊り子」
・運賃・料金:5,940円(運賃2,090円+特急料金1,050円+グリーン料金2,800円)
【補足】
JR東日本の方針で、在来線特急グリーン車は2&2席配置です。
東海道新幹線グリーン車の居住性とは大きな差がありますが、グリーン料金自体は同額です。
余談ですが、JR東日本は長時間乗車の山形新幹線・秋田新幹線でも、在来線車体幅の狭い車体であってもグリーン車を2&2席で割り切っており、横幅が狭く、お勧めしません。
②特急「サフィール踊り子」
・運賃・料金:6,750円(運賃2,090円+特急・グリーン料金4,660円)
・本数:定期列車は1往復のみ(東京発11時台、熱海発15時台)
(東京→熱海の時刻)
「サフィール踊り子1号」東京11:00発→熱海12:17着(毎日運転)
「(同)3号」東京12:30発→熱海13:50着(臨時列車)
「(同)5号」新宿12:25発→熱海13:50着(臨時列車)
(熱海→東京の時刻)
「サフィール踊り子2号」熱海15:31発→東京16:49着(毎日運転)
「(同)4号」(同)18:00発→(同)19:20着(臨時列車)
【補足】
「サフィール踊り子」は普通車はなく、全車グリーン車です。
1号車は1&1席のプレミアムグリーン車、2・3号車はグリーン個室、4号車にはカフェテリア(ヌードルバー)があります。
「踊り子」でグリーン車に乗るなら、「サフィール踊り子」の方をお勧めします。
グリーン料金では「踊り子」よりも810円増ですが、それ以上に納得できる設備です。
先頭車からは前面展望もできます。
人気のある列車なので、席の確保は運次第です。
土曜・休日を中心に、新宿発(一部は東京発着)の臨時列車も設定されています。
上りは東京着のみです。
(3)在来線普通列車グリーン車(自由席)
・運賃・料金:3,640円(運賃2,090円+グリーン料金1,550円)
【補足】
グリーン車は2階建てで、2階席からの展望は、JR東日本普通列車グリーン車だけの持ち味です。
座席は特急の普通車並みで、座席の前後間隔も特急グリーン車とは異なります。
(4)小田急経由コース
・経路:東京~JR中央線快速グリーン車~新宿~小田急線快速急行~小田原~JR東海道線グリーン車~熱海(※小田急は普通車のみ)
・運賃:3,154円(中央線253円+グリーン料金780円+小田急901円+東海道線440円+グリーン料金780円)
【補足】
中央線快速東京~新宿と、東海道線小田原~熱海だけ普通列車のグリーン車に乗車のコースです。
乗車時間の長い小田急の快速急行が普通車ロングシートだけなので、中央快速と東海道線でグリーン車に乗っても仕方ないようには思いますが、混雑時には780円投資してグリーン車に15分~20分程度でもグリーン車に乗るかどうかの判断になります。
◆乗車券購入時の留意事項
東京〜熱海の区間内では、新幹線と在来線とが完全に別の路線扱いになりました。
事前に在来線で行くか、新幹線で行くかを決め、変更しないことが前提になりました。
新幹線で行こうと乗車券も購入したけれど、在来線で行きたくなったという時の気軽な変更が出来なくなりました。
その逆も同様です。
東京〜小田原、小田原〜熱海の区間であっても、新幹線と在来線との気軽な乗車変更は出来ません。
これは、東海道新幹線はJR東海、在来線の東京~熱海はJR東日本とで分けた結果による産物です。
東京〜熱海の区間内固有の現象であり、熱海〜名古屋なら、新幹線でも在来線でも同じJR東海であり、東京〜宇都宮・高崎でも同じJR東日本なので、このようなケースは生じません。
東京〜熱海の列車選択の参考になりましたら幸いです。
