男性でも使用可能ですが、「葉山女子旅きっぷ」の名称について考えてみました
京急では、ホームページの「おトクなきっぷ」のページで、知名度の高い「みさきまぐろきっぷ」のほか、「よこすか満喫きっぷ」「三浦半島まるごときっぷ」「葉山女子旅きっぷ」の4種類について、それぞれのフリー区間での見どころ、食事どころ等を詳しく紹介しています。
電車バスの往復乗車券があるのは4種とも共通ですが、乗車券のほかに、それぞれ2種の券が付いているのが特徴です。
その2種は、下記のような名称です。
〇「みさきまぐろきっぷ」には、「まぐろまんぷく券」「三浦・三崎おもひで券」
〇「よこすか満喫きっぷ」には、「食べる券」「遊ぶ券」
〇「三浦半島まるごときっぷ」には、「お食事券」「施設利用orお土産券」
〇「葉山女子旅きっぷ」には、「選べるごはん券」「選べるごほうび券」
上記の券の名称はそれぞれ異なりますが、往復乗車券、食事券、土産券または観光地巡り券ということでは、概ね共通した内容と思われます。
男性でも使用可能な「葉山女子旅きっぷ」
この4種の切符の中の「葉山女子旅きっぷ」ですが、「電車&バス乗車券」「選べるごはん券」「選べるごほうび券」の3種の組み合わせとなっています。
切符名称で「女子旅」と謳っているのが他の3種と違って、かなり特徴的です。
女子旅に焦点を当て、昼食ランチや午後のカフェでの休憩等で、女性が好む店舗を中心に加盟店を選定したことが一つの背景のように感じられます。
「葉山女子旅きっぷ」で、女性に京急で葉山へ行ってほしい思いを込め、切符名称にあえて「女子旅」と前面に出しているように受けとめました。
高齢者でも使える「青春18きっぷ」との類似性
「葉山女子旅きっぷ」のリーフレットの中で、「女性限定のきっぷではありません。どなたでもお買い求めいただけます。」との補足があります。
JRでも、青春18きっぷの事例があります。
青春18きっぷの名称であっても高齢者も使えます。
青春18きっぷが定着した現在では、この切符が登場した1982年当時の違和感、抵抗感は減ったものの、「青春」と「18」という形容詞には、高齢者は普通の切符を使ってという鉄道側の遠回しな間接的誘導かとも感じられました。
「青春」は良しとしても「18」が大きく響き、当初の「のびのび」の形容詞の方を使った方がよかったのではと思いました。
30歳以上の女性グループ対象で、1983年から2009年まで発売されていた「ナイスミディパス」の、高齢女性グループのみでの利用も類似の印象がありました。
「葉山女子旅きっぷ」の男性使用も、青春18きっぷと同じようなものという考え方もできなくはありません。
しかしながら、男性も使用可能とはいえ、わざわざ「女子旅」と謳った「葉山女子旅きっぷ」を男性が購入する際、ためらいや抵抗感、戸惑いなどはないでしょうか。
「どなたでもお買い求めいただけます」なのだから、別に気にせず、割り切ればいいというだけのことでしょうか。
レストランのメニューで、男性も注文可能な「レディースランチ」を思い起こします。
「葉山女子旅きっぷ」を男性が気にせず購入する割り切りは
「葉山女子旅きっぷ」を自分に当てはめると、購入する割り切りはできそうもありません。
「選べるごはん券」「選べるごほうび券」利用の際、京急ホームページでは「入店時に「葉山女子旅きっぷ」を利用する旨をお伝えいただき、注文時に店舗または施設スタッフにお渡し(ご呈示)ください」とあります。
「選べるごはん券」「選べるごほうび券」利用で、店舗の人に「女子旅きっぷ」を見せる際、「女子旅切符でのご利用ですね」などと周りに聞こえる声を出されると、気恥ずかしくなってきます。
仮の話ですが、京急が「京急全線女子旅フリーきっぷ」を企画したとするならば、全線フリー乗車の魅力には勝てず、「女子旅」の形容詞があっても割り切って購入するとは思いますが、自己葛藤はしそうです。
切符購入時に、窓口で係員に声を出して申し出るのか、その際、周囲に人はいないか、それとも自動券売機で無言で買えるのかによっても購入環境は異なります。
自意識過剰でしょうか。
「葉山女子旅きっぷ」の別愛称を考えると
JR青春18きっぷやナイスミディパスはさておき、「葉山女子旅きっぷ」の名称を詳しく知らない人は、男性は使えないという先入観で、利用しない人もいるのではないでしょうか。
以下は、「葉山女子旅きっぷ」とは別の、筆者の一提案です。
京急ホームページの「葉山女子旅きっぷ」リーフレットを参考にさせていただいた中で、「葉山女子旅きっぷ」に代わっての名称として、既存の「満喫」「まるごと」とも違った形容詞で、以下のような内容が思い浮かびます。
〇葉山ごはん・ごほうびきっぷ
〇葉山ぶらり・のんびり・癒しきっぷ
〇葉山癒し・元気きっぷ
〇葉山自由にカスタマイズきっぷ
以上、女子旅を誘発するには「女子旅」よりもインパクトが弱いかもしれませんが、男子でも安心して使える点では、以上のような名称はいかがでしょうか。
