上越妙高→青郷、青郷→上越妙高の両方向から一日に乗れる範囲と、全区間乗車に必要な日時を見てみました
昨日の拙「tabiwa周遊パス14種 『北陸おでかけ』だけ3日間購入、有効1日間の理由とは?」の続編です。
今回は、「北陸おでかけtabiwaパス」の1日限りの有効期間を最大限に活用して、どこまで乗れるかを検証してみました。
また、フリー区間全線乗車にはどの程度の日時を要するかも見てみました。
乗車目標路線と区間は以下のとおりです。
【第三セクター路線】
〇 あいの風とやま鉄道:市振-倶利伽羅
【JR西日本路線】
〇 高山線:富山-猪谷
〇 氷見線:高岡-氷見
フリー区間設定の特性上、上越妙高から青郷と、青郷から上越妙高の2コースに分け、陽の長い夏場での19時台までの乗車想定です。
時刻の「:」表記は省略します。
結論としては一日での走破は不可能で、最低限2日間が必要です。
以下は「北陸おでかけtabiwaパス」を2枚購入、2日間連続でのコースです。
なお、一日だけの使用を前提に富山、金沢、福井方面等に焦点を絞っての乗車計画ならば全く異なった内容となりますが今回、その検証は省略します。
① えちごトキめき鉄道上越妙高駅から小浜線青郷駅へ向かう場合
上越妙高643発→えちごトキめき鉄道→直江津652着、708発→糸魚川751着、854発→大糸線→中土950着、1010発→糸魚川1103着、1149発→えちごトキめき鉄道・あいの風とやま鉄道→泊1222着、1224発→富山1312着、1412発→高山線→猪谷1507着、1520発→富山1611着、1627発→高岡1645着、1727発→氷見線→氷見1755着、1802発→高岡1832着、高岡1847発→城端線→城端1943着、2040発→高岡2132着
※上越妙高から順に走破していく場合、車窓が見られるのは陽の長い夏の時期でも高岡までが限度となります。
城端19時43分着の時点で遅い時間帯であり、しかも城端での高岡折り返し時間が長く、高岡21時32分着は厳しいですが、陽の長い夏場を前提に、城端線の復路は夜でも割り切っての内容となりました。
【翌日、「北陸おでかけtabiwaパス」を追加購入してのコース】
※ 七尾線七尾→金沢の乗車列車が土曜・休日のみの運転の列車乗車があった成り立つ計画のため上記、上越妙高→高岡の出発は土曜または休日の前日となります。
高岡549発→あいの風とやま鉄道・IRいしかわ鉄道→津幡615着、644発→七尾754着、824発→のと鉄道→和倉温泉830着、832発→七尾838着、842発→七尾線土曜・休日のみ運転→金沢1017着、1030発→IRいしかわ鉄道・ハピラインふくい→福井1151着、1248発→越美北線→九頭竜湖1421着、1432発→福井越前花堂1601着、1609発→ハピラインふくい→敦賀1658着、1748発→小浜線→青郷1926着
【自己評価】
コース全体の中で、上越妙高から高岡までしか乗れないのでは、全体から見て効率が悪い内容ですが、大糸線に加えて高山線富山-猪谷往復が意外に難関です。
その意味でこの2路線乗車は翌日の計画を効率的にするには不可避でした。
金曜または土曜の出発、陽の長い夏場前提のコースで、秋から冬には不向きなコース時間ですがご了承ください。
② 小浜線青郷駅からえちごトキめき鉄道上越妙高駅へ向かう場合
青郷642発→小浜線→敦賀833着、837発→ハピラインふくい→越前花堂923着、926発→越美北線→九頭竜湖1054着、1105発→福井1233着、1316発→ハピラインふくい・IRいしかわ鉄道→金沢1440着、1522発→七尾線→七尾1659着、1719発→のと鉄道→和倉温泉1724着、1756発→七尾1802着、1810発→津幡1923着、1932発→IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道→富山2017着→富山泊
※翌日の高岡、富山付近の列車乗り継ぎの効率性から富山泊となります。
【翌日、「北陸おでかけtabiwaパス」を追加購入してのコース】
富山538発→高山線→猪谷628着、635発→富山735着、739発→高岡758着、807発→氷見線→氷見841着、851発→高岡925着、1010発→城端1102着、1103発→高岡1150着、1215発→泊1336着、1349発→あいの風とやま鉄道・えちごトキめき鉄道→糸魚川1418着、1513発→大糸線→中土1609着、1628発→糸魚川1721着、1751発→直江津1835着、1845発→上越妙高1901着
【自己評価】
青郷からのコースの場合、津幡-富山は夜間となります。
これは、翌日の高山線富山-猪谷と、大糸線糸魚川-中土の本数が限られ、金沢泊では走破できない結果です。
翌日の未乗区間をもっとも効率よく乗るには高岡よりも富山であり、朝一番で高山線猪谷往復が、全体的に乗り継ぎはよい結果となりました。
富山-高岡は往復する形になります。
結論 1泊前提2日間コースと考えれば②の方が無難
①の場合、城端線の終着駅、城端に19時43分着、高岡へ戻る時間は21時32分で遅く、陽の長い時期に限られます。
また、七尾線七尾→金沢の列車が土曜・休日運転の点に留意が必要です。
すなわち週末の土曜~日曜または金曜~土曜の2日間が前提で、他の曜日では成り立たないのが難点です。
②は、IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道の津幡→富山の車窓は見られませんが、富山20時17分着は、①の高岡21時32分着よりは無難と考えます。
①②とも、翌日の出発は5時台であり、やはり夏場向きのコース計画です。
「北陸おでかけtabiwaパス」2枚で2日間、効率的乗継計画で時刻表を楽しむ
このパスで全線乗車を果たすには最低限2枚購入が必要不可欠です。
それも、翌日午前に走破が終わるような列車接続ダイヤでなく、計画には苦心しますが、この苦心を逆に楽しめるかどうかが時刻表ファンになるかどうかの分かれ目とも言えます。
AIを使えば一瞬で答えが出るにせよ、それでは鉄道趣味、時刻表趣味の深みは味わえないと思います。
時刻表のページめくりの繰り返しは単なる無駄な時間か、それを楽しめるかが分かれ目です。
AIで列車乗り継ぎの結論をすぐに出し、時刻表計画で延々と悩む無駄な時間を別のことに有効に使ったほうが有効という考え方について、否定はしません。
それが時代の流れとも認識します。
筆者はむしろAI全盛により、人が物を考えなくなることでの反動、考える行為を億劫、無駄と思わせることに危機感があります。
一度でも楽を覚えたら苦労の世界には戻れないからです。
音声による文章入力の自動化も同様で、書く行為自体の必要がなくなると、別のリスク、すなわち脳の衰えが伴うように思います。
筆者の場合、まとまりの悪い、長すぎる文章の欠点は今回を含め、毎回自戒していますが、ペンで原稿に書かないまでも手入力での文章作成は結果的に頭の衰え防止にはよいだろうとだけは思っています。
文章を短く、要領よくまとめる方に頭を使う必要性こそ自分の課題と再認識しています。
負け惜しみ、論理のすり替えだよという人もいるかもしれませんが、時刻表による列車乗り継ぎ計画作りも衰え抑止策として有用と思いますが、いかがでしょうか。
※写真は本文と無関係です。