平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

東海道新幹線の個室が持つ、グランクラスにはない強みとは?

東海道新幹線の個室が持つ、グランクラスには出来ない持ち味を列記してみました

東海道新幹線の個室復活が話題となっています。

グリーン車よりもさらに上級の設備として、東北・上越北陸新幹線にはグランクラスがありますが、東海道新幹線を所管するJR東海は個室を選択したとみられます。

東海道新幹線での、グランクラスにはない個室の魅力、強みとは何でしょうか。

総括すれば「他の乗客が気にならない自分だけの自遊空間」ということになりますが、それだけでは話は終わってしまいますので以下、順不同で列記してみました。

一部重複の点はご了承ください。

 

グランクラスにはない個室の強みとは

〇 他の客への気遣いが不要な解放感、自由性

〇 完全独立型、出入口扉を閉めて他の乗客との遮断が可能

〇 部屋の鍵が掛けられることでの、荷物、貴重品の安心感

〇 個室のデラックス感、優越感

〇 他の人と顔を合わせることがない開放感

〇 有名人が一般客から騒がれたくない時の利用

〇 乗務員とも基本的に顔を合わせることがない

〇 リモート会議(Web会議)が可能

〇 スマホによる電話が自由

〇 パソコンに集中できる

〇 音楽、講話、ビデオ、テレビ、ラジオ等でのヘッドホンが不要

〇 姿勢が自由

〇 移動時間中、仮眠がしやすい

〇 仮眠でのいびきが気にならない

〇 飲食、飲酒等での、周囲の客への気遣いが不要

〇 声量や振る舞い(個人の動作)で周囲への気遣いが不要

〇 洗面所への使用回数が多くても周囲への気遣い(通路歩行)が不要

〇 独り言をつぶやける

〇 歌を唄える

〇 2人用個室で移動中、2人だけの世界に浸れる

〇 2人用個室で他の人に聞かれたくない打ち合わせができる

〇 照明を暗くすることもできる

〇 空調(送風)が自由

〇 車内放送の音量調整が自由

〇 着替えができる

 

E5系・E7系(W7系)の後継はグランクラスより個室?

グランクラスは極上のプライベート空間、軽食・茶菓子・ドリンクの提供、専任アテンダントの接客サービス等を売り物とします。

東北・北海道新幹線はやぶさ」と北陸新幹線「かがやき」において、これらのサービス提供が受けられます。

 

一方、「はやぶさ」「かがやき」以外のグランクラス連結列車は、供食や専任アテンダントのない座席設備だけの提供となっています。

上越新幹線は全列車にグランクラス車両がありながら供食等の列車は皆無であり、北陸新幹線も「かがやき」以外の列車ではサービスがありません。

上越北陸新幹線の列車全体を合わせると、サービスのないグランクラスの割合の方がはるかに多くなっています。

 

東北新幹線ではE5系使用列車の「やまびこ」「なすの」のほか、仙台発着「はやぶさ」は座席提供のみです。

元来、グランクラスで座席のみの提供列車は、一部の各駅停車型短区間列車だけの限定だったはずです。

逆に、座席のみ提供列車の方が多い状況では、JR東日本JR西日本JR北海道は、東北・北海道、北陸・上越新幹線グランクラスを設けたこと自体が果たして適切だったのかという議論にさえなってきます。

その意味ではグランクラスよりも、接客サービスが伴わない個室の方が、東北・上越・北陸方面にも望ましかったかと感じます。

今後の北海道新幹線札幌開業を含め、サービスのないグランクラスを連結するよりはE5系・E7系・W7系の後継車については、グランクラスよりも個室設置の方がよいのではないかと感じました。