京成松戸線3200形新製車に乗車しての感想記です。
2026年9月20日から京成松戸線に初投入された3200形に乗車して感じた点を、順不同で書かせていただきたいと思います。
車両番号について
今回投入の3200形車両番号は、京成津田沼方を1号車、松戸方を6号車として、3229‐3230‐3231‐3232+3219‐3220となっています。
慣例で、3220編成、3232編成と呼称されることもあります。
4号車3232の車両は弱冷房車で、松戸方に乗務員室があります。
乗務員室と客室との仕切り部分のガラスについて
運転士背後のガラス部分の面積は一部、壁化されています。
その点では前面展望のガラス部分の面積が、80000形までの松戸線形式に比べて2~3割ほど減った印象です。
ただ、JR東日本のE233系・E235系等における運転士背後の壁面積よりは小さく、その点では救いがあります。
乗務員室と客室の境のガラスには、松戸線全編成に貼られていた茶色の遮光幕がなくなり、透明ガラスになったのは好感が持てます。
茶色の遮光幕を貼るのが当然だった松戸線では画期的なことで、乗務員室仕切りガラスの透明化は喜ばしいことです。
松戸線既存車両の仕切りガラスも茶色の幕を剥がして透明化してほしいところですが、そこまでは高望みでしょうか。
乗務員室部分の座席撤去について
乗務員室背後の客室部分には、80000形・N800形では2人掛けロングシートが両側に配置されていましたが、3200形では乗務員室面積をかなり拡大した結果、この位置の座席はなくなりました。
そのため、先頭車両としては80000形・N800形と比べて4席減となりました。
さらに、運転台付き車両が中間車に位置した場合、6両固定編成と比べると10席の減となりました。
松戸線3200形においては、今のところ4号車(3232車両)松戸方のドア部分から5号車側連結部までの席が10席減った形になり、着席率は低下してしまいました。
これは、今後の新製は3200形4両編成という京成の方向性による産物で、6両・8両の固定編成は造らないとなると、とくに8両編成では中間に2か所、各10席分の座席が減ることになります。
乗務員室背後の、従来の座席部分には、腰当てのクッションが置かれました。
このクッションは柔らかく、尻を充てた際のフワフワ感は適度で、硬すぎず柔らかすぎず、心地よく感じました。
連結部寄り座席の壁側のふくらみについて
一部の号車では、連結部の座ると、足の部分の壁側が車内側に膨らんでいる箇所があります。
座ってみると、足との絡みはありませんが、車内側に張り出している設計は残念です。
かつてのJR東日本の209系、E217系などに見られた、客席側に大きく膨らませた消化器カバーほどではありませんが、できれば現在の消火器同様、客室側の壁への出っ張りはなくしてほしいものです。
中間に乗務員室のある位置での、ホームから線路への転落抑止について
車両の連結部には転落防止幌の設置が定着していますが、3200形は4両編成が基本の思想設計のため、6両編成を組成すると、5か所ある車両連結部のうち1か所は乗務員室車両となるため、転落防止幌は片側だけの配置となり、ホームから線路転落の心配があります。
そのため3200形では、中間に乗務員室がある位置では、駅停車中「車両連結部です。ご注意ください」という放送を車両側からホームに流し、転落防止を抑止しています。
ただ、JR西日本のような、乗務員室のある先頭部には転落防止幌という徹底さと、落下防止効果までには至りません。
やはり先頭車として走る時の、外観上の見栄えをとったというところでしょうか。
乗降扉付近にあった客室内の鏡廃止について
これまでの松戸線車両ではすべての乗降扉付近に設置されていた鏡が、3200形からは見られなくなりました。
京成本線車両が扉位置に鏡を設置していない以上、3200形投入からは鏡がなくなっても当然の措置ではあります。
むしろ逆に、新京成からの伝統だった鏡が今後、京成の方針から、廃止されていく可能性も否定できません。
ラインフロー式、冷風吹き出し口の外観について
京成では、各車両3扉のうちの中央の扉部分の冷風吹き出し口の形状が、風量抑止のため特有のカバーを設置しています。
JR東日本の、常磐快速E231系などでも同じ形状カバーは見られます。
しかしながら、3200形最新形式に至っても、風量抑止カバー設置を継続しているのはいささか悲しいものがあり、外観上、残念な印象を持ちます。
最新車での冷風抑止カバーを見ていると、かえって8800形のようなラインフロー方式の方が外観上は美しいようにさえ見えてしまいます。
他社の冷風吹出口の形状や状況を見ながら、風量抑止カバーをしていない、あるいは抑止カバーが客室内からは見えない位置と色にしてほしいものです。
行き先表示器での駅番号表記について
京成本線車両の行き先表示器では駅番号表記をしていないので、3200形の松戸線投入に当たり、少なくとも3200形では駅番号表記をやめるかと思いましたが、運転台正面の行き先表示器には駅番号表記をしなくなりました。
ただし、側面の行き先表示器には駅番号表示があり、これは妙なことです。
本線との整合の意味で、少なくとも3200形においては駅番号表記を略してもよいのではないでしょうか。
運行番号表示の省略について
3200形投入後も、松戸線内では運行番号表示器は未使用状態で、番号表記をしないままとなりました。
これも京成本線との整合上は妙なことです。
一つ考えられることとして、松戸線編成の一部で運行番号表示器が未設置の編成があることを加味したでしょうか。
運行番号表示器未設置の編成とは、8800形8806・8809の2編成です。
このうち、8809編成は廃車の方向となりましたので、今後は8806編成だけが運行表示器のない唯一の編成となりそうです。
8806編成はリニューアル編成であり、今後もしばらく走ると思われます。
同編成の千葉線乗り入れ非対応の点はさておき、運行番号表示器だけは設置して、松戸線でも番号表示することにより、京成全線での運行番号表示をした方が自然と思います。
千葉中央発松戸行き電車が京成津田沼到着後、運行番号表示器の数字を消す方が、京成本線全体として見ると、京成として一体の現在では不自然に映ります。
あるいは松戸線だけは運行番号表記は不要という割り切りで、番号未表記を続けていくのでしょうか。
扉が開いている間のチャイム(誘導鈴・盲導鈴)の音量について
松戸線では80000形と今回の3200形で、扉が開いている間、6~7秒間隔くらいにチャイム(誘導鈴・盲導鈴)が鳴ります。
他の路線のチャイムをすべて聞いたわけではありませんが、他の路線と比べると、京成のチャイムの間隔と音量は他の路線と比べ、間隔は多少短く、音量は多少大きいように感じますが、気のせいでしょうか。
今後の3200形の増備にあたって
今回投入された編成は、4号車の松戸方に運転台・乗務員室がありますが、今後3200形増備の際は、3号車京成津田沼寄りに運転台・乗務員室がくることも予想されます。
その場合、現在の4号車松戸側の10席減が、3号車京成津田沼側の方で10席減に変わることになります。
常に座席定員の多いことが確実な車両は、両側先頭車の隣の車両、2号車と5号車の2両ということになりそうです。
松戸線はともかく、京成本線や成田スカイアクセス線にも3200形4両編成思想で投入となると、中間車では2か所の運転台付き車両が発生し、現在の3100形や都営地下鉄5500形、京急1000形などの8両固定編成と比べると、3200形の座席減が一層目立つことになります。
それでも4両固定編成思想で割り切ることで、乗客側や乗り入れの他社から意見や苦情の要因にはならないかが気になります。
松戸線3200形で感じたことを書かせていただきましたが、3200形の今後の活躍に期待したいと思います。
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