平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

京成千葉線の今後の方向性と通勤時代の想い出話

京成千葉線は今後、どのような方向に進んで行くかを探ります

昨日の「新京成の京成合併後 京成車両が松戸まで乗り入れる可能性はあるか?」の関連編です。

昨日、新京成車両の乗務員室と客室の間の仕切り壁の窓ガラスについて、茶色の遮光幕を貼ってあることと、助士席側にも幕を設置し、暗くなった時間帯では客室側から乗務員室への視野は遮られることに触れました。

新京成では夜間の前面展望はできないということです。

今回は、以前に新京成沿線から京成の千葉中央まで通勤していた時の話と、今後の京成千葉線の今後について考えてみたいと思います。

 

新京成通勤50年の中での京成千葉線1年通勤

新京成京成千葉線への乗り入れを開始したのは2006年でしたが、まだ京成直通をしていない頃のこと、新京成で松戸への通勤とは逆方向の、京成津田沼経由、千葉中央まで新京成と京成両線で1年間通勤した時がありました。

新京成8800形の8両から、京成津田沼京成千葉線の4両編成に乗り換えました。

京成津田沼から千葉中央へは東京と逆方向ですが、千葉県の県庁所在地、千葉市へ向かう需要もあります。

新京成の8両から京成の4両への落差のほかに、総武快速線の20m車15両編成と、京成の18m車4両の差は大きいものがありました。

 

職場の最寄り駅の関係上、新津田沼総武快速線に乗り換え、本千葉で降りようかとも思う中、新津田沼駅からJR津田沼駅への徒歩5分は痛手で、当時の快速は本千葉を通過し、そもそもラッシュ時に総武快速線から外房・内房線への直通快速も限られ、本千葉発着の列車ダイヤも運転間隔がまばらなので選択しませんでした。

それ以前に、筆者は判官贔屓ゆえ、4両であってもマイペースで走る京成への応援心もありました。

京成本線は8両編成もある中、千葉線は現在も6両または4両のまま推移しています。

京成は成田空港への本線に尽力していて、千葉線は一支線的な扱いに映りました。

京成津田沼新京成8800形8両と京成4両が並んだ時は、どちらが親会社かとさえ錯覚させました。

 

新京成車両と京成車両との前面展望配慮の差

京成千葉線のラッシュ時でも4両編成の状況では混雑が目立ち、着席などはできず、駅間距離が短い点も難がありましたが、筆者の判官贔屓ゆえ、4両であっても総武線を横目に我が道を行く京成への応援心の方が勝りました。

また、京成を選ぶ別の理由として、乗務員室背後からの前面展望が、新京成では見えにくくする閉鎖性に比べ、京成ではどうぞ前面展望を楽しんでくださいという配慮、解放感が感じられました。

当時の新京成冊子で、評判の高い車掌さんの記事があり、たまたま日中に乗務中だった電車に偶然乗り合わせましたが、こちらの様子を見るなり、運転士背後の幕、中央貫通ドアの幕を下げてしまいました。

筆者の動作が目障りだったかどうか、定かではありません。

 

津田沼京成津田沼の急曲線、単線急勾配も見もので、旧型電車の時代は、この急曲線に差しかかると長さのあった吊り革が網棚に当たり、一般の人には騒々しくとも、鉄道ファンには音楽的な風物でした。

 

8800形6両編成化による京成千葉線乗り入れへの対応

新京成の旺盛な輸送需要は8800形の後継、8900形の最終1996年新製をもって終わり、以降は京成仕様のN800形6両編成に変わりました。

新京成では新たな需要開拓として、線路がつながっている京成千葉線への乗り入れに活路を見い出すこととなりました。

その際、京成千葉線は最大6両のホーム有効長で、8両は入れませんでした。

一方、新京成側でも、走行区間の長い松戸発千葉中央行きが6両、走行区間が短い京成津田沼行きが8両ではアンバランスで、京成津田沼止まりの8両編成が輸送力過剰になりました。

新京成では8両編成の8800形・8900形を全編成6両編成化し、京成津田沼止まりの運用も6両化したことで全体の輸送力の適正化を図りました。

 

東武野田線5両化と京成千葉線の今後の変化、新京成への影響度

新京成から京成への片乗り入れを見ていると、京成側では新京成に対して千葉中央まで乗り入れたいなら乗り入れてもいいよ、ただしラッシュ時は駄目だよ、京成から新京成へは乗り入れないよという暗黙の意思を感じることもありますが、京成の車両管理面から行なわないと思われます。

来春の京成合併を機に、京成は千葉線新京成とを一体化して効率化するような動きがないとも限りません。

また、千葉線を考える際には、京成成田本線に対する千葉支線、さらにその支線となる千原線も考慮する必要があります。

日中の京成千葉線では4両編成によるワンマン運転も行なっており、新京成の6両編成乗り入れが京成千葉線の輸送効率と合致しなくならないか、気がかりなところです。

京成のワンマン4両編成が新京成側に転移してくるとは思えませんが、東武野田線では近々6両編成の5両化に踏み切ります。

京成千葉線でも、コロナ禍影響で全盛期に比べて利用が戻っていないこと等を事由に6両でもワンマン化していくのか、5両、4両化への減車と合わせてそれを行なうのか、東武野田線減車の動きは、京成にとっても注目されるところです。

今後の京成電鉄が3200形で8・6・4両編成を組む自由度や、新京成での80000形とN800形になっていく中で、5両編成での可能性は少ないと思われますが、京成で今後3200形と3100形とで棲み分けるのか、3200形で進むのかも注視したいポイントです。