平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

新京成80056投入 80000形と8800形の千葉線直通将来像を考える

80000形の今後増備、8800形廃車、京成のホームドア整備関連での京成乗入変化等

2023年度末の2024年3月に新京成80000形の5次車、80056編成が投入されました。

これまでの80000形は1年に1編成の新製ペースだったので、前回の80046に続き同年度2編成目の導入は意外でした。

今回は、過去の拙記事と重複する内容がありますが、80056編成が既存4編成と違う点があるか、今後の80000形増備計画や8800形の廃車等を探ってみました。

毎回のことですが、何の根拠もない勝手な想定ですので予めご了承ください。

 

80056と既存4編成との差異についての確認箇所

〇 正面の新京成ロゴは省略されているか?

→ 同位置に新たな表示があるか?

〇 運転台に「乗入非対応」のステッカーが貼付されているか?

〇 列車無線切替装置のスイッチランプの文字は、新京成・京成の表示か?

〇 乗降ドア脇の鏡は設置されているか?

〇 乗降ドアが開いている時のチャイムの音量は高いか?

→ 新鎌ヶ谷東武野田線に乗り換えると音が静かで、80000形との音量差を感じる。

〇 8人掛け座席の中央、2人分の座席は固定式か?

※ 京成3100形は跳ね上げ式

〇 座席の色は既存車と同じ2色方式(背もたれと座面の色が異なる)か?

※ 京成は3100形は一色方式

〇 乗務員室と客室の仕切り窓は従来同様、助士席側にもカーテンを設置したか?

※京成には助士席側カーテンはない。

〇 運転士背後の窓と、中央部ドアの窓に茶色の遮光テープを貼ったか?

〇 中央部乗降ドア付近の冷風口は、強風抑止用の板状のものを設置しているか?

 

廃止される8800形は?

リニューアル対象外の8805・8806・8808・8809・8811の5編成のいずれかですが唯一、乗降ドア未更新の8805編成の可能性が高いと思われます。

8806編成はガス会社のラッピングが長く続いており、運用率も高く、元気な印象のある編成です。

その意味では8805の次の廃車候補は8808、その次が8806のようにも思います。

そして8809・8811に順番が回った後の8800形はリニューアル編成のみとなるため、80000形増備は小休止かと思われます。

 

80000形の京成乗り入れは?

80000形が5編成揃ったものの、京成千葉線乗り入れはまだ行なわないと思われます。

現在、京成乗り入れに必要な運用数は8編成です。

80000形が京成乗り入れを保留しているのはなぜかを考えてみると、同形式が一定の編成数を揃えて一挙に全編成の京成直通を行なうのではないかと感じるからです。

 

京成乗り入れを80000形とN800形に集中させるか?

80000形の一定の編成数とは、7編成ではないかと考えます。

京成仕様のN800形5編成と、80000形7編成、計12編成が揃えば、検査等の予備分を含めて、N800形と80000形のみでの京成乗り入れは理論上では可能になります。

その際、8800形は基本的に京成乗り入れを終了し、8800形は予備運用的に京成に乗り入れるイメージを描きます。

 

京成のホームドア整備になじまなかった8800形

京成では2035年度までに18駅(押上駅を含む)のホームドア整備計画があります。

千葉線の各駅及び京成津田沼駅にはまだホームドア整備計画に含まれていませんが、千葉線新京成の接続駅ゆえ、ホームの安全効果から、2035年度以降のホームドア計画として京成津田沼が含まれると想定します。

 

その際には8800形のドア位置がネックになります。

8800形は、80000形・N800形と乗降ドア位置が異なります。

80000形・N800形の車端部は5人掛けで、座席の横幅にも余裕があります。

8800形の車端部ドアはかなり連結部寄りです。

車端部の席は4人掛けで横幅は狭く、ラッシュ時以外は3人で座る光景が日常的です。

 

2035年度以降の話になるので、それまでに8800形がどの程度残存しているかは別の話ですが、京成・北総・都営浅草線京急までも含め、ドア位置が共通している方が望ましいことは確かです。

京成側にとっては、京成グループ標準のN800形、80000形が乗り入れてくる方が、ホームでのドア位置表示や、ホームドアの整備等にあたっても望ましいと考えます。

 

京成津田沼駅のホームドア整備は?

京成路線の分岐駅、青砥と京成高砂がホームドア整備18駅に含まれることから、同じ状況下の京成津田沼の整備は必須と考えますが、その際、千葉線に乗り入れる新京成車両のドアも揃えるかどうかの議論が出てきます。

同じ京成津田沼駅でも新京成ホームの整備を保留することはしないと思われます。

京成編成の千葉線運用車両が新京成ホームに入線するからです。

 

8800形の活躍は京成津田沼のホームドア整備次第?

裏返せば8800形は、京成津田沼駅がホームドア整備計画に含まれるであろうと思われる2035年度頃までの活躍かとも考えます。

8800形の最終新製は1991年で、2035年時点で44年になります。

1996年が最終新製の8900形でも39年で、8900形のドア位置も80000形と異なります。

新京成でのホームドア整備は8800形と80000形のドア位置事情から当面行なわないと思われますが、京成のホームドア整備状況の進捗による8800形の京成直通変化も注視したいと思います。