80000形の京成「乗入対応」はいつ実現?
80046編成が2023年10月23日に試運転を行ない、11月2日から営業運転を開始しました。
このことは、2023年10月17日付け、拙「新京成80046新製車の営業運転日と80000形の投入計画を予測する」の中で触れさせていただきましたが、試運転の10月23日は偶然一致したものの、営業運転開始11月1日予測は外れてしまいました。
80046編成の営業運転開始日の11月2日は木曜日で、翌日3日の金曜日は文化の日の祝日のため、11月3日(金・祝)から5日(日)までは3連休の休日ダイヤで、3連休中の走行を期待したものの3日間とも運休は遺憾でした。
11月6日(月)は、運休はしないだろうとの希望的観測を抱いていたところ、当日は終日運用に就きました。
そして80046編成に対するこだわりの箇所を確認してみました。
京成乗り入れについては「乗入非対応」のステッカーが運転台に貼付されていました。
京成との無線切替スイッチは新京成側に向けたままで設置されています。
乗務員室背後の茶色の遮光幕貼付は継続で、助士席側のカーテンも追加設置されていて、夜の運転席前面展望閉鎖はそのままでした。
客室内では、屋根上の集中冷房装置直下位置の、冷風吹き出し口の風力抑止用カバー取り付けもそのままです。
最新鋭車なのにこのカバー付き冷風口はいささか旧時代的に映ります。
8800形の吹き出し口の方が自然です。
JR東日本E231系にも同様の風力抑止用カバーが見られますが、E233系以降は設置せず吹き出し口の外見がすっきりしています。
京成、新京成もE233系の形状を参考にしてほしいところです。
列車停車中、降車客へのドア位置を教えるドアチャイムもそのままですが、他社と比較してやや高い音量です。
とくに松戸での18分間と京成津田沼での15分間の、日中の折り返し停車時間中に継続するドアチャイムではやや高い音量が気になってきます。
今少しボリュームを下げる余地があるかと思います。
なお、11月6日は終日運用でしたが、他の3編成同様、平日朝ラッシュ時のくぬぎ山起点1往復のみの運用に当たることも案外多くあります。
80000形の京成「乗入対応」は2026年度以降?
2025年4月の京成合併の方向性が公表された以上、少なくとも合併前、2025年3月までは80000形の京成乗り入れはないと考えられます。
かといって2025年4月からすぐに乗り入れ対応をするとも思われません。
80046編成投入に伴って京成「乗入対応」の8804編成を廃車しても、全体として8800形11編成(8802・8803・8807・8808・8810~8816)、N800形全5編成、計16編成が乗入対応です。
乗入対応の運用数は8編成なので、少なくとも8800形は8編成、N800形と合わせて計13編成あれば十分とみているのではないでしょうか。
8800形8編成とは、床下機器を含めてリニューアルした8802・8803・8807・8810・8812~8814・8816の編成です。
調子があまり良くなさそうなN818を除いた12編成でも十分です。
不調だった?8928編成が現在検査中ですが、その次にN818編成の検査順が回ってくれば検査完了後、全快して再び計13編成の乗り入れに戻ると考えられます。
80000形はまだ「乗入非対応」継続と思われます。
京成では2024年度以降3100形の後継、3200形を新製します。
3200形は3100形の8両固定編成思想から脱却して6両、4両編成も組成できる柔軟性が特色です。
今後の輸送需要の変化や8両・6両・4両の3種の編成がある京成にとっては柔軟な編成による1形式による管理の集中化、合理化は重要な要素と思われます。
新製後は一定期間、その効果を見極めることとなり、3200形の増備は早くとも2025年度末かと考えます。
その間の2025年4月に京成、新京成の合併が行なわれ、そちらの無事な移行が先決です。
その前後で80000形第5編成を投入するかどうかは8800形(8805編成?)検査期限との兼ね合いにもよりますが、いずれにしても「乗入非対応」と想定します。
80000形の乗入対応は、京成3200形の2024年度の動き、本格増備の目処が立ってからの2026年度以降かと思われます。