平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

新京成80000形は第4編成新製を機に京成乗り入れを行なうか?

運転台の「乗入非対応」ステッカーの有無に注目

2023年10月8日付けで、新京成80000形第4編成となる80046編成が豊川から南越谷へ向けて甲種輸送の情報が複数ありました。

新京成サンクスフェスタ2023の開催日、10月7日の翌日の輸送とは想定外でした。

イベント会場のくぬぎ山車両基地内には1時間ほどいましたが、80046編成の話題は何人かのファン同士の会話で何度か耳にしたものの、その翌日に新製輸送のことまでは及ばなかったようです。

 

80046編成搬入後のポイントはどこか?

今回の80046編成投入を機に、注視したい点があります。

以前の記事と重複する箇所がありますが、予めご了承ください。

◆ 8800形の廃止はどの編成か?

筆者は当初、8805編成と予測していましたが、8804編成が有力となりました。

新京成運用情報によると、8804編成は2023年8月4日の運用を最後に、8月5日から2カ月以上休車状態となっています。

10月7日のフェスタでは先頭車ライトの点灯、北習志野の行き先表示が見られましたが、運転台に掲げた「休車中」はそのままの状態でした。

10月7日のライト点灯と北習志野行き表示が最後のサービスとなるでしょうか。

以下は、80046編成の運用開始とともに、8804がこのまま廃車になるであろうとの前提の話です。

 

今回、8804編成廃車の理由として、8800形の最初の新製車で、現在では最も車歴の長い、元8808編成2両の組み込みがあります。

元8808編成8両のうちの6両は 2022年11月17日をもって運用を終了し、廃車されましたが、元8804と8806の2両は現在の8804編成の5号車と6号車に組み入れられ、残っていました。

現8804編成6両のうち1~4号車は比較的、後の新製ではあるものの、5・6号車がもっとも古い元8808編成車両のため、今回の廃車対象になったものと考えられます。

 

◆ 80000形は80046導入を機に、京成千葉線に乗り入れを開始するか?

80000形の既存3編成は、新京成と京成の列車無線切替スイッチはありますが、運転室内には「乗入非対応」のステッカーが貼られたまま現在に至ります。

80046投入を機に当編成は京成に乗り入れるか、また他の80000形3編成と合わせて全80000形が京成乗り入れを開始するかが注目されます。

 

現時点での京成乗り入れ可能車は14編成で、京成直通運用に就くのは1日8編成となっています。

8804編成は京成乗り入れ対応です。

8804廃止の場合、京成直通可能の8800形は8802・8803・8807・8808、8810~8816の11編成となり、N800と合わせると16編成となります。

それに加えて80000形全4編成を機に、4編成とも京成直通可能にすると20編成が乗り入れ可能となります。

その場合、運転台の京成「乗入非対応」ステッカーは8805・8806・8809の3編成と、8900形全3編成だけになります。

 

新京成が京成直通編成について、デジタルSR列車無線装備を機に80000形4編成と合わせて20編成が直通装備でもよいと考えるかどうかによります。

それでは多すぎるとすれば、選択肢は以下のいずれかになると思われます。

① 京成乗り入れ車が既に計16編成あり、必要編成数の2倍あることから、80000形の京成乗り入れを今回も保留する。

② 80000形のうち2編成を京成乗り入れとし、8800形でリニューアル対象でない8808・8811を乗り入れ非対応にする。

③ 80000形全4編成を京成乗り入れとし、上記8808・8811に加えて、リューアルは行なったが旧VVVF装置の8815編成を乗り入れ非対応にする。

 

なお、上記の3選択のほかにも、③の関連で80000形の直通を3編成とする考え方もあるかと思います。

現在のデジタルSR列車無線装置により、誘導無線時代の2台の電話機は全編成が1台となって運転台には余裕空間ができました。

列車装備としては、列車無線切替スイッチ、8800形の列車番号表示器、先頭車屋根上の誘導無線アンテナの、3装備の有無の相違程度になっています。

80000形は当初から誘導無線装備をしていないので、車両内外に変化はありません。

 

ちなみに筆者の予測は、希望的には③ですが、新京成側の従来からの経過を見ると残念ながら①かと思います。

すなわち今回も京成「乗入非対応」ですが、そのような予感がするだけで根拠はありません。

逆説的な言い方ですが、これが当たらないことを願っている、自己矛盾の複雑な想いです。

いずれにしても、今回の80046編成の運転台に「乗入非対応」ステッカーが貼付されるかどうかが注目されます。

その次の注目点としては、8808と8811編成の「乗入非対応」ステッカー貼付、列車番号表示器撤去かどうかの動向になります。

80046編成の本線運用開始が待たれます。

 

新京成サンクスフェスタ2023の状況報告と予想外れ結果

話は変わりますが、以下は10月5日付け、拙「新京成8814編成の変化と、サンクスフェスタ2023の見学ポイント」の結果報告です。

10月7日のサンクスフェスタ2023開催当日の運用に入っていなかった、くぬぎ山車両基地に残っていたのは以下の12編成でした。

(80000形)80026・80036

N800形)N818・N828.N858

(8900形)8918・8928・8938

(8800形)8804・8897・8813・8814

この12編成のうち、どれがラインナップ撮影対象になるかということでしたが、この時点で半分以上、予測は外れていました。

 

4形式のラインナップについて、筆者の予測編成と実際の展示編成は次のとおりでした。

【形式】【予測編成】【実際の展示編成】

  8800形   8814      8807

  8800形 (※予測外)     8804

  8900形   8918      8938

  N800形  N818      N858

 80000形   80016                  80026

(以下の※は、乗務員室入場企画用及び休憩用)

     ※ 8805       8918

 

ラインナップ編成の行き先表示は、8807が高根公団、8938が新鎌ヶ谷、N858が八柱、80026がshinーkeisei、8804が北習志野でした。

 

予測が一つも当たっていた編成がなく、お恥ずかしい限りです。

なお、参考までに過去3年間、2022年、2019年、2018年の展示編成を列記しておきます。

2020年と2021年は当フェスタは実施していません。

<2022年> 8801・8918・N858・80016

<2019年> 8518・8814・8918・N828

<2018年> 8518・8810・8918・N858

 

ラインナップ編成の予測など何の意味もないと言ってしまっては、話は終わりです。

いささか負け惜しみの感もありますが、人に迷惑をかけない前提で、自分自身が勝手予測に一喜一憂するのも鉄道趣味と言い聞かせつつも、来年は予測が当たるようにしたいと思い直しました。

末筆ですが、勝手予測にお付き合いいただいたことにこの場でお礼を申しあげながら、今後ともよろしくお願いします。