平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

新京成8900形 デビュー30周年で気になる8928編成の連日短距離運用

松戸-新津田沼を平日朝1~2往復のみの8928編成に何らかの事情があるか?

昨日の拙「新京成 車両基地見学会の参加者に対する計らいを見る」の続編です。

10月7日開催予定の「新京成サンクスフェスタ」では、登場後30周年の8900形も見どころであり、全3編成のうちどの編成が見られるかも注目点です。

昨日の「8900形には一部、気になる点」とは8928編成(京成津田沼側8921-8922-8923-8926-8927-8928松戸側)が平日朝のみの1~2往復程度の運用にしか就いていないことです。

日中は走行する姿を見ることがほとんどありません。

どこか具合でも悪いのかと思われるような、短距離運用を繰り返す日々が続いています。

8928編成の新製は1996年2月で、デビュー30周年とは最初の新製車8918編成が1993年9月であることに因むものです。

今回は、8928編成の近況についての内容です。

 

新京成の終日運用と1往復運用との差

新京成は8900形を含め、全車6両組成で計26編成あります。

平日は23運用で、3編成だけくぬぎ山車両基地に残っています。

素人視点ですが、基地に残る3編成の状況は、①車両検査中、②休車、③運用車両に支障があった時などに備えての待機運用とみられます。

 

列車運用としては、朝から晩まで終日、松戸-京成津田沼の全線26.5kmを10往復、約530km走行する運用もあれば、対照的にくぬぎ山→松戸→新津田沼→くぬぎ山、またはくぬぎ山→新津田沼→松戸→くぬぎ山の、くぬぎ山起点で朝1往復50.6kmだけの最短走行運用もあり、その差は1日500km以上になります。

現在の8928編成は後者です。

同じ8900形でも8918と8938編成は元気であり、8938編成は現在、車体側面がラッピングされています。

 

元気のない?短距離運用の特徴とは

1日中走りまくる元気な編成を見ると安心しますが、逆に朝1往復運用だけに充てられる編成を見ると活気がない印象を受け、気になってきます。

今回の8928編成に限らず、その特徴として以下のような状況がみられます。

〇 土曜・休日は全く運用に就かない、平日だけの運用

〇 くぬぎ山起点で、朝の1~2往復だけ運用し、日中以降は翌日朝まで休む

〇 加速が滑らかでない時があることを乗車中に何度か体感する

〇 ラッピングを施したことがない

〇 休車にすることが比較的多く、休車期間も長い

 

この状態に当てはまるのが現在の8928編成と感じています。

新京成運用情報で最近の状況を見てみると、6月は休車状態、7月は下旬の数日間のみ、8月は11日間の稼働でした。

8928編成に限らず、実際には運用していても運用情報に盛り込まれなかったものも多くあるので、運用情報は参考程度にさせていただいていますが、日中走行していないことは確かです。

 

8928編成が終日走行の元気な姿に戻るきっかけがあるとすれば、全般検査をはじめとする車両検査と思われます。

最近の事例ではN800形のN828編成で、検査前までは一時期、現在の8928編成に近い運用状況の時がありました。

検査終了後は別車両かと思わせるほどの、毎日の活躍が続いています。

現在検査中の8800形8814編成のリニューアル終了後、もしも次の検査対象が8928編成であれば検査後の活躍が期待されますが、2019年に検査、機器更新を行なった経過があり、可能性は薄そうです。

次回の検査時まで朝1~2往復運用中心のままかどうか注視したいと思います。

 

10月7日の「サンクスフェスタ」での見学ポイント(昨日の続き)

昨日は、リニューアル完了後の8814編成と8900編成について触れました。

展示車両のうち、8900形が8928編成になるかどうかも注目点です。

もう一点、8804編成と8805編成も注目したいとポイントです。

年度内に新製される80000形80046編成と入れ替わりに廃車される編成が、8804または8805編成、いずれかの可能性が高いと思われるからです。

8805編成の方の可能性が高いと考えており、理由として先に廃車された8801編成(旧8808編成)の次の新製車が現在の8805編成(旧8816編成)であること、乗降扉が8800形唯一の未更新編成であることによります。

 

8804編成廃車の可能性に触れたのは、松戸寄りの2両(8801-5・6)が8両編成時代の8808編成に組み入れられていたことと、8月5日から1カ月間、休車状態が続いているためです。

休車期間が長く、年度内の80046編成登場が近づいているので、休車のまま廃車になるのだろうかと感じさせますが、考えすぎでしょうか。

 

ちなみに8804編成6両のうち、松戸側の5号車8801-5は元の8806にパンタグラフを新たに取り付けた車両であり、松戸側先頭車8804-6は元の中間車8804に運転台を取り付けて先頭車化改造した車両で、いずれも追加装備していることが特徴です。

 

いずれにしても10月7日の「サンクスフェスタ」に行かれるならば、8928・8804・8805の3編成が基地内に停留しているか、見学可能か等も加味しながら見学すると、当見学会が一層興味深くなるかと思います。