平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

新京成80000形新製での京成乗入有無と8800形廃車編成を予測する

京成直通準備工事にとどまる80000形と、今後の8800形の姿を想定

新京成で、2023年6月30日付け「移動等円滑化取組報告書」が公表されました。

その中に、「車両については、2023年度に8800形を1編成廃車し、80000形を導入予定である。」「新型車両 80000 形を 1 編成導入する。(2023 年度)」との内容があります。

新京成は主力の8800形全16編成のうち、リニューアル9編成以外の7編成を徐々に廃止する計画で、2022年度廃車の8801編成に続き2023年度に第2編成目の廃車となります。

その代替えとして現在3編成の80000形が1編成増備され、計4編成となります。

今回は、今後の8800形と80000形、それぞれの注目点を整理し、勝手に今後の姿を予測してみました。

毎回のことですが、予測内容には何の根拠もありませんので予めご了承ください。

 

8800編成の廃車は8805編成?

現15編成のうち、廃車候補はリニューアル対象外の編成で、8804~8806、8808・8809・8811の6編成のいずれかです。

筆者の予想は8805編成です。

元は8両編成時代の第2番目、8816編成(8809~8816)です。

1987年の新製で、第1編成の1986年製、8808編成(6両編成化後、8801編成に改番)が2022年に廃車されたため、現在では最古の編成です。

正確に言うと、8804編成6両のうちの2両は8連時の8808編成のため、その2両の方が最古ですが、編成全体としては現8805編成になります。

8805編成は京成乗り入れ非対応で、京成線に入ったことはありません。

乗降ドアが未更新、ドアステッカーが旧タイプの唯一の編成であり、改造しないまま今日に至っているのは余命との関連と考えます。

 

80000形は第4編成新製後、全編成の京成乗り入れを行なうか?

京成・新京成列車無線切替スイッチを備えていながら、(京成線の)「乗入非対応」ステッカーを既存3編成とも運転台に貼付しているのは奇妙な光景です。

80000形は京成3100形との共同設計の形式です。

それにもかかわらず、2019年度の登場以来、全3編成とも京成乗り入れをしないのは不自然に映ります。

ただし理由が一つあって、最初から京成乗り入れを行なうと、京成用の誘導無線装置が必要になります。

2019年当時、京成では誘導無線からデジタル方式の列車無線移行を目指して準備中でした。

その後、京成、北総と合わせ、新京成も2023年4月22日からデジタル方式の列車無線に完全移行しました。

今回の80000形第4編成投入に当たっては、当初からデジタル無線になっているため、これを機に80000形は京成千葉線乗り入れを果たすと予測しています。

 

8000形の京成乗り入れ編成が減る?

80000形が4編成とも京成乗り入れを行なうならば、引き替えに、京成乗り入れを行なっている8800形の一部は逆に京成乗り入れを行なわなくなると予測します。

 

現在の京成乗り入れ可能の編成は、N800形全5編成、8800形の8802~8804、8807・8808・8810~8816の12編成、計17編成です。

80000形と8900形、8800形のうち8805・8806・8809編成、計9編成が京成乗り入れ非対応です。

 

日々のダイヤで京成乗り入れを行なっているのは8編成です。

京成乗り入れ対応の編成は倍以上の17編成です。

今後、京成乗り入れが増えるなら別ですが、京成では千原線を中心に千葉線の4両化、ワンマン化を進めている状況下では、新京成の6両編成直通の増加はないと考えられます。

そうなると、80000形が4編成とも京成直通になると、新京成の全26編成中、20編成が京成乗り入れ可能となって需要過多になります。

 

8800形の京成乗り入れ編成を縮小化?

8800形のうち、リニューアル対象でない8804・8808・8811編成の京成直通を終了すると思われます。

その状況は、運転台にある列車番号表示器と、京成・新京成列車無線切替スイッチの、それぞれの撤去有無で判別できます。

 

それが完了すると、N800形5編成、8800形リニューアル9編成に、80000形4編成を加えた計18編成が京成乗り入れ編成になります。

 

万一、80000形がまだ京成乗り入れ非対応を継続したら

予めのお断りですが、今回の新製車(80046編成)の運転台にもまた「乗入非対応」ステッカーが貼付されていたならば、筆者の勝手予測は外れです。

その際はご容赦ください。

 

しかしそうなった場合、果たして80000形は何編成目で京成乗り入れを行なう計画なのでしょうか。

京成乗り入れ編成でリニューアル対象外の8804・8808・8811の3編成の廃車後でしょうか。

それともリニューアル対象外の8805・8806・8809を加えた6編成の廃車後でしょうか。

 

1日当たりの利用者数の最下位に変化

以下は余談です。

今回の「移動等円滑化取組報告書」の中に、新京成の全24駅の「一日当たりの利用者数」も公表されていますが、2021年度と2022年度とで数値はわずかですが順位に変化がありました。

2021年度の上位では松戸、新津田沼、八柱、北習志野、新鎌ヶ谷、五香の順でした。

2022年度の上位は松戸、新津田沼、北習志野、八柱、新鎌ヶ谷、五香の順で、北習志野と八柱が入れ替わりましたが、大きな差ではなく、いずれも乗り換え駅が上位です。

 

2021年度の下位は北初富、初富、松戸新田、上本郷、くぬぎ山の順でした。

2022年度の下位は初富、北初富、上本郷、くぬぎ山、松戸新田の順で、初富と北初富の順が変わりました。

初富駅が最下位になった背景を想像すると、地平ホーム時代は、主要道路からすぐに改札口に行けたのが、高架橋になってから迂回する形になり、遠回りさせられています。

以前の道路形状に戻して、改札口へ短絡化しようとする改善の兆しも見られません。

 

北初富-新鎌ヶ谷-初富は大きく迂回した線路配置で、北初富と初富を直線で結ぶ道路の方が近道になっています。

そのため、北勝富と初富の中間に居住する人が、少し遠くても北初富の方に変えたのではないかと思われますが、想像の域は出ません。

 

80046編成新製後の、運転台「乗入非対応」ステッカーの有無に注目したいと思います。