平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

鎌ケ谷市内の私鉄3態とクラシックコンサートでの元気づけ

新京成初富駅付近の展望とクラシック演奏会の話です

新京成東武野田線の乗り換えは今でこそ新鎌ヶ谷ですが、1999年11月25日の東武新鎌ケ谷駅開設まで、新京成と北総から東武野田線乗り換えは、新京成初富駅から東武鎌ケ谷駅まで約1km、10分歩くのが通常の乗り換えパターンでした。

(駅名は、新京成と北総は鎌ヶ谷東武は鎌ケ谷です。行政側では鎌ケ谷です。)

初富駅から徒歩1分のスーパーマーケット3階北側に立つと、右手に新京成、左手に東武野田線の高架橋があります。

その北側方向、東武線高架橋の先には新京成の新鎌ヶ谷-北初富間の高架橋と、北総線鎌ヶ谷-大町間の高架橋を行く列車も見えます。

新京成初富駅を出た松戸行き電車が2~3分後に、北初富に向かう光景が見られますが、初富-新鎌ヶ谷で後戻りするかのような極端な急カーブの線形によるものです。

初富-北初富を車で通ると、道路は直線、新京成は急曲線のため、タイミングが重なれば新京成の同じ電車に2回出会います。

さらにくぬぎ山-元山-五香も同様の線形で、延べ4回同じ電車に出会うことがあります。

先程の東武線高架橋を通しての北総線高架橋では、高速の「スカイライナー」が一瞬のうちに通過します。

京急車両600形、1500形の赤い車体は遠くからも見分けやすい色です。

 

クラシック音楽コンサートで元気づく

以下は、クラシックコンサートを主体とした余談です。

ご了承ください。

2023年11月5日、3年ぶりにクラシック音楽コンサートへ行きました。

会場は、前述の新京成東武が左右に見える建物の3階でした。

曲は、ワーグナーの「さまよえるオランダ人」序曲、リストの交響詩前奏曲ベートーヴェン交響曲第4番の3曲、鎌ケ谷フィルハーモニック管弦楽団の第34回定期演奏会で、指揮は小久保大輔氏でした。

 

このコンサートに行った動機は日頃の元気づけ、気合い、車運転中に眠くなってきた時など、3曲いずれも聴くことが多く、愛着があります。

ワーグナーの作品は、小さな悩みなど吹き飛ばしてくれるスケールが大きな曲ばかりです。

どの曲も長大なので手軽に聞ける序曲中心になりがちですが、迫力は同じです。

落ち込んだ時にはブラームスシューベルトで慰められ、同情されるような曲を求める時もありますが、最後は元気になるしかありません。

その時にワーグナーが聴きたくなります。

「お前の悩みなど悩みのうちではない」「もっと広い視野を持て」と言われているような気がする曲ばかりです。

ワーグナーに、はたして悩みはあったのだろうかとさえ思います。

 

リストの前奏曲は、クラシック愛好家には通俗名曲として扱われ、「お前はまだそんな曲を聴いているレベルか」と言われることもあります。

しかし最後に爆発する部分は、ワーグナーとはまた世界が違う、小さな悩みなど吹き飛ばす痛快感、爽快さがあります。

過去の映画で、伊丹十三監督に「タンポポ」という作品があり、そこでは前奏曲が効果的に使われています。

前奏曲以外で何の曲があるだろうかというくらい、曲と合致しています。

 

最後にベートーヴェン交響曲第4番を聴きます。

3番英雄、5番運命、6番田園に挟まれた、目立たない位置の曲なの位置で損をしていますが、ファンには人気のある曲の一つで、筆者も同様です。

冒頭の、影を落とした開始部分では「なんだ、この暗い曲」という印象から、聴くのをやめてしまう人がいそうですがもったいないことで、我慢して聴き続けるうちに、ベートーヴェン特有の勇ましい曲調に変わり、以降はずっと元気な、陽気な明るい曲になります。

4楽章で終わる時は第九同様、割とあっさり幕を閉じますが、5番運命、ブラームスの1番のように最終部分を指揮者の指示により長く引き延ばす曲の方が、コンサートでの拍手は高まります。

今回の鎌ケ谷の楽団の指揮に多く来られる小久保大輔氏は、ベートーヴェン交響曲演奏を初めとして反復が多いのが特徴で、音楽ファンには嬉しいものがあります。

反復部分を省略した演奏を聴くと残念な気持ちになるのはこちら側の勝手な欲でしょうか。

 

ベートーヴェン交響曲の話

9曲ありますが、どれも優れていて聴きやすいのが特徴です。

叩きつけるような曲想がどうも、という人もいますが、筆者には好みで、ベートーヴェンの曲がなければクラシック界は今日まで続いていなかったのではとさえ思う重要、貴重な存在です。

それは同じ9曲またはそれ以上書いたマーラーブルックナーシューベルトドヴォルザークなど、9曲を比較すると実感します。

異論もあるでしょうが、特定の1曲でなく9曲全体としての完成度ではベートーヴェンが最高位と思います。

筆者の勝手なベートーヴェンの名曲順は9・3・5・6・8・7・4・2・1番、聴くことの多い順では6・5・4・9・3・8・2・1・7です。

 

アンコールは事前の配布資料にもあるエルガーの「愛の挨拶」でロマン的に終わりました。

元気のある3曲の後の清涼剤としてよく考えられた選曲と感じました。

 

本日の3曲の生演奏のお陰で、内容の成果はともあれ、明日からまた元気に書けそうなエネルギーをいただきました。

時にはこのような鉄道主体以外の回もありますが、よろしくお願いします。