2024年度新製が期待される新形式の京成3200形の新製後の流れと車両の見どころの話です
京成では2024年度に向け、3100形8両固定編成思想から脱却し、8両・6両・4両編成が任意に組成できる新形式3200形に切り替えようとする方向性で進んでいるとみられます。
2024年度新製が確定している訳ではありませんが、新形式ゆえに勝手に期待してしまいます。
3100形では4両編成の組成が困難なほか、今後の輸送動向の変動を考えれば8・6・4両の3種が組める柔軟性のある3200形に移行するのは必然と考えられます。
東海道・山陽新幹線N700系S編成16両編成が、4両単位以上、6・8・10・12両編成と自由に組める思想と共通するものがあります。
今回は、今後の京成3200形の登場から本格増備までの流れを想定してみました。
3200形増備までの流れは
3200形4両編成の試作車を新製 ※3100形の新製を7編成までで打ち切る
→ 試運転を繰り返し、3200形の効果と課題点を整理して、4両編成を量産する
→ 3500形を中心とする既存の4両編成を3200形で置き換える ※最終的に4両編成は3200形のみでの構成となる
→ 6両編成、8両編成タイプを新製する ※4両編成2組での8両編成の組成も試みる
→ 車齢の高い6両、8両編成を3200形で置き換える
新京成80000形への影響度は
→ 3200形6両編成の安定化確認後、京成3100形の新京成版である80000形を3200形基本の新形式で増備し、8800形を置き換える
※3200形6両編成増備開始前に、新京成8800形の置き換えが迫った場合は80000形新製で8800形を置き替える。
→ 新京成の80000形は、京成3200形増備に合わせ、3200形の新京成版でを新製して8800形を置き換える
※ 3200形の新京成版の新形式は、3200形100番台または1000番台、81000形、80100形などが考えられます。
京成合併を機に80000形に幕を閉じ、3200形を名乗ることも考えられます。
その見極めは、ちはら台までの運用、京成本線への運用の可否にもよると思われます。
松戸からの新京成は6両編成で現状同様に千葉中央までで折り返し、ちはら台へは京成津田沼折り返しの4両編成のワンマン運転とするか。
6両のまま松戸から千葉中央行きとちはら台行きの交互運転ダイヤとするか。
少なくとも新京成から千葉中央への直通運転を見直しての千葉線乗り入れ本数の削減や廃止、新京成の4両編成化、ワンマン化拡大まではしばらくは行なわないと考えます。
3200形4両編成の見どころは(主に3100形と比較して)
4両編成と6両、8両編成とはどのように編成内容が変わるでしょうか。
6両編成は3000形、8両編成は3100形と類似した4M2T、6M2Tか。
MM’方式踏襲か。1M方式導入か。
独自に3M3T、5M3Tで組成するか。
正面の顔、車体色(ライン)、乗務員室、客室、加減速性能、床下機器、冷房装置等に変化はあるか。
京成本線用、北総用、成田スカイアクセス線用、新京成用で車体のラインを変えるか。
また、細部の仕様を変えるか。
3200形の電動車構成と位置は
京急の車両規定により、編成最前部の台車のモーター付きであることだけは確実です。
先頭車は外側(乗務員室側)と内側(隣の中間車側)、両方ともモーター付きの通常タイプか、内側はモーターのない0.5M方式か?。
3200形先頭車は0.5M方式と1M方式のどちらを選択するか。
編成全体として、JR西日本のような全車0.5M方式を導入するか。
高加減速運転の繰り返し、快特から普通列車まで幅広い運用、短い駅間距離も考慮すれば3M1T編成か。
単に全車両電動車の4M編成か。
パンタグラフの設置位置は
パンタグラフ設置位置は中間車か、先頭車か。
先頭車の場合、両方とも内側へ向いた片側パンタ方式か。
中間車の場合、片側パンタか、両側パンタか。
中間車なら成田空港側の車両か、京成上野側の車両か。
中間車の片側パンタの場合、2両がそれぞれ外側へ向いた位置への設置か。
または2両とも成田空港側へ向いた位置か、あるいは京成上野側へ向いた位置か。
充当列車は
量産化は2025年度か。それよりも遅れるか。
年間にどの程度量産するか。
8両編成のアクセス特急に充当するか。
6両編成で3000形の牙城に入り込むか。
以上、順不同で並べてみましたが、順不同過ぎて整理されていない点はご寛容の程、お願いいたします。