平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

新京成80000形ロゴ 消去した80016と新製時に表示した80056の不可思議

検査後復帰でロゴ省略の80016と、新製時にロゴ表記した80056とで相反する新京成の考え方とは?

今回は、新京成電車の先頭車正面に掲出されているロゴの話です。

 

鉄道趣味の一つに車両分野、車両探求があります。

車両趣味でも様々なこだわり分野によって細分化されますが、編成単位、車両単位の微妙な相違点、変化を見つけることも楽しみの一つとなっています。

新京成の場合で言えば、8800形14編成でも細部で異なる点を見つけることであり、最新80000形5編成の相違点発見も然りです。

80000形の場合、第1次編成の80016が先頭車正面ロゴを最近消去したことが他の編成との相違点となりました。

来春の京成への吸収合併の先取りタイミングに見合うかのような、80016のロゴ消去でした。

 

複数の鉄道ブログやYouTube等を拝見させていただいたところ、2024年3月10日未明、80000形第5次新製車80056編成がくぬぎ山車両基地に回送された際、先頭車正面、運転士席窓下に新京成のロゴがあることが確認できます。

80016でロゴ消去直後、新製80056のロゴ掲出を見ると、新京成のロゴに対する方向性が逆に分からなくなりました。

 

新京成のロゴ表示の方向性とは?

鉄道車両のロゴは、クルマに例えれば自動車販売会社の表示のようなもので、前後両方の中央部にディーラーのシンボルマークを掲示するのが通常です。

新京成ではクルマ同様、先頭車正面、運転士の窓下部分にロゴを掲出し、新京成所属車両ということを伝えていました。

 

新京成は2025年4月から京成に吸収合併されます。

合併1年前のタイミングでの、検査を終えた80016編成のロゴ消去は、今後の新京成京成グループになることにより全26編成の新京成ロゴ一斉消去の前段、第一弾と察しても無理はないように思います。

新京成からは、80016編成や他の編成のロゴ消去についてコメント等はありませんが、今回の80056がロゴ省略であったならば80016との整合もあって受けとめやすかったものの、表示されているのではアンバランスで、新京成のロゴ思想はどちらの方向なのか奇妙な思いに捉われました。

 

80056の本線走行後のロゴは貼付状態で?

80016のロゴ消去と80056のロゴ表記との事象の中、80056は今後、それともロゴを表示したまま走るのでしょうか?

ロゴを消去して本線を走るのでしょうか?

ロゴ表示の場合、来春の京成合併前に他の編成と同様、一斉に消去するのでしょうか?

少なくともロゴの消去が80016固有の扱いとだけは、鉄道ファンは受けとめていないと思います。

 

現在、検査中のN848復帰後のロゴ有無にも注目

新京成ロゴについては、現在検査中のN848編成が本線復帰後、ロゴがあるかどうかが大きな注目点となります。

また、N848の本線復帰の前後に、80056の本線運転が開始されます。

その際、8800形1編成の廃車(8805を予想)があると思われ、N848のロゴ有無と併せて目が離せないところです。

さらに、京成合併前の最終年度である2024年度内に、80000形を更に量産しておき、8800形を同数減らして京成合併となるのかも注目されます。

 

京成では、2両単位で編成の組める3200形新製を打ち出しています。

新京成は今後、京成3100形思想の80000形で新製を継続するか、3200形思想の形式に変わるか、どうなっていくでしょうか。

8800形の廃止を進めるにあたり、今後の新製は京成の全編成一体の中で捉えられ、80000形、N800形の京成本線走行等もありえるのでしょうか。

今後は新京成だけの情報以上に、京成全体の情報に留意が不可欠です。

どのように変化していくか、見守りたいと思います。

 

※右側写真は80056編成とは無関係です。