車体側面の車両番号と一体の社章はどう変わるか?
新京成は2025年4月から親会社、京成に吸収合併されますが、2024年2月初旬に検査を終えて本線復帰した80000形80016編成が、新京成独自のステップマーク(ロゴマーク。以下は「ロゴマーク」)を除去していたことで話題になっています。
1年後には新京成も京成になるのかとの実感を抱きます。
新京成の車体には全車両に京成グループのロゴマークが貼付されています。
その意味では京成グループマークには慣れ親しんでおり、とくに違和感はありません。
80016編成の後、N848編成が検査入場
80016編成の本線復帰後、ロゴマークが消えたことが話題の中、今後、同じ位置に京成のロゴマークが貼付されるのかはまだ定かではありません。
80016編成の次の検査対象はN848編成となり、新京成線運用情報によると2024年2月2日以降は運用されていないことから、同日以降に検査に入ったと思われます。
今回の80016編成が運用のなかった期間(実質的な検査期間。検査完了後の試運転を含む期間)は、同運用情報によれば12月9日から2024年2月5日までの約2か月間でした。
N848が今回、80016と同じ検査周期とすれば4月初旬かと思われます。
80016とN848とで異なる車両番号表記
80016編成の車両番号は、車体上部への黒文字表記です。
単に5桁の番号だけで、新京成・京成に関するマーク類はありません。
車両番号のみの表記方法は、新京成では80000形のみです。
他の形式であるN800形、8900形、8800形はステンレス板のようなものを車体にビス止めした表記です。
車両番号に加えて、番号の頭に新京成の社章が加えられているのが特徴です。
この社章が、N848編成の検査終了、本線復帰後、どのような扱いになるかが注目されます。
車両番号の社章マークがどう変わるかを見る
N848編成登場後は、車体下側に貼り付けられている車両番号の頭にある、新京成の社章マークの措置が注目されます。
どのような処置方法になるかですが、以下の選択肢が考えられます。
① 貼り付けられたステンレス板はそのまま継続するか?
撤去して新たなものに変えるか?
除去して80000形のような車体直接黒文字表記にするか?
→ まだ来春の吸収合併まで1年あるので、今回のN848編成のステンレス板を交換すること等は考えにくく、現状継続と思われます。
② そのままステンレス板で車両番号表記を継続の場合、社章表記の扱いをどうするか?
・ とりあえず、そのままとする
・ 白地の物などを貼付し、社章を隠す
・ 京成グループの社章に変える
→ 白地の物等で2025年当初まで社章を隠すか、それも不自然なので今回はそのままの新京成社章表記とし、2025年になってから他の編成と合わせ、一挙にシール等の貼付で社章を京成に変更する可能性もないではありません。
③ 他の編成も含め、いつ頃、車体の社章を変えるか?
→ 2025年3月になってから全編成一挙に行うのではないかと思われます。
乗降ドア付近に防犯カメラを一斉に取り付けた時や、8800型の半数の編成と、8900形全編成の行き先表示器をフルカラーLEDに取り替えた時の迅速性から、車両番号の社章表記の取り替え(またはシール貼付)はお手の物と思います。
車両番号、社章以外のN848編成本線復帰後の注視箇所
社章以外にも,N848編成のどの部分に変化があるかを整理したいと思います。
〇 京成用の誘導無線アンテナは撤去されているか?
→ 先般、検査を終えた8814編成はアンテナを撤去しており、N848も同措置かと思われます。
ただし、8800形の誘導無線アンテナは、車体外部をつたって連結部から床下に回線をつなぐ方式です。
N800形はアンテナから真下に穴を空けて回線をつないでいる点が異なります。
そのため、アンテナ撤去の場合、回線を見えなくする、屋根上の穴をふさぐ手順が伴います。
撤去せず、そのまま残しておくことも考えられます。
〇 LED行き先表示器は3色のままか?フルカラー化されているか?
→ N848編成の前に、N828編成が検査を受けましたが、行き先表示器はフルカラー化されず、3色方式のままでした。
その意味ではフルカラー化はあまり期待できないと思います。
〇 乗務員室内にある無線切替スイッチのランプ、「新京成」「京成」の「新京成」表記はそのままか?
→ 2025年4月以降の、新京成の路線名変更状況にもよると思いますが、今回のN848本線復帰時点では「新京成」表記のままと思われます。
一部の人が唱えるように、京成松戸線を名乗るか、京成習志野線、京成松津線など、新たな発想の名称になるでしょうか。
ただし、少なくとも東武野田線を東武アーバンパークラインにするような、どこを走っているか分からない、どこの路線にも使える愛称、名称はつけてほしくないと願います。
→ 表記する場合、N800形・8900形には備わっていますが、8800形は京成乗り入れ非対応の5編成(8805・8806・8808・8809・8811)にも列車番号表示器を設置する必要が生じます。
ほかにも変化箇所があるか、N848編成の本線復帰が注目されます。