平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

自分流 東京近郊で癒される列車光景3か所

列車が走る光景を見ているだけで癒される、東京近郊3か所の独断選定箇所の話です

今回は、走行する列車が周辺の光景に溶け込み、気持ちが癒される3か所をご紹介させていただきたいと思います。

普段は、列車に乗っての車窓、電車のモーター音、気動車のエンジン音、運転席背後からの前面展望、運転士の動作等を楽しむ方が多いですが、これらは列車に乗ることが前提で、癒すというよりも気持ちを高揚させる部類に属します。

 

地上から列車を眺める際、高速新幹線や特急の通過、貨物列車の走行も同様で、癒されるよりも列車の活気を感じます。

列車を見て気持ちが安らぐ、癒されるのは、高速運転でない、程々の列車速度と風景とが合致した路線や場所の方です。

というと、東京近郊は小湊鉄道が浮かびますが、以前に紹介させていただいたので今回は触れず、大都市東京の真ん中でも癒しに十分な演出場所を3か所選んでみました。

 

1 東京メトロ丸ノ内線御茶ノ水付近の神田川

改めて紹介する必要もない有名な場所です。

2023年 11 月 24 日付けで文化庁から登録有形文化財に登録された場所の一つです。

東京メトロ、2023年11月24日付けのニュースリリースの記事を引用させていただきます。

 

(以下引用)

銀座線・丸ノ内線の建築物・土木構造物が登録有形文化財として登録されました!

東京地下鉄株式会社(本社:東京都台東区 代表取締役社長:山村 明義、以下「東京メトロ」)が所有する建築物・土木構造物のうち、銀座線浅草駅4番出入口上家、丸ノ内線御茶ノ水駅出入口上家、御茶ノ水橋りょう及び四ツ谷こ線橋が2023年 11 月 24 日(金)付けで文化庁から登録有形文化財に登録されました。
当該施設はいずれも建設から50年以上が経過しており、かつ建設当時の意匠を保っていることが評価されております。また、丸ノ内線御茶ノ水橋りょう及び四ツ谷こ線橋は、東京都に所在する土木構造物として、初の登録有形文化財となります。
今後も東京メトロでは、各施設の適切な維持管理を通じて文化財建造物を守り、地域の発展に貢献して参ります。

~中略~

(登録された建築物・土木構造物の概要表から)
御茶ノ水橋りょうは、1955年(昭和30年)に竣工しました。同橋りょうの
橋長は36m、構造形式は鋼製1連桁橋であり、神田川上に架設されております。

(以上引用)

 

JR中央・総武線御茶ノ水駅の聖橋側を降りるとすぐに聖橋があります。

橋の中央に立って総武線秋葉原側を見ると、神田川を高い位置でまたぐ総武線の橋梁、総武線の下を潜り抜けて神田へ向かう中央快速上り線、神田川をすれすれに渡る東京メトロ丸ノ内線の3路線が交差します。

地下鉄でありながら神田川の下を通らずに橋で渡り、中央・総武線と交差する演出が魅力です。

3路線とも列車本数が多く、総武・中央・丸ノ内線の計6本の電車が同時にすれ違わないかとチャンスをうかがいます。

6本は欲張り過ぎですが、ずっと見ているとその欲が出てしまいます。

淡路町から御茶ノ水に向かう丸ノ内線電車の前照灯が絵になります。

 

2 中央線飯田橋市ケ谷の外濠(そとぼり)付近

御茶ノ水から飯田橋への神田川の流れを受けた外濠と、中央・総武線電車との組み合わせ風景です。

外濠公園は桜の名所です。

電車、川、緑の樹木が溶け込んだ、落ち着いた光景です。

緑は癒される色と改めて感じます。

 

電車は中央快速線E233系中央・総武緩行線E231系で変化には乏しいですが、7時台から12時台、15時台から17時台には中央線特急E353系も通過します。

その中で土曜・休日には9時台と18時前後に房総特急255系新宿さざなみ」が走ります。

以前走っていたE257系は、逆にこの区間では見なくなりました。

午前の中央線特急は東京着後、下りは新宿へ向けて回送。午後は逆で下りが特急運行、上りは東京へ向けての回送です。

特急列車としての運行を見る方がより癒される気がするのは単なる先入観でしょうか。

 

来年は中央快速線に2階建てグリーン車付き12両編成が見られるでしょうか。

 

3 鶴見線海芝浦駅

海芝浦も鉄道ファンによく知られた駅で、説明不要の駅です。

京浜工業地帯の中を行く鶴見線を訪れたくなるのは、海芝浦駅の光景の存在が大きいと思われます。

次に国道駅大川駅ではないかと感じます。

京浜運河に面した、東京近郊では珍しく貴重な駅です。

ホームから外は海水で、これほど水面に近い駅は数少ないと思われます。

改札外の東芝の敷地の一部を東芝が海芝公園として整備し、無料開放されています。

鶴見つばさ橋が遠すぎず、近すぎず、適度な位置に見えます。

どこか近場で面白い駅はないかと聞かれたら一番にお勧めできる駅です。

紀行作家の宮脇俊三氏は鶴見線を総括して、遠くへ行くことだけが旅でないことを教えてくれる路線、また遠くへ行く時間のない人は海芝浦駅を推薦しています。

日中の本数は少なくなりますが、電車は海芝浦ですぐに折り返さず、一定時間停車するので、休憩・観察にも適当です。

鶴見-海芝浦は所要11分です。

日中の海芝浦駅で同じ電車で折り返すまでの間、海芝浦で滞在できる時間(2024年2月現在)を参考までに記載します。

なお、時刻の「:」は省略します。

一例として、707→710は、海芝浦駅に7時07分に到着した電車は7時10分に発車する、海芝浦駅には3分停車して鶴見へ折り返すことを示します。

 

【平日海芝浦駅着→発時刻】

707→710、718→724、730→733、741→745

754→801、823→829

856→915、941→956

1101→1116

1221→1236

1341→1356

1501→1516

1631→1653

1704→1708、1719→1722、1734→1743

1803→1809、1830→1834

1911→1920

 

【土曜・休日海芝浦駅着→発時刻】

714→717、743→746

812→815

905→917、933→952

1101→1116

1221→1236

1341→1356

1501→1516

1621→1635

1701→1705、1731→1744

1801→1805、1833→1847

1951→1955

 

平日の1631→1653、22分間がもっとも長い海芝浦駅の折り返し停車時間です。

平日・休日とも昼間は平均15分停車です。

鶴見線の電車が205系からE131系に置き換わったこともあり、2024年3月16日以降、ダイヤ改正で時刻が変わることもありますのでご留意ください。

その際は別の機会に掲出させていただきたいと思います。

 

3か所とも水面があることで共通していますが、川、堀、海と緑が癒しの元と感じました。