平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

外房線永田駅トイレ廃止に関連して 京葉線の列車トイレ設置策を考える

京葉線E233系に列車トイレを新設するかどうか?

読売新聞オンラインの2023年5月19日付け記事で、「駅トイレ閉鎖不便 外房線永田駅2月に JR維持管理が困難 大網白里市財政負担筋違い」の話題がありました。

JR東日本外房線永田駅大網白里市)の利用者減少やコスト削減のため、2023年2月上旬からトイレを閉鎖していますが以前、地域の市にトイレ譲渡を申し出たものの2022年7月に拒否された経過があったことに触れられています。

永田駅の2021年度乗車人員は1日平均775人、トイレ利用者は1日平均10人で近年はコロナ禍により1日2~3人に減っていたとのことです。

トイレ閉鎖に伴い、JR東日本は列車内のトイレを使うよう促しているとのことですが、京葉線直通電車にはトイレがないことにも触れています。

ちなみに千葉発着の普通列車総武快速線直通列車はトイレ付きで、京葉線直通列車だけがトイレ未設置の状況です。

今回は、京葉線列車の外房線内房線(以下、「内・外房線」)直通列車における、列車トイレ設置の方法について考えてみました。

 

今後、JR東日本が列車トイレを設置するとした場合の方法

駅のトイレを廃止し、列車トイレでフォローしようとする場合、京葉線から内・外房線直通列車に対してのトイレ設置が課題になります。

京葉線E233系通勤形10両編成電車の運用で、全編成にトイレはありません。

10両固定(貫通)20編成と、6両+4両の分割4編成、計24編成があります。

分割4編成は東金線乗り入れを考慮したものです。

 

E233系には中距離用(以下、「近郊形」)もあり、東海道線高崎線東北線宇都宮線)等で、基本10両編成はトイレ3か所(普通車2か所、グリーン車1か所)、付属5両編成のトイレは1か所(普通車)あります。

 

京葉線から内・外房線への直通列車の列車トイレ解決策】

① 京葉線の通勤形E233系の、中央部の号車(5号車または6号車)1か所にトイレを新たに設置する方法

→ 中央快速線E233系普通車へのトイレ増設を、京葉線に対しても行なう方法です。

中央快速線の場合、グリーン車2両増結に対する普通車へのトイレ配慮によるものです。

京葉線の場合はE233系を内・外房線直通用編成と、京葉線内(東京-蘇我外房線誉田まで)の折り返しの運用とに分け、前者に絞って、最小限の編成数でのトイレ設置の場合、約半数の12編成程度が見込まれます。

東京-蘇我-誉田列車の一部にトイレがないのは、もともと京葉線内の列車にはトイレがないのが基本ということで理解を求めることになります。

 

トイレ位置は5号車(モハ233)が位置的に適当です。

10両編成の中央であり、分割編成での6両側位置であり、モハ233へのトイレ設置は中央快速線と同じ電動車形式です。

 

② 東海道線等の近郊形E233系の付属編成5両(トイレ1か所)2組で10両編成を組成し、京葉線に充てる方法

→ 5両の付属編成単位での充当と、トイレ付きの先頭車1両だけを京葉線のトイレ無し先頭車と差し替える方法もあります。

ただしこの方法では、東海道線等に入れ替えられた後の走行後、トイレがないという事態を招きます。

 

③ E233系近郊形10両編成(普通車トイレ2か所)のうち、グリーン車2両を除いた普通車8両を京葉線に充当し、京葉線の2両と組成して10両編成を組む方法

→ 京葉線E233系10両編成のうちの2両を抜き、残った8両は先程保留されたグリーン車2両と組んで、グリーン車付き10両編成が組成されるものです。

基本編成にグリーン車がない形になり、常磐線E501系のような内容、立場になります。

 

④ 京葉線から内・外房線への直通列車を蘇我止まりとして、総武快速線千葉止まりの列車を内・外房線直通に延長して、内・外房線から東京への経路を京葉線から総武快速線経由に変更する方法

→ 内・外房線から京葉線直通の代わりに、総武快速線経由に変更する方法です。

京葉線への利用者は蘇我からの始発列車に乗り換えとなります。

この案は、京葉線直通の利用者には不評になる反面、千葉、船橋錦糸町、新宿方面への利便性は高まります。

同じ東京駅発着でも総武快速線の方が、他の路線乗り換えは便利です。

ただし、永田駅はホーム有効長が10両編成までであり、総武快速E235系は11両+4両の構成のため、基本11両編成だけでも1両のドアカットが必要になります。

付属編成もある15両編成では永田駅の停車は無理になります。

そのため総武快速の大網-上総一ノ宮間は茂原のみの停車となっており、永田駅などでの総武快速停車は叶いません。

 

⑤ 総武快速線E235系の基本11両+付属4両の、付属編成4両2組で8両編成で組成する方法

→ トイレは2か所になりますが、10両編成が8両編成へと2両減ることがマイナスです。

トイレ付きE235系4両と、トイレ無しE233系京葉線分割編成6両の併結運転までは飛躍しすぎで現実的でない案です。

 

⑥ 横須賀線総武快速線E217系廃車予定車のうち、余命の比較的長い15両編成で普通車のみの10両編成を組成し直し、内・外房線トイレ対策として暫定的に運用する方法

→ 根本的な解決策にはなりませんが、E217系廃車までの間の暫定的な解決策です。

基本編成からグリーン車2両と付随車1両、計3両を抜いて8両編成を組成します。

その8両に、付属編成の中間車2両(電動車)を設置する組み込んで10両編成を構成するものです。

老朽化で廃車進行中のE217系でそこまで行なうかという話になります。

 

⑦ 京葉線の外房・内房線直通時間帯の特急列車を蘇我から各駅停車化する方法

→ 特急編成での置き換えは、乗降扉数の少なさと立席面積の狭さから出来ません。

またJR東日本にとっては特急料金収入が入らなくなることもあり、この案の実施はないと思われます。

 

以上ですが、ありきたりですが結論としては①の、京葉線E233系編成の5号車にトイレ設置しかなさそうです。

次案として、総武快速E235系が基本編成だけの外房線直通の際に1両のドアカットを行なう方法になりますが、付属編成の全区間11両運転または15両編成時の千葉または蘇我での分割が伴います。

したがって日中の基本11両編成時間帯に限られる案です。

ドアカット自体は横須賀線田浦駅でも実績があります。

 

余談ですが、駅トイレをいろいろ考えるうち、ふと、小湊鉄道沿線で上総牛久駅里山トイレや、飯給駅の広大な屋外トイレ、上総鶴舞駅、上総大久保駅など、各駅でのトイレ整備に努めている駅の光景が頭をよぎりました。

JR東日本と地域との協調、棲み分け、役割分担のよる前向き解決を願っています。