平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

千葉市からの、京葉線通勤快速廃止等に対する意見募集に寄せて

千葉市で意見募集している、京葉線通勤快速廃止など極端な変更と相当な影響に対して意見です

2023年12月20日配信の千葉日報では、「【速報】京葉線の通勤快速廃止は「極端な変更」 千葉市長、JRダイヤ改正に懸念」との記事を掲載しています。

その中では、千葉市長が2023年12月19日に、京葉線の朝夕の通勤快速・快速の廃止について、「(快速の廃止は)市として変更のメリットは見いだしにくい」と、X(旧ツイッター)に投稿したことの話題に触れています。

両者について以下、引用させていただきます。

 

千葉日報記事から】

(以下引用)

京葉線は新型コロナ禍で減少した乗客の回復が鈍い一方、朝夕の快速は混雑状態となっていることから、各駅停車に乗客を分散させることで混雑緩和を図るとしている。

一方、住民の間では通勤快速などの廃止に伴う所要時間の増加への波紋が広がっている。

(以上引用)

 

千葉市長 X(旧ツイッター)記事から】

(以下引用)
JR東日本の3月からのダイヤ変更について、京葉線の朝夕の通勤快速・快速の廃止など極端な変更であり、特に房総や千葉市からの東京への通勤通学、幕張新都心へのアクセス等に相当な影響があると考えています。市でも影響を分析していますが、ぜひご意見をお寄せください。

(以上引用)

引用させていただいた部分は以上です。

 

京葉線の通勤快速等の廃止については、2023年12月16日付け、拙「2024年春ダイヤ改正 京葉線快速を日中以外全廃するJR東日本の意図を読む」で触れさせていただきましたが今般、千葉市から意見募集がありましたので、今回はここで意見等を書かせていただきたいと思います。

あまりまとまった内容とは言えませんがご了承ください。

また、12月16日・17日付けの拙記事内容と重複する箇所がありますが、併せてご承知ください。

 

京葉線快速廃止のJR東日本の考え方(追加及び再記載)

〇 快速が混雑するわりに普通列車(各駅停車)は空いており、混雑を平均化したいこと。

すなわち、普通列車の乗車率を向上させたいこと。

〇 快速の廃止により、普通列車は快速の通過待ちがなくなることで、全区間における所要時間短縮、各駅での等間隔ダイヤ化、快速通過駅での利便性向上につなげること。

〇 東京-蘇我間、最短37分の通勤快速は料金不要列車として、JR東日本の他の首都圏路線と比べて破格(過剰)のサービスになっていること。

〇 京葉線東京-蘇我の速達サービスは、通勤快速でなく特急列車で行ないたいこと。

ただし、同時間帯での特急置き換えでは、その考え方が表面化するため今回の特急置き換えは見送ること。

〇 快速廃止により、車両数及び乗務員の削減が図れること。

〇 平日朝の通勤時の快速は現在でも、上り蘇我駅基準で6時台2本、7時台の通勤快速2本以外は、8時53分発まで快速を設定していないこと。

〇 快速設定がある限り、普通列車の乗車率向上は難しいこと。

〇 東京-市川塩浜及び南船橋海浜幕張には、西船橋経由の武蔵野線列車乗り入れもあること。

また、京葉線内での武蔵野線乗り入れ列車は各駅停車であること。

武蔵野線京葉線では運転間隔が異なり、そこに京葉線快速が混じるため、運転間隔不均衡の要因となっていること。

 

京葉線快速廃止に関する意見

◆ 通勤快速から快速化しての平日の通勤通学配慮について

普通列車の乗車率を平均化したいとするJR東日本の思いは理解します。

一方、京葉線には外房線内房線からの遠距離通勤利用による速達の役目を有します。

外房・内房線列車は京葉線だけでなく総武快速線も経由できますが、総武・成田線列車は京葉線経由が不可のため、総武快速線は総武・成田線列車が優先となります。

すなわち京葉線は、線路設備は複々線でなく複線どまりではありますが、快速での速達に外房・内房線直通利用者を含め、設定意義があります。

日中以外の快速全廃は、通勤通学の大幅な移動時間延長を招き、影響は大きいものがあります。

具体的には、通勤快速から各駅停車への変更により京葉線全線で14分から19分程度所要時間が長くなることは痛手です。

さらに外房・内房線内も各駅停車運転となり、移動時間が更に長くなる結果になります。

 

蘇我-新木場間が無停車設定の通勤快速については、快速さえも廃止の状況を鑑みれば存続は困難と考えます。

通勤快速の存続を叫ぶことは、JR東日本の理解を得ることと距離を生じ、合意点が見いだせない要因になりかねないと思われます。

平日ダイヤについては、蘇我発6時台から8時台、東京発17時台から19時台、それぞれ上下3時間の中だけ快速の設定を願います。

 

本来ならば快速の蘇我海浜幕張間の途中停車駅は千葉みなとだけに絞りたいところですが、稲毛海岸と検見川浜の通過は、同駅利用者の理解を得ることが現実として難しいと思われます。

通勤快速の快速化による蘇我海浜幕張間の各駅停車化は、通勤快速に慣れた利用者には所要時間が延びますが、全線各駅停車よりはよいと考えます。

通勤快速を快速にすることで、千葉市内のみならず、外房・内房線遠距離利用者も考慮の上、通勤時間帯の速達を配慮願いたいと思います。

 

◆ 京葉線相互間移動時の特急料金について

東京-蘇我間無停車の特急列車の料金については、快速の代替えも考慮し、利用しやすい料金配慮を願いたいと考えます。

 

◆ 幕張新都心へのアクセス(東京-海浜幕張の快速による速達化)について

幕張新都心へのアクセス等への影響、東京-海浜幕張を中心とした快速による速達については、快速があった方がよいのは当然ですが、順序としてはまず平日の東京への通勤通学の速達が先決と考えます。

東京-海浜幕張の速達は快速維持が望ましいですが、次善の策として、快速の単なる廃止でなく、快速の普通列車化による快速通過駅での利便性向上、列車運転時間の均等化(土曜・休日について、東京-海浜幕張の各駅で最大10分以内に普通列車があること)、快速退避がないことでの所要時間短縮を願いたいと思います。

 

東京-市川塩浜、南船橋海浜幕張武蔵野線乗り入れ列車と重複しますが、東京-海浜幕張の直通列車は最大10分間隔以内のダイヤ設定を願いたく思います。

快速の普通列車化を機に、武蔵野線内での10分間隔設定も考慮し、東京-蘇我直通運転列車の10分間隔化も一考に値すると思われます。(武蔵野線列車が京葉線内を走行する時間帯は、東京-市川塩浜または南船橋海浜幕張相互間では5分間隔になる時間帯が作れます。)

 

また、海浜幕張への特急停車増も考えていただきたく思います。

東京-海浜幕張の特急速達は、本来の趣旨とは異なりますが土曜・休日の房総特急ダイヤで海浜幕張駅停車の増加も検討していただきたいと思います。

 

◆ 武蔵野線の南船橋側列車について

船橋側への京葉線乗り入れ列車については、南船橋止まりではなく全列車の海浜幕張への延長設定を考慮していただきたいと思います。

また、南船橋駅の線路配置で、海浜幕張側の行き止まりとなっている線路配置を、海浜幕張側へ延長接続することにより特急、臨時列車、貨物列車等、南船橋通過待機によるダイヤの柔軟性が期待できると考えます。

 

以上ですが、筆者は千葉市民ではないので直接の投稿は致しません。

こんな考えもあるかと参考にしていただければ幸いです。

 

(※ 記載にあたり、2023年12月20日付け、千葉日報、「【速報】京葉線の通勤快速廃止は『極端な変更』 千葉市長、JRダイヤ改正に懸念」を参考にさせていただきました。