廃車された8804編成と、まもなく本線復帰する8928編成の話です
新京成80046編成の新製投入と引き替えに、8800形の8804編成が2023年12月上旬に車両基地で廃車解体されました。
人生のみならず車両にも交替、寿命はつきものと感じさせる、感傷的になる場面です。
余談ですが、ベートーヴェンの交響曲第3番英雄、ブルックナーの同7番の両曲の第2楽章、葬送の旋律が頭の中をよぎりました。
8804編成解体と入れ替わるかのように、同基地で検査中だった8900形8928編成の検査が完了したようで、12月11日までに80000形の第1編成、80016編成が検査入場しました。
以前にも何度か拙ブログで触れていますが、2023年の1年間の新京成で気になることの一つが、8928編成の不調さ?でした。
松戸-京成津田沼の終日運用が少なく、朝のラッシュ時のみ、くぬぎ山→松戸→新津田沼→くぬぎ山、またはくぬぎ山→新津田沼→松戸→くぬぎ山という、松戸-新津田沼1往復だけの短距離運用が多くあったからです。
元気さを取り戻した?N828編成とN818編成
8928編成のほかには一時期、N800形5編成のうちのN828編成とN818編成も元気のない印象がありました。
N828編成は検査終了後、千葉ジェッツトレイン2023-2024のラッピング編成に選定されました。
ラッピングされる編成は、終日運用の多い編成を充てることが通常です。
検査で元気さを取り戻したと勝手に受け止めています。
一方、N818編成は8月から11月中旬まで元気のない運用でしたが、とくに検査を受けていないのに、11月20日から別人ならぬ別車両のように、急に元気になりました。
京成千葉線直通運用にも充当が多く見られます。
何があったのかは不明です。
新京成側にとっては、N818が別に元気がないわけではない、事情を何も知らないまま単に元気がないと決めつけられて迷惑と思われたでしょうか。
言い訳になりますが、運用に就かない予備編成充当が長く続いたり、運用はされていても朝の松戸-新津田沼1往復運用ばかりが連続すると、車両側に何か体調不良等の事情があるのだろうかと余計なことを詮索するのは筆者の習性です。
ご了承ください。
それでも筆者には、8928編成については、検査入場までの間、元気がなかったと受け止めざるを得ませんでした。
検査を終えた8928編成は近々、本線復帰するはずです。
朝のラッシュ時運用にとどまらず、松戸-京成津田沼の終日運用にどの程度組み込まれるか、元気回復ぶりに注目したいと思います。
【事後報告】80046編成は束の間の休眠でした
2023年11月28日付けで「新京成8804編成解体前の機器撤去と、新車80046休眠の謎」として、80046が運用されない日が続いたことがが気になったことを書かせていただきましたが、12月1日から通常運用に就きました。
約10日間の休眠理由は不明ですが、なにぶん、せっかち、考えすぎ、心配性ゆえの結果でお恥ずかしい限りです。
8928編成についても、朝の運用だけでまた心配する前に、長い目での冷静な観察をすべきと今回も自戒しました。
逆説的な、失礼な言い方にはなりますが、8928編成の終日運用が定着すれば、新京成で不調ではと気になる編成はなくなり、こちらも心配事、取り越し苦労は減ります。
8928編成の「京成津田沼」行き、行き先表示が見られるかどうかで判別できます。
京成津田沼駅で8928編成が見られることを期待します。