平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

新京成8928編成検査完了 元気回復までは今一歩か?

検査後でも松戸-京成津田沼の終日運用の割合が少ない不可思議

今回は、2023年12月13日付けの拙「新京成8928編成検査完了 元気さを取り戻すか?」の結果報告です。

新京成の全26編成のうち8900形は3編成ありますが、新製2番目の8928編成が、平日朝の通勤時のみの運用が多く、元気のない印象があって気になっていました。

2023年10月から約2か月半、くぬぎ山車両基地で検査を受け、12月19日から本線復帰しました。

それ以降、2024年1月25日までの38日間、いささか半端な日数ではありますが、運用状況を確認してみました。

 

2023年12月19日から2024年1月25日までの8928編成の運用状況

以下、〇は終日運用、△は朝の通勤時のみの運用、-は運用なし、?は不定(運用の可否が確認できなかった)を示します。

【12月】

19日△、20日△、21〇、22△、23-、24〇、25〇、26〇、27△、28△、29-、30-、31-

【1月】

1日〇、2〇、3-、4?、5〇、6〇、7〇、8〇、9△、10〇、11△、12?、13-、14-、15〇、16〇、17△、18△、19△、20-、21〇、22△、23△、24〇、25〇

 

休日ダイヤは14編成で、そのうち8900形は京成線乗り入れをしない6運用の中に入るため、運用が明確になっています。

平日ダイヤは全26編成中、23編成の中での運用(運用しないのは3編成)のため、朝だけの運用ではそれが確認できないことがあり、8928編成でも上記の「?」表示となっています。

逆に言うと「?」表示ということは、少なくとも終日運用ではないということもできます。

 

◆ 運用状況を見て

わずか38日間で運用状況の結論を出すのは早計ではありますが、検査終了後であれば終日運用の元気なよみがえり姿を期待するのは自然かと思います。

上記の集計で、松戸-京成津田沼の終日運用は16日間、朝の通勤時のみの運用は12日間、運用のない日または運用が把握できなかった日は14日間でした。

運用がない、または運用が把握できない日の14日間について、実際に運用しなかった日はわずかで、ほとんどは朝の通勤時のみの運用と見受けますが、正確な状況は把握できませんでした。

 

8928編成の終日運用が38日間のうち16日間とすると、終日運用は42%の割合となり、平日朝の通勤時のみの運用の方が多いことになります。

なお、終日運用のうち、年末年始を含む土曜・休日ダイヤでの走行は7日間でした。

 

こうして見ると、検査終了後、元気さを取り戻して全快と言いたいところですが、検査後でありながら終日運用の割合が少ないことは気になります。

検査後とはいえ、100%全快とまではいかない、90%止まりの隠れた事情があるのでしょうか。

 

8928編成の前に検査を受けたN828編成は現在、ラッピングされて毎日快調に走っているのと対照的に映ります。

8928編成については今しばらく、終日運用が多くなったかどうか、運用状況の様子を見ていきたいと思います。

 

8900形全3編成が全般的に終日運用が少ない背景

以下は8900形3編成全般についての、筆者の勝手な想像です。

8928編成に限らず、8900形全3編成の運用で感じる点として、8800形全14編成よりも日々、全般的に少ないと思うのは気のせいでしょうか。

 

8900形よりも8800形の方が扱いやすい面があるのでしょうか。

8000形から流用したVVVF機器の関係でしょうか。

8800形の3M3Tと比べて、4M2Tと電動車が多い分、ステンレス車体とはいえ不経済な面があるでしょうか。

車内では、ラッシュ時を考慮した8900形のワイドドアですが終日で見ると、機能を持て余しているように見受けます。

とくに休日運用ではそれが顕著です。

真夏と真冬はワイドドアのため冷暖房効果は幾分、下がります。

8900形の中央部座席8人掛け座席は着席時の隣席との横幅が狭く感じます。

8800形車端の4人掛けも狭いのですが、中央部の9人掛け席の横幅にゆとりがあるため、8900形ほど窮屈には感じません。

8928編成固有のことでなく、8900形全般に共通のこととすれば、8928の終日運用が少ないことは理解できます。

ただし、8918・8938編成よりも8928の運用が少ないことも事実です。

 

N818・N828編成運用でのお詫び

ちなみに筆者が以前、あまり調子が良くないのではと想像していたN800形5編成のうちの第1番目N818編成と第2番目N828編成は現在、極めて元気であり、京成千葉線乗り入れ運用にも多く充当され、不安は全くない状況でした。

結果的に筆者の単なる過大想像、思い違いで、この場を借りてお詫びします。

 

(※ 記載にあたり、「新京成線運用情報」を参考にさせていただきました。)