旅行総合研究所タビリス、2024年2月16日付け、「北陸地方の並行在来線、共通フリーきっぷ発売。青春18とも好相性?」を拝見しました。
「あいの風・IR・ハピライン連携北陸3県2Dayパス」が正式名称(以下、「北陸3県2Dayパス」)で、フリー区間は敦賀-越中宮崎、2024年3月16日から2025年3月31日の土・日・祝日とその翌日及びGWや夏休み等の乗車、2,800円(小児1400円)という概要です。
普通運賃を見ると、ハピラインふくい敦賀-大聖寺1,750円、IRいしかわ鉄道大聖寺-石動1,570円、あいの風とやま鉄道石動-越中宮崎1,810円で片道運賃合計は5,130円です。
それが2日間で2,800円なので、かなり安価と言えます。
3社それぞれのフリー切符を購入するよりも、手間と時間が省けて費用も格安です。
有効期間2日間で、第三セクター路線となった敦賀-越中宮崎の相互間をどこまで乗れるかですが、敦賀・福井・金沢・富山の都市間移動を中心に想定すれば、とくに県境を越えて鉄道会社が異なる福井-金沢、金沢-富山を中心に利用はあると思われます。
現在の3社のフリー切符発売状況は
〇 あいの風とやま鉄道
2024年3月末までの土曜・休日に「1日フリーきっぷ」1,500円
〇 あいの風とやま鉄道とIRいしかわ鉄道共同
2024年3月末までの土曜・休日に「あいの風・IR1日フリーきっぷ」金沢-越中宮崎間を対象に1,000円
〇 ハピラインふくい
3月16日から4月7日まで、福井鉄道・えちぜん鉄道を含めた「鉄道3社共通1日フリーきっぷ」2,000円
〇 ハピラインでは「1日フリーきっぷ」を土曜・休日対象に常時発売予定の情報もあるが詳細は不明
敦賀-越中宮崎の「北陸3県2Dayパス」から、敦賀-直江津「北陸越後4県2Dayパス」への飛躍を期待
敦賀-直江津の北陸本線が第三セクター路線に変わるのを機に、えちごトキめき鉄道も組み入れての、「あいの風・IR・ハピライン連携 北陸3県2Dayパス」を越えた(仮称)「トキめき・あいの風・IR・ハピライン連携 北陸越後4県2Dayパス」の企画はいかがでしょうか。
えちごトキめき鉄道は越後方面ではありますが、北陸線の受け継ぎの点では前記3社と同一です。
北陸3県、第三セクター3路線が連携しての企画切符は喜ばしいことです。
えちごトキめき鉄道では、JRの青春18きっぷに合わせて妙高高原-直江津-市振の全線がフリー乗車の「トキ鉄18きっぷ」1,000円を発売しています。
それゆえ、「北陸3県2Dayパス」にあえて加わる必要はないとの考え方もあります。
この場合、越中宮崎-市振の、富山・新潟の両県境はどちらのフリー切符にも含まれず、別払いとなります。
えちごトキめき鉄道には、「トキ鉄18きっぷ」とは別に、第三セクター3路線との連携協調を望みたいと思います。
それらの点も含めて元、北陸本線敦賀-直江津の「北陸越後4県2Dayパス」に発展すれば、北陸新幹線でない、在来線の北陸本線を思い出しながら、新たな第三セクター4社それぞれの個性を味わう魅力が誘発されるのではないかと考えます。
第三セクター鉄道は運賃が高いので敬遠というイメージがあるのも事実です。
その意味で「北陸3県2Dayパス」は有効な策であり、加えて「北陸越後4県2Dayパス」になれば第三セクター4社に分かれても連携している姿勢に好感を抱き、利用増にもつながっていくのではないかと考えます。
価格は3,800円が適当と思います。
こんなことを書くと一部の鉄道経営者の方から、乗らない者の意見を聞く必要はない、乗ってから言えとおっしゃるかもしれませんが、意見を無視するのはご自由です。
筆者は直接の現場を知らないことは確かですが、乗っていないからモノを言う資格はないので意見を自粛とまでは思っていません。
自分から言うのもいささかおこがましいですが、鉄道が良くなることを願っての建設的な提言を心掛けます。
第三セクター4路線の列車ダイヤの接続性、本数、所要時間等はまた別の機会に触れたいと思います。
(※ 記載にあたり、旅行総合研究所タビリス、2024年2月16日付け、「北陸地方の並行在来線、共通フリーきっぷ発売。青春18とも好相性?」を参考にさせていただきました。)
※写真は本文と無関係です。