平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

えちごトキめき鉄道の新幹線接続14分停車の素晴らしい発想力

上越妙高駅14分停車の接続配慮発想は見事です

えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインは、2023年3月18日ダイヤ改正において、画期的なダイヤ改正、列車運用を行ないます。

北陸新幹線上り「はくたか」の上越妙高発車7分前に、直江津妙高高原行き列車を同駅に到着させ、「はくたか」の発車7分後、先程の直江津発列車が出発するダイヤです。

7分とは、えちごトキめき鉄道北陸新幹線の乗り換え標準時分です。

直江津妙高高原行き列車が上越妙高で14分停車することにより、直江津からの新幹線上り列車接続と、上り新幹線から新井方面への接続が同時に図れる素晴らしいアイデアです。

具体的には、

直江津11:36発妙高高原行き→上越妙高11:51着→(12:01発「はくたか560号」東京行きに接続)→12:08発→新井12:16着

直江津12:38発→上越妙高12:54着→(13:02発「はくたか562号」)→13:09発→新井13:17着

直江津13:33発→上越妙高13:49着→(14:01発「はくたか564号」)→14:08発→新井14:16着

直江津15:27発→上越妙高15:43着→(15:55発「はくたか568号」)→1601発→新井16:09着

新幹線接続のための上越妙高での時間調整列車は以上ですが、他の列車でも上越妙高での新幹線接続はある程度考慮され、上越妙高をすぐに発車していく列車でも後続列車が新幹線乗り継ぎを受けるパターンはあります。

例えば上記③と④の間の時間帯に、上越妙高の時間調整停車はしないものの、後続列車に上越妙高→新井接続輸送を委ねた、下記のような乗り継ぎがあります。

直江津14:26発→上越妙高14:50着(14:50発ですぐ発車)→(15:01発「はくたか566号」)→(後続の直江津15:10発列車で15:26着後、15:26発)→新井15:34着

 

これまで全国各地の、本数の限られた路線と新幹線との乗り継ぎダイヤは、在来線から新幹線への乗り継ぎ接続は良くても、新幹線から在来線乗り継ぎは5分前に出てしまって、しばらく列車が来ないパターンでした。

逆に、新幹線から在来線乗り継ぎは良くても、在来線から新幹線乗り継ぎは5分前に出てしまったパターンも多くありました。

列車本数をそのままに、これらを両立させたえちごトキめき鉄道の発想は見事であり、拍手を送ります。

 

直江津-新井直通旅客に対する上越妙高の長時間停車のフォローとしては足湯、駅弁・土産品・地元名産物の車内販売、駅蕎麦、野菜ふるさと市、ミニ祭り、列車撮影会、現場の人との対話企画などが思い浮かびますが何せ、アイデア豊富な鉄道会社ですから土俵にも載らない種かもしれません。

 

えちごトキめき鉄道上越妙高駅の14分停車の発想は、全国各地の新幹線接続駅でも実施してほしいものです。

一例としてJR東日本で言えば、東北線新白河、郡山、福島があります。

東北線宇都宮-仙台は宇都宮、黒磯、新白河、郡山、福島で各列車がほとんど折り返し運転をしています。

それならば、これらの駅に停車する「なすの」「やまびこ」の時刻を基準に、在来線から新幹線へ、新幹線から在来線への相互の乗り継ぎを両立させるダイヤを組んではどうかと考えます。

 

今回の内容はえちごトキめき鉄道サイト及び同社社長様のブログを参考にさせていただきました。

日々拝読していますが、鉄道界に貴重な施策や思想の提示、実践に深く敬意を表しますとともに、同社はもとより鉄道界全体の飛躍のため今後益々のご活躍とご発展を期待しております。