区間別には以下の状況です。
〇 あいの風とやま鉄道:倶利伽羅-市振100.1km
これは第三セクター化による派生結果であり、受け止めていくしかありません。
ただしIRいしかわ鉄道とあいの風とやま鉄道は現在、金沢-富山で直通運転をしています。
また、えちごトキめき鉄道とあいの風とやま鉄道では、列車運転上の境界駅は市振でなく泊となっています。
6月14日付けニュースで、えちごトキめき鉄道があいの風とやま鉄道の協力のもと、「国鉄急行形電車が再び富山県の北陸路を走ります」の見出しで、455系・413系による「急行立山」が8月14日(月)に直江津-富山を1往復するツアー企画を発表しました。
この中で、並行在来線は県ごとに分断された印象があること、来年の春に北陸新幹線敦賀開業後、北陸本線が新潟、富山、石川、金沢の4つの並行在来線に分断されて、さらにバラバラの路線となってしまうこと、せっかく線路が繋がっているのだから一緒にいろいろなことをしようとのことで今回、あいの風とやま鉄道の協力を得て実現に至ったことに触れています。
この認識は大事なことと思います。
◆「えちごトキめきリゾート雪月花」の直江津循環運転
◆北陸4社線の団体直通列車企画
4社それぞれ、定期普通列車による自社路線往復ダイヤだけの通年運行だけでは話題性がなく、発展にも限度を感じます。
「急行立山」のような、団体列車による隣接路線への直通設定が効果的と思われます。
「雪月花」「一万三千尺物語」の敦賀乗り入れも期待されます。
6月16日から11月30日までの間、IGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道が共同企画した盛岡-青森の「もりもりフリーパス」、片道版の「青森割引切符」「盛岡割引切符」は第三セクター路線相互の企画協調切符です。
◆521系2両の団体専用列車化改造
利用者を誘導するには団体専用列車で引き寄せることが効果的です。
「雪月花」「一万三千尺物語」の521系版、団体専用交直流電車です。
◆会社をまたがる団体列車設定の例
勝手な列車希望ばかり書きましたが、北陸の第三セクター4社の会社間の垣根を取り払った利用者誘導策の実現には、会社相互間での協調姿勢が望まれます。
今回のあいの風とやま鉄道の協力による「急行立山」は、この2社だけの例外的事例にせず、4社間連携の先駆けの事例としてほしいものです。
※写真は本文と無関係です。