平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

ときわ路パスで茨城県の鉄道乗車計画

1日で全路線乗車は不可能。乗車開始駅と路線の選択がポイント

JR 東日本水戸支社が6月14日付けで、茨城県内の鉄道路線つくばエクスプレス等、一部を除く)と、栃木県東部を含む真岡鉄道全線の乗車可能な「ときわ路パス」を発売する旨、ニュースリリースがありました。

東京から見た場合、常磐線取手、水戸線小田林、鹿島線潮来が入口となります。

北限は、真岡鉄道茂木、水郡線下野宮と常陸太田、ひたちなか海浜鉄道阿字ヶ浦、常磐線大津港となっています。

有効期間が1日の中で全線・全区間に乗れるかと言えば、残念ながらできません。

乗りたい路線と区間を絞ることになります。

土曜日と日曜日とで、この切符を計2枚購入すれば別ですが、1枚でいかに多く乗れるかを計画する方が興味深く思います。

今回は、ときわ路パスで1日をいかに多く効率的に乗るかをテーマに、経路を考えます。

利用可能日は7月15日(土)から8月27日の土曜・休日で、フリーエリア内のJR主要駅の指定席券売機みどりの窓口での発売です。

大人2,180円、子ども550円で、事前購入、当日購入ともに可能の点はありがたいと言えます。

2022年は夏のほか秋、冬にも発売されました。

 

◆計画前に、こだわりの前提要件を決める

どの路線、区間だけは乗りたいかを決めてから計画を立てます。

ここでは関東鉄道常総線真岡鉄道ひたちなか海浜鉄道大洗鹿島線鹿島線の全線と、水郡線の指定区間(水戸-下野宮・常陸太田)に乗ることを優先して計画しました。

乗車を見送る路線は、関東鉄道竜ヶ崎線常磐線取手-友部と勝田-大津港、水戸線小田林-下館です。

見送る理由として、関東鉄道竜ヶ崎線常磐線取手-友部、水戸線小田林-下館は東京から至近距離で別途、乗車する機会が取りやすいことによります。

また、常磐線勝田-大津港は本数が多く、特急往復乗車で行きやすいためです。

 

もう一つのこだわりは、明るい時間帯で車窓を見ることです。

23時台の最終列車まで乗るならば、もっと多くの路線に乗ることはできます。

しかしながら日中の車窓も重要な要素と思っているため、19時30分頃までの日の長い時間帯までとします。

それには7月に実行が最適です。

 

常磐線取手付近で前泊する

コースを計画したところ、取手で前泊して関東鉄道常総線乗車から開始するのが効率的との結論に至りました。

取手以外の場合、常磐線松戸4時36分発、柏4時44分発、我孫子4時49分発の快速電車に乗れば常総線に乗り継ぐことはできます。

取手の常総線接続時間は4分です。

上野発電車では間に合いません。

 

◆乗車経路

(開始)取手5:00発→関東鉄道常総線→下館6:25着、6:54発→真岡鉄道→茂木8:05着、8:15発→真岡鉄道→下館9:22着、9:29発→水戸線常磐線→勝田10:31着、10:43発→ひたちなか海浜鉄道→阿字ヶ浦11:01着、11:18発→ひたちなか海浜鉄道→勝田11:46着、11:49発→常磐線→水戸11:56着、12:15発→水郡線上菅谷12:32着、12:35発→常陸太田12:49着、13:11発→上菅谷13:25着、13:36発→下野宮14:45着、15:31発→水郡線→水戸17:14着、17:30発→大洗鹿島線鹿島神宮18:47着、18:51発→鹿島線→水郷19:01着(終了)

 

水郷19:01着で終了ですが、水郷で下車すると後続列車は20:20発となります。

佐原と千葉乗り換えで東京22:29着です。

ここでは水郷駅での下車は見送り、そのまま佐原まで乗り越し乗車し、佐原19:12着となります。

佐原19:12着の時間帯ならば潮来-香取を含む鹿島線全線の車窓が得られ、その方が価値があると考えるからです。

なお、佐原からは千葉乗り換えで東京21:23着となります。

計画の参考になれば幸いです。

 

以下は、参考までに真岡鉄道SLもおか」を優先する場合と、土曜・日曜2日間の場合のポイントについて触れた内容です。

真岡鉄道SLもおか」乗車を優先する場合

SLもおか」の運転時間は、下館10:35発→茂木12:06着、14:28発→下館15:58着です。

往復ともSL乗車とすると常総線乗車で下館に向かうのが自然であり、往路は取手9:02発→常総線→下館10:21着、帰路は下館16:07発→取手17:47着となります。

取手で余った時間を有効に使うとすれば、関東鉄道竜ヶ崎線乗車になってきます。

常磐線取手-龍ケ崎市は所要約7分、約20分間隔、竜ヶ崎線佐貫(竜ヶ崎市駅と同一)-龍ケ崎も所要7分、約30分間隔です。

SLもおか」が片道乗車だけでよいならば、真岡鉄道での佇まい時間が2時間前後短縮され、他の路線に振り向けることができますが水戸、勝田近郊の範囲までになります。

 

水郡線茨城県の北端、下野宮駅の折り返し時間がポイント

2日間で全区間乗車の場合、最大のポイントは水郡線茨城県の北端、下野宮駅での折り返し時間です。

下野宮駅の列車本数は下り9本、上り8本です。

ホームは1面1線、1992年から下野宮集会所が併設されています。

無人駅のため1日の乗降客数は不明です。

効率的な折り返し計画は、水戸9:23発→下野宮10:51着、11:12発→水戸12:40着で、下野宮滞在時間は21分です。

このほかの時間帯は、下野宮で40分以上の待ち時間です。

下野宮の1駅手前の常陸大子で折り返せば計画は楽になりますが、常陸大子-下野宮の未乗に後ろ髪を引かれ、後で後悔しないかどうかにかかります。

次のポイントは同じ水郡線上菅谷-常陸太田の枝線折り返し乗車と、下野宮折り返しとの両立化です。

ちなみに常陸大子-下野宮7.0km、所要7分の乗車において筆者は後悔型であり、乗らずにいられません。