平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

伊予灘ものがたり特別企画運転を通常運転に変更した事情とは?

特別企画運転をやめた理由にも触れた方がよいのでは?

伊予灘ものがたり」は予讃線松山-下灘-伊予大洲八幡浜を運行する、JR四国を代表する観光列車です。

現在の車両は2022年春からの2代目の編成です。

JR四国の観光特急「ものがたり」列車としては「四国まんなか千年ものがたり」「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」もありますが、人気度や乗車実績では「伊予灘ものがたり」が一歩先を行くようです。

2014年の登場後、2021年10月の累計利用者数は14万人以上とのことで、列車サービス内容と走行路線(愛称:ある伊予灘線)の車窓の合致の結果と思われます。

JR四国は利用者への感謝を込めて「伊予灘ものがたり」は過去にイベントを実施していますが、ここでイベントに関する経過を振り返ってみます。

 

2015年7月26日に1周年、2016年7月26日に2周年、2017年7月23日に3周年、2018年9月30日に4周年、2019 年 7 月 28 日に5周年、2020 年 7 月 26 日に6周年、2021年7月18日に7周年、2022年7月24日に8周年の、それぞれ記念イベントや地域での盛り上げがありました。

 

2023年になってからは、1月27日付け報道発表で、観光列車の2023年度上半期の運転日についてのお知らせをしました。

土日祝日に加え、7月、8月の金曜日(一部を除く)と8月15日の運転に運転し、4月7日(金)と8月26日(土)に特別企画での運転を予定している内容でした。

 

3月20日付けで、「2代目伊予灘ものがたり運行1周年記念イベント」を4月2日実施の旨、リリースしました。

松山駅3番のりばでの記念式典、 オリジナルヘッドマークの取り付け、 車両側面の行先表示幕を「Happy Anniversary」に変更、 車内での記念撮影ボードを1 周年記念限定の記念撮影ボードに変更、 乗客に記念品進呈、 車内のスタンプのインクをゴールドに変更、JR四国おもてなしキャラクター「すまいるえきちゃん」と「れっちゃくん」による沿線での見送り、新規オリジナルグッズ販売等の内容でした。

 

5月27日(土)2代目「伊予灘ものがたり」乗車 3 万人達成イベントがありました。

 

◆特別企画運転から通常運転への変更

さて、今回の2023年6月13日付けで「観光列車『伊予灘ものがたり』運転内容の一部変更と運転日追加について」のリリースがありました。
 8月26日(土)は特別企画での運転を予定していたが通常運転に変更となる旨のお知らせに続いて、「詳細については別紙をご覧ください」とあります。

詳細について「別紙」を見てみると「伊予灘ものがたり」の運転日の掲載であり、運転内容の変更については触れていませんでした。

特別企画での運転に関心を持っていた人にとっては、「通常運転に変更」というだけでは何となく後味の悪いものを感じるように思います。

4月2日実施のものと類似した内容かとの想像はつきますが、通常運転変更の結論に至るまでにどのような状況があったのでしょうか。

関係機関との調整、企画内容自体の課題等があったかと推察しますが、「諸般の事情」「事情ご賢察のうえ」「お察しください」ということでしょうか。

通常運転への変更ではあるものの「伊予灘ものがたり」を運転することには変わりないからという見識と受け止めました。

 

評判の高い「伊予灘ものがたり」ですから、次年度以降もイベント企画の可能性はあると思われます。

その意味で今回、特別企画運転をしない経過について、支障のない範囲で状況を伝達しておく方が、同列車の評価を持続する意味では賢明ではないかと感じました。

 

※写真は本文と無関係です。