四国島内で重複しない期日で見学促進を図ってはどうか
昨日の四国新幹線に続いて、四国の鉄道の話です。
今回は、四国地区における鉄道の日のイベントを見てみたいと思います。
10月14日の鉄道の日を記念し、10月から11月にかけて全国各地の鉄道でイベントが開催されます。
鉄道の日が制定されて30周年を迎える2023年は、10月14日が土曜日であることや、コロナ禍の終了もあって、この日を中心に数多く実施されます。
四国のイベントについては、四国運輸局のサイトに情報に計11回の内容が紹介されており、これを参考に時系列で整理してみました。
〇 10月1日(日)~31日(火)「子供鉄道ギャラリー」
見学自由
〇 10月1日(日)~31日(火)「阿佐海岸鉄道沿線園児体験乗車」
沿線の園児に特定した体験乗車
〇 10月7日(土)「鉄道乗車体験Gonacafe Train」
土佐くろしお鉄道ごめんなはり線のイベント列車乗車(高知-球場前)
募集型企画旅行、定員20名の有料参加
〇 10月14日(土)「親子で行く鉄道施設見学会」
徳島運転所見学、小松島線廃線跡ウォーク、阿佐海岸鉄道DMV車両見学。
募集型旅行企画(事前申込制)
親子20組40名限定
〇 10月14日(土)「キハ40・47国鉄型気動車撮影会(徳島構内)」
募集型旅行企画(事前申込制)
〇 10月14日(土)「親子で行く鉄道施設見学会」
伊予鉄道の記念撮影等
募集型旅行企画(事前申込制)
親子50組限定
〇 10月14日(土)「桟橋車庫見学及び維新号体験乗車」
参加自由
〇 10月28日(土)「瀬戸大橋線開業35周年記念リバイバルマリンライナーの旅」
マリンライナー初代の快速213系で岡山-高松の往復乗車、高松運転所撮影会
募集型旅行企画(事前申込制)
〇 11月3日(金・祝)「ことでん電車まつり」
子供向け体験イベント
高松琴平電鉄仏生山車庫
参加自由
〇 11月3日(金・祝)~5日(日)「鉄道軌道パネル展(徳島)」
見学自由
〇 11月11日(土)~12日(日)「第3回予土線FunFun祭り」
宇和島運転区の車両展示見学他
参加自由
四国全体の11企画の状況を整理する
参加自由の企画が5件、事前応募が6県で、ほぼ半々です。
車両基地見学が6件、列車乗車企画は3件、図画・写真パネル等の展示見学が2件です。
普段は見られない車両基地見学が主流なのは全国的な傾向で、四国も同じでした。
列車乗車3件の内訳は、阿佐海岸鉄道の沿線園児限定の体験乗車、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線のイベント列車で高知-球場前36.6km乗車、213系の岡山-高松71.8kmの往復乗車でした。
各鉄道会社のサイトによる、このほかのイベント情報
〇 JR四国
10 月 7日(土)~9日(月・祝)に徳島線「藍よしのがわトロッコ」運転開始3周年を記念したイベント&キャンペーンが行なわれます。
同列車乗車による阿波おこしのプレゼント、3周年記念弁当 、新作オリジナルグッズ、スイーツ、土産の販売等があります。
10 月 8日(日)には、徳島駅ホームで「藍よしのがわトロッコ」(さとめぐみの風)とともに、JR四国イメージキャラクター「すまいるえきちゃん&れっちゃくん」と徳島県マスコットキャラクター「すだちくん」がお見送りに登場、 抽選で1名を「その時駅長」に任命し出発合図体験を企画します。
「藍よしのがわトロッコ」運転開始3周年記念が名目で、鉄道の日記念とは謳っていないのが特徴です。
たまたま鉄道の日の記念月と重なったと受け止めます。
これは10月28日(土)の「瀬戸大橋線開業35周年記念リバイバルマリンライナーの旅」も同様です。
10月8日(日)に安芸車両基地で車両見学があります。
〇 高松琴平電気鉄道
10月8日(日)、9日(月・祝)に、東京・お台場イーストプロムナードで開催される「第30回鉄道フェスティバル」に出展し、グッズなどを販売します。
四国島内で一体で、重複しない期日での見学促進を図っては
四国に限らず、鉄道の日のイベントが楽しみな人にとっては、複数のイベントに行きたくとも、同日では1か所しか見学できないのが辛いところで、優先順位を決めながら複数の日で回数をこなすことになります。
四国運輸局情報の計11回のイベントで見ると、同日実施で重なるのは10月14日(土)の4回のみで、他は単独の1日だけで見ると重複はなく、複数見学は可能でした。
10月14日が多いのは鉄道の日の当日であり、今年は土曜日でもあるので複数実施は当然とも言えます。
4回のうち、「親子で行く鉄道施設見学会」と「キハ40・47国鉄型気動車撮影会(徳島構内)」は、同じ徳島での運転所見学と構内撮影会の違いであり、同時間実施または時間をずらしてのほぼ同会場内実施と思われます。
残2回は松山と高知での実施です。
全国各地の中で見ると四国は、記念イベントによる複数見学、島内移動がしやすい地域です。
11回のイベントすべてを見に行く人はいないとしても、実施日が重ならなければ一つでも多くのイベントに参加できたとの思いの人はいるかと感じます。
一例として、今回の10月14日(土)4回の場合、他の3つの実施日について、いずれも10月中で8日(日)、9日(月・祝)、15日(日)、21日(土)、22日(日)のいずれかに振り分けられれば、複数のイベントを見ることができます。
それは鉄道側にも不利なことではないと思います。
今後は、四国運輸局が事前に各鉄道会社からのイベント企画情報を集め、四国全体、一体としての鉄道利用促進を主眼に、鉄道会社相互が歩み寄って、重複期日について調整してみるのはどうかと考えます。
四国の鉄道が一丸となって、10月・11月の記念イベントを一覧ポスターにして、各社のサイトや駅の広告等で掲示してはどうでしょうか。
最後に、毎回のことですが、イベント実施前にあれこれ言うのもどうかとは思いますが、今後の企画の参考としていただければと思います。
(※ 記載にあたり、2023年9月20日更新の四国運輸局「『鉄道の日』について」を参考にさせていただきました。)
※写真は本文と無関係です。