平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

「ぷらっとこだま」は東京-名古屋のグリーン車をお薦めします

所要2時間40分、普通車とグリーン車の料金差910円、「のぞみ」待避時間もグリーン車ゆえに癒されます

東海道新幹線の利用で、時間に余裕がある時は「ぷらっとこだま」が最適です。

ぷらっとこだま」の安価さについては既に知られているところですが、普通車とグリーン車の設定価格差が比較的小さいため、グリーン車を利用しても高価格のイメージがないのも利点です。

 

東京起点で「ぷらっとこだま」の普通車とグリーン車の価格差、通常のグリーン車料金、平均的所要時間の順に列記します。

〇 静岡まで:「ぷらっとこだま」1,200円差、通常2,800円差、所要1時間20分

〇 浜松:ぷらっと2,110円差、通常4,190円差、所要1時間50分

〇 名古屋:ぷらっと910円差、通常4,190円差、所要2時間40分

〇 京都:ぷらっと1,330円差、通常5,400円差、所要3時間37分

〇 新大阪:ぷらっと1,260円差、通常5,400円差、所要3時間54分

   

筆者は通常、普通車利用がほとんどで、グリーン車に乗るくらいなら普通車でもう1回旅行できるという発想をします。

普通車との料金差が大きいことや、在来線特急で2&2席のグリーン車では横幅が狭いと思うからです。

新幹線普通車の3&2席と比べて、グリーン車2&2席の横幅は広く、ゆったりできますが、問題は普通車との料金差です。

浜松・名古屋まで4,190円、京都・新大阪5,400円差は負担が大きく感じます。

静岡まで1,300円差なら負担感は小さいですが、乗車時間が短いため、普通車で十分と思ってしまいます。

京都・新大阪では4時間弱乗車でグリーン車が楽ですが、「のぞみ」で2時間30分未満の時間と比べると、現地活動時間が短くなり、食指が動きにくくなります。

 

そこで「ぷらっとこだま」の最適区間は東京-名古屋のグリーン車という結論に至ります。

以下は、東京-名古屋「ぷらっとこだまグリーン車のお薦め理由の話です。

順不同での列記です。予めご了承ください。

 

ぷらっとこだま」東京-名古屋グリーン車の価値観

〇 東京-名古屋は、所要1時間37分の「のぞみ」に対して2時間40分ですが、所要2時間40分なら苦痛にならない時間範囲です。

東京から京都では3時間37分、新大阪では3時間54分を要します。

この所要時間になると、京都まで2時間12分、新大阪まで2時間27分の「のぞみ」との所要時間差が大きくなります。

〇 東京7:57発「こだま707号」でも新大阪は11:51着で、現地活動は実質的に午後のイメージになります。

東京-新大阪の「こだま」は毎時1往復のみの設定

 


で、乗車時間の選択に幅はありません。

東京-名古屋なら毎時2往復で、「こだま」が利用しやすくなります。

〇 普通車の発売価格が8,810円、グリーン車が9,720円で、普通車に910円追加でグリーン車に乗れるのは格安です。

2時間40分間が長くても、グリーン車ならリラックス感があります。

「のぞみ」1時間37分の乗車時間でグリーン車では、逆にもったいない気がしてきます。

〇 東京-名古屋の所要2時間40分は、追い抜かれることへの虚無感が訪れる手前の許容範囲時間であり、グリーン車座席が癒します。

普通車では慰めにならず、普通車とグリーン車の差額910円の設定が絶妙、格安です。

普通車とグリーン車の差額が千円以下の価格設定は東京-名古屋だけで、静岡・浜松・京都・新大阪での差額は千円以上です。

とくに東京-浜松の「ぷらっとこだま」の普通車・グリーン車差額は2,110円であり、グリーン車の格安感はありません。

〇 通常の「のぞみ」普通車料金は11,300円、グリーン車料金は14,960円で、普通車は2,490円、グリーン車は5,240円安価になります。

 

「こだま」のN700S系最新車の列車は?

車両はN700系に統一されましたが、N700AとN700Sが加わり、細かくは3種類あります。

どれに当たるかも楽しみのうちですが、N700S系の方が最新ゆえに、普通車全席のコンセント等、設備も整っています。

ぷらっとこだま」でも、「こだま」の乗車時間選択に幅があるならN700S系乗車をお勧めします。

2024年3月16日ダイヤ改正後の下り、東京→名古屋は、

東京10:27発「こだま717号」→名古屋13:06着

東京12:27発「こだま725号」→名古屋15:06着

東京14:27発「こだま733号」→名古屋17:06着

上り、名古屋→東京は、

名古屋16:38発「こだま738号」→東京19:18着

以上がN700S系です。

いずれも東京-名古屋の運転列車です。

新大阪発着でない分、列車内は余裕があります。

「のぞみ」「ひかり」と比べれば尚更の余裕車内です。

ただし、「ぷらっとこだま」は人気があるので、旅程が決まったら早めに列車手配をする方が賢明です。

 

すれ違い列車と「のぞみ」待避を楽しむ

以下は筆者のみの、東海道新幹線乗車でのこだわりの話です。

自己陶酔の部分もありますがご承知ください。

列車は常に進行方向右側の窓側の席を選択します。

東海道新幹線普通車は下りはE席、上りはA席(JR東日本の新幹線では逆)です。

東京→名古屋のグリーン車は8号車D席、名古屋→東京は10号車A席です。

この位置にこだわるのは、すれ違い列車が見られること、線路や電柱、架線の配置、形状等の観察ができることです。

下りは5号車、上りは12号車にあるパンタグラフのスパークを同時に観察します。

すれ違い列車がない位置の方が落ち着く、車窓が見られるという人もいますが、筆者は本数の多い東海道新幹線では、高速運転列車の立て続けのすれ違い列車に驚きと感動を覚えます。

グリーン車でも電動車であり、モーター音が聞こえるのも好みです。

一般的には床下機器の少ない付随車の方がグリーン車に相応しいかと思いますが、筆者は趣味的に逆の発想です。

〇 東京-名古屋で途中、最大15本の「のぞみ」「ひかり」の通過待ちでの、新幹線の高速性を体感します。

停車中の風圧による揺れを不快でなく、逆に楽しみ?に変えられるかも「こだま」が楽しめるかどうかの分かれ目です。

 

東海道新幹線の長所は、トンネルが少なく、防音壁も比較的高い位置でないため、車窓に浸れることです。

2分ですれ違う高速運転には、列車技術の驚異と偉大さを感じます。

東海道新幹線と、その車窓から見える東海道線貨物列車の本数の多さ、編成両数の長さには、東海道という存在の動脈、頼もしさを感じます。

在来線列車との一瞬の並走、追い抜き、「のぞみ」通過待ちの間の、普通電車の先行、新幹線盛り返しの追い抜きも新幹線乗車の隠れた楽しみ方です。