望ましい京王線座席指定列車「京王ライナー迎春」
今年の大晦日に首都圏ではJR東日本、京王、京成が終夜運転を実施します(以下、「実施」と表記します)。
JR東日本の主な実施路線は山手線、京浜東北線、中央・総武線、横須賀線です。
埼京線、京葉線、南武線、横浜線、常磐線は実施しませんでした。
埼京線と京葉線は、完全並行ではないものの、京浜東北線、総武線に委ねたと思われます。
武蔵野線、南武線、横浜線は東京経由、山手線乗り継ぎ経路があることと、接続の私鉄路線がほとんど実施しないことが背景にありそうです。
常磐線緩行線は、東京メトロが未実施のための余波が考えられます。
常磐快速線は従来から未実施の状況です。
大手私鉄、地下鉄では小田急、東急、西武、東武、京急、相鉄、東京メトロ、都営地下鉄は未実施です。
終夜運転列車の利用者減少か、コロナ禍の影響懸念によるものでしょうか。
終夜列車の利用は下降傾向なのか、一定利用があるのかは線区の状況により異なるので一概には言えないところです。
ひとまずJR東日本、京王、京成の実施は、終夜列車の利用者にはありがたい配慮です。
会社側にも一定の利用者が見込まれるのでしょう。
実施しない会社と反対に、元旦早朝列車の混雑の考慮もあるのでしょうか。
万一、終夜列車が混むようなら過密車内が気になってきます。
その意味で京王線「京王ライナー迎春」のような座席指定列車ならば車内の密状態は避けられるので、望ましい列車設定です。
京成でも成田輸送の過密対策を兼ねて、「スカイライナー」編成を活用し、全車指定席で停車駅を絞った終夜列車を検討してほしいところです。
JR東日本ですが、大宮-逗子間では東北線、東海道線の線路で、中距離電車同様の停車駅に絞って、E257系等の特急編成により座席指定列車を別に設定するのはどうでしょうか。
京浜東北線と横須賀線電車の本数の一部を、東北・東海道線の座席指定列車で置き換えるものです。
焼け石に水かもしれませんが、密を避ける列車として、京成「スカイライナー」終夜版と同様に一考していただければ幸いです。
中央・総武線千葉-高尾間での総武快速、中央特快停車駅に絞った列車も同じです。