2022年の鉄道の出来事を自分なりに振り返りました
2022年の一年間の鉄道を振り返り、印象に残った順に整理してみました。
あくまで自分の主観的なものであり、順位に深い意味はありません。
地域や路線も偏っていますが予めご承知ください。
◆1位:只見線全線運転再開
2022年の明るい話題です。
只見線で不通だった会津川口-只見間が2022年10月1日に復旧し、只見線全線の運転が再開されました。
毎回とはいきませんが時折、只見線に乗りに行き、沿線で買い物をすることで力不足ながらバックアップしたい思いです。
◆2位:西九州新幹線武雄温泉-長崎開業
本来なら1位の話題ですが、西九州新幹線には佐賀県の建設問題や在来線肥前浜-長崎間の電化設備撤去など厳しい現実が共存しており、手放しで新幹線開業を喜ぶには至らないため2位としました。
長崎発武雄温泉行きを博多行きで案内し、駅や列車の行先表示も博多行き。
博多発リレーかもめも武雄温泉行きなのに、同じく長崎行き。
九州新幹線新八代暫定開業時の「新八代行き」を一切出さなかった姿勢を思い出させます。
こうしたJR九州の考え方は、気持ちとしては分かりますが感心できません。
東北新幹線大宮暫定開業時のように、リレー号大宮行き、やまびこ号大宮行きとする姿勢が正しいと考えます。
◆3位:京急の特快の半数を特急に格下げ
2022年11月26日に京急、都営浅草線、京成、北総線等のダイヤ改正がありました。
京急では停車駅の少ない快特の半数を、停車駅のやや多い特急にしました。
快特の高速運転が京急の売りですが、京急快特でさえも利用が厳しい現実を感じさせます。
JRの快速を各駅停車にするのと同様、通過駅の乗客配慮という観点もあるでしょうか。
◆4位:房総にE131系投入で2両編成列車拡大
E131系電車は東北線宇都宮-黒磯、日光のほか、相模線、房総地区に投入されています。
房総地区では209系の6両、8両編成がE131系2両に置き換わるケースがあり、房総地区はこれほど列車の利用が少ないかと、長いホームにぽつんと停車する2両編成に複雑な思いです。
もっともこの現象は全国各地の幹線でも見られることで、房総だけの光景ではありません。
房総の各路線の中でも内房線は特急「さざなみ」が来ない代わりに、東京湾横断道路と東関東自動車道館山線の活気が対照的です。
普通列車のグリーン車で東北線黒磯から東海道線熱海まで長距離を乗り継げる芸当がなくなりました。
黒磯-宇都宮はE131系の短編成列車で移動、宇都宮からのグリーン車利用となりますが、黒磯から乗れることに醍醐味、優越感があったと改めて感じます。
水戸は東京から熱海、高崎、宇都宮とほぼ同距離のイメージです。
しかし普通列車のダイヤ上では、常磐線だけが水戸でなく、手前の土浦かと感じさせるダイヤです。
土浦は平塚、熊谷、古河に相当する距離の印象を持ちます。
そのため日中の普通列車グリーン車に乗ると、常磐線だけが土浦までの短距離止まりかと、やや失望します。
ラッシュ時に高萩までの直通列車があるのは、東北線黒磯よりもありがたい設定ですが。
◆7位:京成線の一部ワンマン化
京急同様、11月26日ダイヤ改正で、京成では区間と時間帯、編成両数を特定してワンマン運転を開始しました。
対象区間は京成高砂-京成金町、千葉中央-ちはら台、東成田線と芝山鉄道京成成田-東成田-芝山千代田です。
概ね9時から17時台の4両編成列車でワンマン運転を行なっています。
6両編成は今回、ワンマン運転の対象外です。
それでは非効率なので、今後は6両でもワンマン対象とするでしょうか。
京成千葉線と千原線とは千葉中央を境に、電車は直通するものの別の路線ということを感じさせます。
余談ですが、千原線のワンマン運転開始に伴い、自分が拙提案した新京成電車のちはら台乗り入れの可能性は一層無くなりました。
京急の快特の半数を特急にしたのと似たような事情が京王線にもあります。
準特急があって特急がないのでは変なので、準特急の種別を特急に変え、準特急の名称を廃止しました。
一般論ですが、京王線に限らず快速急行、快速特急、快特の種別よりも、特急、準特急の方が分かりやすいと思いますが、他社では準特急の種別を使用しないのは残念です。
そんな中、阪急が2022年12月17日ダイヤ改正で、準特急の種別を使うようになり、この愛称が存続したことはよかったと思います。
JR東海の普通電車の方向性が315系の形式一本になりました。
315系では乗務員室背後の仕切り窓が、これまでの他形式に採用されていた開放的な大窓ガラスをやめて壁中心の構造となり、前面展望配慮がなくなったのは惜しまれます。
◆10位:新京成8801廃車と8815リニューアル結果に驚き
8800形にも廃車の時期が来たかと年月の経過を感じます。
一方、リニューアルされた8815編成が、床下機器だけは従来のままでリニューアルされずに登場し、経費面や部品事情からか、遺憾な結果になりました。
最後は地元新京成で締めさせていただきましたが、ご了承ください。
※写真は本文と無関係です。