常磐線松戸起点の近郊列車見学&体験乗車ガイドです
2023年の暮れのこと、「近郊に親子での鉄道お勧め場所はないか?」との意見を受けました。
今回は、親子連れでの列車見学と、体験乗車のお薦め、各3か所を独断でご紹介したいと思います。
なお、親子での列車移動ということで、出費経費の負担を考慮した内容としました。
◆ 親子連れ列車見学の推薦3か所
同じ種類の列車だけでは飽きやすいと思われるので、列車種類の豊富な区間や駅に絞ります。
〇 青砥-京成高砂(京成)
中川の鉄橋はトラスがなく、橋の中央部に立つと、京成の電車見学のために造ってくれたかのような踊り場があり、8両編成の列車全体が観察できます。
左手には、青砥折り返しの京急電車が引込線に入って、一定時間停車する光景も見られます。
右手には常磐線金町と総武線新小岩を結ぶ新金線の線路があって、運が良ければ貨物列車も見られます。
青砥と京成高砂のちょうど中間です。
通過する列車形式が豊富なのが特徴で、成田空港への有料特急「スカイライナー」を筆頭に京成・都営浅草線・京急・北総の様々な通勤電車が次々にやってきます。
北千住駅も鉄道の要衝の一つです。
常磐・東武・TX(つくばエクスプレス)、東京メトロ日比谷・千代田線が経由し、東武線を介して半蔵門線車両も見られます。
荒川の河川敷では、常磐・TX・千代田線の3路線が並び、東武線がやや離れた位置に鉄橋があり、その中間に立つと4路線がさらに見やすい位置になります。
常磐線は特急「ひたち」「ときわ」で、車体色はオリジナルカラーのほかに、黄・緑・青・橙・紅色(イエロー・グリーン・ブルー・オレンジ・ワインレッド)の5種類の車体色編成もあり、見られれば運がいいといえます。
時折、貨物列車が走るのがポイント。
東武は特急がスペーシアX、スペーシア、リバティ、りょうもうの4種類ですが、普通列車の車両形式も多いですが、東京メトロ日比谷・半蔵門線車両も乗り入れ、さらに車両は豊富になります。
日暮里は、東北・上越・北陸新幹線の上り列車が地下へ入っていく光景が見られるのがポイントです。
徐行速度で急勾配を下っていくため、落ち着いて新幹線列車の観察ができます。
日暮里は常磐線・京成も加わるほか、JR・京成ホームから直接は見られませんが、JR・京成の線路と直角の線路(路盤)位置になる日暮里舎人ライナーも発着します。
新交通システムとして新橋からの「ゆりかもめ」と同じ仲間になりますが、無人運転で、先頭部に座って運転士気分になれるのも特徴です。
◆ 親子連れ体験乗車の推薦3路線
ローカル線ののんびり乗車もお勧めですが、新幹線をはじめとする特急列車の方が関心が高いと思われますので、ここでは高速列車に絞ります。
〇 東京-成田空港 京成「スカイライナー」とJR「成田エクスプレス」比較乗車
日暮里から成田空港へ、座席指定券を購入して「スカイライナー」で成田空港へ。
印旛日本医大から在来線最高速の時速160km/hを体感します。
成田空港で飛行機離発着を見学後、JR東日本の「成田エクスプレス」で東京へ。
「スカイライナー」と乗車体感を比較します。
なお、この逆コースの「成田エクスプレス」→「スカイライナー」はお勧めしません。
上りの「スカイライナー」は、同じ160km/h高速体感であっても、最初から高速で飛ばした後、印旛日本医大から日暮里に向けては速度が下がっていくからです。
低い速度から最高速に上がっていく流れの方が楽しめます。
品川から京急の快特、運転席背後の展望席で時速120km/hの運転姿と前望を楽しみます。
特急料金不要なのも嬉しい配慮です。
横浜からはJR横浜線で新横浜へ。
新横浜から東京へは東海道新幹線自由席で。
この区間の最高速度は一応200km/hとされていますが110km/h前後の低速運転の印象があります。
新横浜-武蔵小杉の170km/h前後の運転でも我慢しましょう。
我慢できない場合は、行きは小田急ロマンスカーで小田原へ行き、小田原から東京へ戻るなら小田原-新横浜で220km/h運転までは体感できます。
池袋からは西武特急「ラビュー」。
とくに窓の縦方向のワイドな広さは随一です。
熊谷-大宮は上越新幹線ですが、毎回同じ内容をお勧めして恐縮ですが、大宮到着前に東北新幹線を高速で乗り越える光景も見どころです。
このほかに、首都圏特急の話題をさらう東武の最新「スペーシアX」がありますが、人気が高く、指定券確保は難しい状況になっています。
もしも指定券が確保できたなら、北千住→東武日光→日光→JR日光線→宇都宮→JR東北線→小山→東北新幹線「なすの」→大宮をお勧めします。
東北新幹線は宇都宮→大宮よりも小山→大宮の一駅区間乗車の方が安価です。
いずれも、高速の新幹線体感はあとに残して計画する方が高速運転の喜びは増します。
逆の場合、在来線は特急でも遅いということになりがちです。
車で高級車に乗ってしまうと一般車に乗れないのと同じで、最初から一挙に高いものを目指すより、徐々に高い方に上がっていく方が、鉄道に限らず何事にも良いと思います。
指定券確保が必要な特急と、自由席特急券で乗車の新幹線
「スカイライナー」「成田エクスプレス」「ラビュー」「スペーシア」と小田急特急は事前に指定券確保が必要です。
新幹線も特急券が必要ですが自由席はあります。
京急の快特は料金不要、全車自由席、運転席背後に左右各2席の展望席があります。(列車によっては展望席がないこともあります)
以上ですが、毎回のことながら写真を添付すれば一目瞭然のところ、文面で長々と書くのも行動半径が狭いゆえで情けなくは思いますが、冗長と合わせ、これも拙ブログの特徴ということでご寛容いただければ幸いです。
末筆になりましたが2024年も日々、よろしくお願いいたします。