平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

「文字の大きな時刻表」に欲しい駅名のふりがなと視力話

視力が衰えた人にはありがたい「文字の大きな時刻表」への希望

今回は、時刻表の中で「文字の大きな時刻表」についての話です。

「文字の大きな時刻表」(以下、「文字大時刻表」)はタイトルのとおり、通常の文字を1.5倍に拡大したことが売り物の年4回、季刊発行の時刻表です。

なお、以下では「視力の弱い人」といった表現も使いますが、他意はありませんので予めご了承ください。

 

視力が弱くなってくると時刻表の数字、文字が判別しにくくなってきます。

時刻表に限らず、小さな文字を読むことに負担がでてきます。

もともと視力の弱い人もいるでしょうし、年齢を重ねるごとにその傾向を感じることもあります。

極端に小さな文字が数十ページにもわたる契約書などは読むことがしんどくなってきます。

 

文章を読むときは前後の言葉の流れがあるので、見えにくい文字でも何となく予想ができたり、イメージがしやすいこともありますが、数字はそうはいきませんでした。

一定の文字の大きさ(いわゆる「ポ」)以下になると、6と8と9、5と6、3と8の見分けがつきにくくなってきます。

0、1、2、4、7は他の数字と類似しないので見分けがつきます。

 

話は戻りますが、「文字大時刻表」は交通新聞社発行の全国版コンパス時刻表の大文字版です。

視力の弱い人には大きな文字はありがたく、大げさですが世界が広がったような気持ちにもなり、筆者も「文字大時刻表」で助けられ、重宝させてもらった時期がありました。

 

しかし重宝した期間はあまり長続きせず、「文字大時刻表」から次第に離れ、再びJR時刻表に戻るようになりました。

今に始まったことではないのですが、「文字大時刻表」には駅名のふりがな(読み仮名)がありません。

JRと第三セクター路線の全駅名を想像でしか読めないのは残念で、趣味的に限度を感じました。

私鉄にも駅名はあり、そこにはJR時刻表でもふりがなはないので、Wikipedia等で見ることになりますが、せめてJR線の駅名だけは正しい読み方が知りたい心境があります。

 

JR時刻表では小さすぎる駅名のふりがな文字を「文字大時刻表」の大きな文字で見たくなり、それが果たせなくなって不便と察した時点で「文字大時刻表」から離れていくようになりました。

全国の駅名の正しい読み方を知りたいことももちろんですが筆者の場合、駅名の回文や川柳等で言葉遊びをしたいこともあります。

編集スペース、ページ数等の関係があるかと思いますが、「文字大時刻表」での大文字の駅名ふりがなが見たかった願望があります。

JR時刻表の駅名ふりがなは、最初と最後の駅、発車時刻と到着時刻の両方の表記のある駅に限りゴシックの大文字で表記されていますが、通常はかなり小さめです。

他の駅も発着時刻のある駅と同じゴシック文字の大きさにしてほしいと願っています。

現在はJR時刻表の小さなふりがなをルーペ等の世話になっている状況です。

パソコンを使いこなせば、任意に大きな文字にできるので、冊子よりも重宝するときもあります。

 

「文字大時刻表」の私鉄のページは有料特急だけになっていますが、有料特急のページを見た後では、大手私鉄路線の全駅の駅名情報が見たくなってきます。

新幹線や特急では、JR時刻表の2色表示と臨時列車の斜め文字表記を見た後では、「文字大時刻表」の単色、一種類文字表記は実用的に残念であり、JRの運賃、料金等制度のページ省略も同様です。

便利なものに慣れてしまった習慣ゆえのわがままとも言えます。

 

全国版コンパス時刻表の大文字版が「文字大時刻表」なので、編集要望としては共通しますが、そもそもコンパス時刻表は実用性一色で、無駄を省いた編集方針なのだろうと思われます。

その意味で「文字大時刻表」駅名ふりがなの拡大文字はあきらめるしかないでしょうか。

 

(余談)高齢に備えて本を読むなら若いうちに

以下は高齢者の一員?の筆者の座談です。

一定の年齢になって落ち着いてからじっくり本を読もうと思っていたら、そうもいかなかった実感の話です。

過去の書籍、とくに文庫本、新書本は小さい文字が多く、読めない、見えないとまでは言いませんが、ルーペ等の補助が不可欠になりました。

この視力の衰えは10年前、20年前は想像できず、それなりの眼鏡をすれば見えるだろうと思っていたものの、元の文字が小さすぎると読む意欲まで減退するのが意外でした。

それとも単なる年齢的な横着心、無精心でしょうか。

大きな文字で編集し直して再版されたものならば再購入して読めますが、そのケースは少なく、多くの本は廃刊になっていて今の本を無理をしてでも読むしかありません。

 

小さな文字は行数も多くなっています。

行(ぎょう)の下まで読んで次の行に移ろうとすると、多すぎる行数と小文字のため、次の行がどこなのか判別しにくくなるのも若い時?には想像できなかったことでした。

 

パソコンの長時間使用、画面の一点連続集中、画面のスクロール等が目に良くないのは明らかです。

30分経過ごとに遠くの空を見るようにしたいものです。

 

自分の過年齢実感によるアドバイスとして、本は若いうちに、視力があるうちに読んでおいたほうがよいことを感じました。