昨日の「首都圏185系臨時列車 武蔵野南線と新清水トンネルで高速走行運転の見せ場を」の続編です。
今回は、「谷川岳もぐら」「谷川岳ループ」(以下、「谷川岳もぐら・ループ」)の利用促進の話です。
「谷川岳もぐら・ループ」は当初から臨時列車の設定で、「リゾートやまどり」編成による全車指定席の普通列車でした。
「リゾートやまどり」は2&1席の普通車で、山形・秋田新幹線の2&2席グリーン車も顔負けの破格サービス列車でした。
その後、E257系への置き換えと同時に特急化され、現在は185系で運用されています。
185系は限られた編成数に対し、他の路線での運用が多いことと通算走行距離数の関係からか、「谷川岳もぐら・ループ」の運転日は以前より少なくなっています。
JR東日本の2023年秋の臨時列車案内において、「谷川岳もぐら・ループ」は以下のように案内されています。
(以下引用)
「谷川岳の絶景や、日本一のモグラ駅『土合駅』を見に行くことができる臨時列車です。
秋の山々に囲まれ心豊かな時をお過ごしいただけます。」
(以上引用)
谷川岳の絶景、上越国境等、上越線水上-越後湯沢には見どころが豊富にあります。
残念ながら列車の利用と比例せず、水上-越後中里の普通列車は平日5往復、土曜・休日6往復にとどまります。
その中で、「谷川岳もぐら・ループ」により大宮から越後湯沢まで直通で便利に乗れる意味では価値のある列車です。
「谷川岳もぐら・ループ」は185系の話題性の方に視線が集まりますが、水上-越後湯沢の車窓もPRする価値があります。
「秋の山々に囲まれ心豊かな時を」「谷川岳もぐら・ループ」で過ごすべく、その方策を順不同で列記したいと思います。
【谷川岳もぐら・ループ共通】
〇 「谷川岳もぐら・ループ」は特急列車ではあるが高速運転、所要時間短縮が目的の特急とは異なり、見どころ区間では徐行や停車を行なって列車乗車そのものを味わい、楽しむ行楽(観光)特急を兼ねる位置づけとする。
〇 185系乗車自体を目的に乗る人を想定し、185系の車内には季節単位で185系による臨時列車に充当する案内広告を掲示する。
〇 185系の車内に「谷川岳もぐら・ループ」の単独広告を掲示する。
〇 上越線湯檜曽、土合のほかに土樽、越後中里、岩原スキー場前の3駅にも上下列車の一部停車により上越線の車窓、途中下車を体感する。
改札口の位置を考慮し土樽、岩原スキー場前は上り「谷川岳ループ」の5分程度停車とする。
〇 新清水トンネルの中間地点に、列車交換設備を設置するための空間があることを、徐行運転とともに車内放送で案内。
〇 土合駅停車を除き、土合駅前後の新清水トンネル内での185系の時速90km/h前後での高速運転を体感。(※昨日の拙ブログで記載)
〇 土樽-越後中里の毛渡沢橋梁では、下り線から見える上り線側の円柱型の石積み橋脚を徐行運転により案内。
〇 土樽-越後中里-土樽では、上り側松川ループ線が走っていることを、徐行運転により体感、放送案内。
〇 越後中里駅は、改札口が下り側にあることから、追加停車して5分程度の下車、駅前周辺体験。
〇 越後中里-岩原スキー場前の大カーブの車窓、線路配置の体感。
〇 岩原スキー場前駅と土樽駅は、上り線側に改札口がある構造から、上り列車で追加停車し、5分程度の下車体感。
〇 越後中里駅では、上り線からのスキー場や、スキーでの休憩所として国鉄時代からおかれている長編成の旧型客車を見やすい位置で見るため5分程度停車。
〇 越後中里-土樽では、松川ループ線の徐行体感。
下り線と並行した逆向きの走行位置で、その旨を放送案内。
下り線における、上り線の逆向き走行位置の案内も同様。
〇 土樽-越後中里の毛渡沢橋梁では、下り線側のコンクリート橋脚を、同じく徐行運転により案内。
〇 土樽-土合の清水トンネル内の中間に、かつての列車交換用の茂倉信号場があり、1984年11月1日廃止後も車窓右手にそのスペースが残っていること、保線車両が置かれていることを、徐行運転により案内。
〇 土樽では小説「雪国」の舞台だったことの紹介。
〇 土合駅では駅構内喫茶や再度の下り線ホーム往復を想定し、30分停車。
〇 土合駅では30分停車により、地下ホームから地上ホームへの往復を案内。
〇 旧湯檜曽駅の跡地の案内。
架線柱の幅が広くなっていて、地平からの階段も現存し、作業用通路となっていることを案内。
湯檜曽ループの徐行体感。
〇 湯檜曽駅から山上の線路眺望。
すでに実施済みのものや、状況が変わっているものもあるかと思われますが、その際はご了承ください。
(※記載にあたり、Wikipediaを参考にさせていただきました。)
※写真は本文と無関係です。