平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

勝田転属の水色E653系の具体的な運用範囲を予測する

勝田のE653系2編成は共通運用か、走行路線や役割を区分するか?

JR東日本から2023年8月4日付けで「新色の E653 系電車が運行を開始します!」のニュースリリースがありました。

新潟車両センターのE653 系7両編成が、新製当初配属されていた勝田電車区に再び戻ってくるもので、水色の車体を施し、2023 年 10 月から臨時列車として東海道線宇都宮線高崎線常磐線など主に首都圏の各路線で運用の旨が公表されています。

また、9月9日勝田車両センターで、485 系塗装色のE653 系(以下、「国鉄色型」)と並んだ撮影会も開催されます。

今回は、2023 年 10 月から臨時列車として運用する水色E653系(以下、「水色型」)の具体的な運用を想定してみたいと思います。

毎回のことですが、この予測には何の根拠もありませんので予めご了承ください。

 

E653系国鉄色型編成の車両検査時に運用を代用する意義

直流電化区間の臨時特急運用はE257系中心で担っており、185系も一部に加わっています。

交流電化区間及び交直流直通区間では651系E653系でしたが、651系は廃止されました。

E653系勝田車両センター国鉄色型1編成しかないため、臨時列車の増発には限度がありました。

E657系常磐線の第一線特急の位置づけから、汎用型の臨時運用には充てていません。

普通列車E531系の長区間運用は、首都圏臨時列車を極力特急化する方向のJR東日本の方策と合致しません。

 

E653系国鉄色型1編成だけでは、車両検査時や何らかのアクシデント発生の際の代用が利かなくなり、長期間の臨時列車が設定できなくなる恐れも考えられました。

そこで国鉄色型の車両検査時等でも水色型の増配置により、通年の安定したE653系臨時設定ができること、交流電化区間での臨時列車増発がしやすくなったことが挙げられます。

 

東北線黒磯以北への臨時列車設定の可能性拡大の意義

本来、交流電化区間への直通設定にE653系の意義があります。

直流区間のみの走行でもE653系で充当は可能ですが、基本的にはE257系の予備車を動員しても賄えない場合が基本と考えます。

その逆は成り立たない(E257系で交流区間は走れない)からです。

 

具体的には常磐線勝田以北、原ノ町、仙台方向や、東北線黒磯以北、磐越西線への直通列車設定です。

また、交流区間内だけの列車設定にも意義があります。

具体的には、一例として上野-会津若松、上野-仙台の交直流区間の設定。

また、郡山-会津若松、郡山-仙台、いわき-仙台の交流区間のみの設定が、今回のE653系「水色型」増備で可能になります。

 

高崎線東海道線等でのE653系による話題性の意義

ニュースリリースでは、東海道線宇都宮線東北線)、高崎線常磐線など主に首都圏の各路線で運用と謳っています。

東海道線常磐線上野からの直通設定、東北線は大宮、宇都宮、日光方面から水戸線経由の設定なら交流電化区間が含まれるので、一応の理解はできます。

ただし高崎線は交流電化区間と直接、結びつかない路線です。

高崎線から両毛線東北線を経由しての水戸線直通列車や、武蔵野線を経由しての常磐線直通列車も考えられなくはありませんが、いささか無理がありそうです。

そうなると高崎線はE257系臨時列車の代走運用かとも考えられます。

E257系は汎用型の使いやすい車両ではありますが、形式としての話題性には不足するためです。

 

上野から高崎まで、または吾妻線上越線両毛線信越線横川への直通臨時列車を考える際、E257系では話題が少ないので、E653系で話題を集め、乗車率を向上しようとする趣旨です。

大宮から房総方面への列車なども同様です。

E653系国鉄色型、水色型が走るという話題性で、直流区間だけの東海道、東北、高崎線の直流区間だけの設定は考えられます。

 

185系の後継をE653系が担う意義

人気の高い185系が身を引くとき、後継に相応しい車両の一つとしてE653系国鉄色型と、今回の水色型が挙げられると思います。

2023年の185系は、横浜-伊東の「185」、大宮-越後湯沢の「谷川岳もぐら」「谷川岳ループ」、大船-桐生の「あしかが大藤まつり号」などの運用をしています。

「185」は別として越後湯沢、桐生の列車ならば国鉄色型または水色型E653系が後継に適任と思います。

 

E653系国鉄色型と水色型との役割分担の意義

185系が担っていた団体列車、貸切列車は国鉄色型になると考えます。

2023年6月14日の、成田-銚子間での「100周年バトンリレー号」など、もしも185系でなかったらE653系国鉄色型を充てたのではないかとも想像します。

 

国鉄色型と水色型は共通運用でしょうか。

両者、個性的な車体色ゆえに、使い分けをするのではないかと思います。

具体的には前記、東海道線高崎線東北線宇都宮線)等での、直流電化区間のみの走行は国鉄色型です。

直流区間のみの走行であり、利用が多く見込めるなら国鉄色型の方が話題性が高まるためです。

そして水色型が、常磐線を中心とする現在のE653系運用を担うのではないかと思われます。

 

以上ですが、秋の臨時列車で勝田のE653系2編成はどのように臨時列車増発に充当するか、その際、国鉄色型と水色型との編成充当の公表まで行なうか、行なうとしたらどのように走行区間や列車を分けるか、公表を期待したいと思います。