平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

JR西日本新快速Aシート列車6往復 土・休日は終日運用による本数増を

Aシート編成4本、運用3本の状況下で、土曜・休日の増発を考えます

昨日の拙「京阪プレミアムカー、阪急プライベースに対するJR西日本快速Aシートの優位性とは」の続編です。

新快速の運転区間は長距離のため、Aシート車の増加が容易でないことは十分理解できます。

また、列車トイレの併設、車椅子対応もあり、運転台付きの9号車での普通車からの改造となり、京阪、阪急の固定編成の中間車、トイレ無し車両とは事情が異なります。

そのため、9号車の普通車をAシート車に改造して増備していく前に、現状の中で日中運用の3編成をいかに効率よく運用してAシート車の乗車機会を増やすかになります。

 

Aシート車の趣旨として、平日は姫路方面から大阪方面の通勤、土・休日(以下、「休日」)は行楽主体の時刻設定のため、平日と休日とは分けて考える必要があります。

今回は、休日の運用についてAシート車の利用機会が増やせるかを考えてみました。

 

現在のAシートの休日ダイヤは

便宜上、ここでは網干野洲発着でも姫路と草津の時刻を入れてあります。

【上り】

① 網干7:38 → 姫路7:53 → 草津9:51

②                          姫路8:40 → 草津10:35 → 野洲10:43

③ 網干9:27 →  姫路9:41 → 草津11:35 → 野洲11:43

④                          姫路14:41 → 草津16:35   → 野洲16:43

⑤                          姫路15:41 → 草津17:37

⑥                           姫路16:42 → 草津18:37

【下り】

⑦         草津10:37 → 姫路12:33

⑧ 野洲11:45 → 草津11:52 → 姫路13:48

⑨ 野洲12:46 → 草津12:52 → 姫路14:48

⑩ 野洲17:58 → 草津18:06 → 姫路20:04

⑪         草津18:36 → 姫路20:34 → 網干20:49

⑫ 野洲19:28 → 草津19:36 → 姫路21:34

 

現在のAシート編成の運用の想定

明確なデータがないため、現在の休日ダイヤから3編成の運用を想定してみると以下のようになります。

【第1編成】

① 網干7:38 → 姫路7:53 → 草津9:51

⑦         草津10:37 → 姫路12:33

④                          姫路14:41 → 草津16:35   → 野洲16:43

⑩ 野洲17:58 → 草津18:06 → 姫路20:04

【第2編成】

②                          姫路8:40 → 草津10:35 → 野洲10:43

⑧ 野洲11:45 → 草津11:52 → 姫路13:48

⑤                          姫路15:41 → 草津17:37

⑪         草津18:36 → 姫路20:34 → 網干20:49

【第3編成】

③ 網干9:27 →  姫路9:41 → 草津11:35 → 野洲11:43

⑨ 野洲12:46 → 草津12:52 → 姫路14:48

⑥                           姫路16:42 → 草津18:37

※ 草津 → 野洲へ回送

⑫ 野洲19:28 → 草津19:36 → 姫路21:34

 

以上ですが、あくまで想定です。

万一、誤りがあったらご容赦ください。

 

Aシートの本数を増やすには草津-姫路の折り返しの迅速化が鍵

休日ダイヤにおいては、姫路-大阪の通勤主体を考慮する必要はないため、時間制約はなくなります。

上記3編成の想定運用では、草津野洲、姫路での折り返し時間に余裕があります。

この余裕時間を短縮する運用にしていけば、Aシートに乗れる機会が増えることになります。

現在のダイヤにおいては、草津-姫路の列車がもっとも走行距離が短く、京阪神での乗車の機会が広がる列車となります。

そこで草津-姫路の列車を基準に、草津と姫路で早めの折り返し運用を組むことがもっとも効果的と考えます。

 

一例として、前記の第1編成事例で言えば、①の網干7:38発列車は草津9:51着後、草津10:37で折り返しますが、その前の10:07発で折り返すことはできないでしょうか。

⑦ダイヤで姫路12:33着後、④姫路14:41までの折り返し時間も長くなっています。

12:42発の野洲行きまたは13:42発の草津行きでの折り返しができないでしょうか。

現在のダイヤでは、野洲止まりの上り列車到着後、同駅始発の折り返し時間設定が2~3分のため、野洲では1時間近く時間調整します。

そのため、上り野洲行きの列車設定はAシート乗車機会の増加策としては効率が良いとは言えません。

一方、草津行きは毎時50分着、07分発の折り返しで理想的です。

Aシート3編成とも、草津-姫路の区間での専用運用を組めば、少なくとも休日のAシート乗車機会は高まると考えます。

 

他の2つの運用も、少なくとも姫路折り返しの2時間は長すぎます。

Aシート車の折り返し車内整備時間は必要ですが、15分から最大30分以内の折り返し迅速化によりAシート本数増を期待したいと思います。

 

Aシートを増備できるならば草津野洲折り返し列車の順で

Aシート乗車機会の増加は、まず京阪神での利用促進が主体です。

それには草津-姫路列車を専用運用化し、徐々に組み入れていくことがよいのではないかと考えます。

その次は列車距離の関係も考慮し、野洲-姫路列車の専用運用化です。

3番目が湖西線敦賀運用で、近江今津敦賀はAシート付き4両編成にはなりますが、青春18きっぷでの北陸新幹線敦賀接続までのAシート移動という新たな誘発が生まれることを期待するものです。

最後に米原経由近江塩津行きとなりますが、米原近江塩津のAシート付き4両編成は、近江塩津止まりであり、敦賀での北陸新幹線接続をしないこと、全体の列車走行距離が長いことに課題があります。

一方、米原東海道新幹線接続や、彦根近江八幡に直通する東海道線沿線効果はあります。

いずれにしても湖西線敦賀接続と米原側のどちらを優先するかは、草津野洲折り返し列車でのAシートの利用が定着してからの話かと考えます。 

 

以上ですが、Aシートが現6往復であっても利用が伸びること、次に終日3編成運用であってもそれを最大限活用してAシート乗車機会が増えるダイヤとすること、そして、そのAシート利用が伸びることによるAシート車両への改造という順序と考えます。

その際はまず草津-姫路の区間運用列車のAシート置き換えから期待したいと思います。

 

※写真は本文と無関係です。