平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

東京近郊で景色のよい鉄道路線を聞かれたら 独断偏見ベストテン

東京近郊区間で独断偏見で選んだ10路線です

一緒に仕事をしていた時の人から、「近場で景色のよい路線はないか」と聞かれることがあります。

「どこかお薦めの路線はないか」とは違って、「景色のよい路線」となると限られてきます。

今回は、筆者の独断と偏見で、東京近郊に特定しての車窓景色のよい路線紹介です。

過去の記事と重複する箇所がありますがご了承ください。

 

1 鹿島線

成田線佐原から鹿島神宮行きに乗り換えて終点、鹿島神宮の1駅手前、延方駅から北浦を渡る雄大な北浦橋梁が見どころです。

海を渡るかのような、トラスのない広大な車窓は、京都丹後鉄道の由良川橋梁と一、二を争う開放的な光景です。

北浦橋梁は1,236メートル、由良川橋梁は551.79メートルで、北浦橋梁は由良川橋梁の2.2倍の長さがあります。

 

2 小湊鉄道

内房線の五井で乗り換えて上総中野まで39.1キロ、17駅、約1時間20分です。

特別によい景色があるわけではありませんが、昭和時代に戻ったような駅、車両、車窓の組み合わせが魅力です。

上総鶴舞、飯給の佇まいなどが有名です。

 

3 東海道線小田原-熱海

小田原を出てからの早川、根府川は、標高の高い位置を走り、相模湾を遠くに見下ろす光景が雄大です。

過去の話ですが、九州からの上り寝台特急に長時間乗車して東京に向かっている中、熱海から小田原の20.7キロにかけて列車から見下ろす相模湾の光景は、通勤電車からの車窓とはまた違って、列車旅の良さを感じさせる雄大さと開放感がありました。

 

4 御殿場線

富士山を見ながらの車窓ですが、御殿場線にはもう一つ、かつては東海道線だったことで、複線時代の名残の路盤、トンネル、鉄橋、スイッチバック跡など、栄枯盛衰を感じる風物詩の路線です。

東海道線国府津-沼津を通り抜ける時、東海道線相模湾を見ようか、御殿場線で行くか、毎回悩みます。

筆者は判官贔屓なので、御殿場線に乗る方が多いですが、天候がよい時に東京から熱海行き電車に乗っていると、そのまま真鶴まで乗り、真鶴から国府津へ戻って御殿場線に乗ることがあります。

一般の人にはお勧めしませんが、それ以前にそもそも真鶴とんぼ返りでルートで相模湾御殿場線の両方に乗る人はいないでしょう。

 

5 鶴見線鶴見-海芝浦

海芝浦駅は京浜運河の脇にあり、船から景色を見るような、ホームの足元が海水の駅として名高いところです。

国道駅の昭和的な光景も捨てがたい風物詩です。

 

6 江ノ島電鉄

鎌倉-江ノ島-藤沢を走る10キロ、14駅、所要37分の知名度の高い路線です。

腰越-稲村ヶ崎間2.9キロ、12分間が海岸線を行きます。

腰越は海のほかにも、電車と住宅がかなり接近し、道路と同一平面を走り、ホームの短さから開かないドアもある見どころが集約された江ノ電のポイントとなる駅です。

 

7 中央線高尾-大月

東京から高尾までの住宅地から一変して、高尾からは山の中に変わります。

徐々に山の光景に変わっていくのでなく、急変するところに驚きと魅力があります。

大月側から高尾へ向かう場合はこの変貌は体感できません。

篠ノ井線姨捨善光寺平の眺望感動は松本→長野と、長野→松本ではまったく異なることと似たところがあります。

鉄道車窓の味わいは上下線どちらでも同じではないということです。

 

8 八高線

八王子-高崎の頭文字で八高線ですが、拙原稿の順位とは偶然で、直接関係ありません。

八王子-高麗川は電化されましたが、高麗川-高崎は気動車で、電車のモーター音とは違う、ディーゼルエンジンの音が首都圏では貴重です。

奥多摩、丹沢、秩父の山々を遠くに見ながら進む光景は、高崎線電車の長編成、高速運転とは別世界の旅情があります。

余談ですが、ちなみに東京近郊の気動車列車は、JR東日本では久留里線水郡線、私鉄・第三セクたい路線では関東鉄道常総線竜ヶ崎線小湊鉄道いすみ鉄道わたらせ渓谷鉄道真岡鉄道鹿島臨海鉄道大洗鹿島線ひたちなか海浜鉄道などで見られます。

 

9 青梅線

立川-青梅-奥多摩の路線で、奥多摩の山並み、多摩川の渓谷風景が展開する青梅-奥多摩18.7キロ、12駅、約40分の区間JR東日本は2018年から「東京アドベンチャーライン」の愛称を付けています。

「自然の中で、アウトドア・アクティビティを楽しむ路線」

「首都圏でありながら、気軽に自然の中で、アウトドア・アクティビティを楽しむことができ、どなたでも冒険に踏み出せるエリア」
 「駅を降りてすぐに本格的な自然やアウトドアを楽しめる青梅線の魅力を『アドベンチャー』というワクワクする言葉で表現」

等とJR東日本ではPRしていますが、筆者は過去の時代の者なので面白みはなくとも「奥多摩線」の方が馴染みます。

 

10 京葉線

東京近郊で長く東京湾の車窓が得られる路線として貴重です。

舞浜、葛西臨海公園の行楽地の方が名高いですが、車窓としては東京湾遠望、二俣新町駅付近の西船橋へのデルタ線(三角線)、越中島-潮見-新木場の汐見運河曙運河が見どころです。

 

(※ 記載にあたり、各路線のWikipediaを参考にさせていただきました。 )