天王台、取手の緩行線エレベーター、ホームドア対策案
常磐線綾瀬ー我孫子は1971(昭和46)年に複々線化されました。
北千住ー綾瀬は、綾瀬車両基地の関係で、当時の営団地下鉄側が受け持った、変則的な複々線となりました。
上野発着電車はすべて快速となり、北千住ー取手は松戸、柏(※複々線開業当初は通過)、我孫子、天王台の停車でした。
天王台の快速停車は我孫子ー取手の複々線完成後、通過に変更の計画でした。
ただし、天王台利用の人にとって、快速停車による上野直通は当然便利であり、快速通過は実現しませんでした。
一度停車したものを通過に変えることは困難な事例の一つでした。
複々線化した以上、緩行線電車も走らないと意義がないため、ラッシュ時専用線で割り切る形を採りました。
我孫子止まりの一部電車を取手に延伸しただけの消極的ダイヤです。
天王台、取手の緩行線ホームには、稼働時間はわずかながらもエスカレーターは設置されています。
取手発着の緩行線本数は2022年現在、平日朝13往復、夕方11往復で、土曜・休日の取手発着はありません。
今後の緩行線はどうなっていくでしょうか。
Wikipediaによると「(常磐緩行線は)将来導入を予定している技術の実験として使われることも多い」との記述。
とくに我孫子-取手は新技術実験線として最適でしょう。
日中、取手発着の快速電車に限り、成田行き又は我孫子止まりに変更して、緩行線取手発着を20分間隔で設定すれば、輸送量はほぼ同じですが、
到底理解されるとは思えません。
一方、他の駅同様、緩行ホームにもエレベーター、ホームドアの設置は望まれます。
そこで、緩行線取手発着本数は今のままとし、取手行きは、天王台駅手前で上り快速線と平面交差後、下り快速線に入る渡り線新設はどうでしょうか。
天王台、取手は快速ホームの発着になります。
取手発の緩行電車は、天王台で快速ホームを発車後、新設渡り線で現在の上り緩行線合流となります。
快速線走行により、エレベーターとホームドア設置後、共用化します。
取手ホームの線路容量は、藤代側の引込線活用になります。
快速線平面交差は、横須賀線、湘南新宿ライン蛇窪信号場の実例があります。
天王台、取手の緩行線ホームは廃止して経営合理化を図ります。
線路は技術実験線活用に用途を変更して存続とします。
渡り線設置の経費はありますが、緩行線のエレベーター、ホームドア設置、限られた利用時間での維持管理より効果的、効率的と考えます。
机上の空論かもしれませんが、乗客と鉄道側双方の解決策としていかがでしょうか。