電車を見ながら線路並行道路歩きの、鉄道ファン向け企画
鉄道会社が鉄道利用と健康志向の両立を趣旨とした、駅から駅への歩行運動企画があります。
鉄道各社により名称は異なりますが「駅からハイキング」「駅からウォーキング」「駅からウォーク」などがあり、人気があります。
内容は、鉄道会社指定の駅からスタートし、指定経路を自分のペースで自由に休憩しながら10km前後歩いて別の駅でゴールとなるものです。
途中、公園や神社など1~2カ所で、休憩とトイレタイムを兼ねて、チラシにスタンプを押印する場所があります。
ゴールの駅では、押印されたチラシを見せると飲料等が無料で受け取れることが一般的です。
一つ残念なことは、鉄道ファンの参加割合が少なく見受けられることです。
鉄道と無関係の沿線を長時間歩き、一般の施設を見学することに関心が薄いことが理由と思われます。
そこで、通常のコースとは別に、鉄道ファンの参加を呼び掛ける企画として、線路脇に並行する道路を歩くのはどうでしょうか。
行き違う電車を何度も見ながら進んで行く内容です。
歩きながら前方から来る電車、後方から追い抜く電車を観察しながら先へと進みます。
線路脇の道に公園や神社が隣接していればそこでスタンプを押印しますが、隣接していなければ無理に奥には行かず、次の駅で休憩、スタンプ押印をします。
トイレ休憩は途中駅での自社駅構内又は駅前周辺の店舗施設等に協力を呼びかけます。
この秋実施している以下の3社の散歩企画に、鉄道ファン向けのコースを加えた提案をしたいと思います。
1.新京成線
松戸~元山間8.7kmには線路にほぼ並行した道路があります。
一部、線路から離れる道路もありますが、道路との接近率は高いです。
元山~くぬぎ山は線路から離れた道路になりますが、くぬぎ山からは車両基地の脇に道路があって鉄道ファン向けです。
そして北初富がゴールです。
松戸~北初富は電車で11.4km、くぬぎ山の迂回を含めて徒歩約12kmです。
2.北総線
線路からやや離れた道路ではありますが、線路の左右に並行した道路が整備されています。
スカイライナーを一番多く見かけますが、合間に北総線電車のほか、都営浅草線、京急まで様々な形式の電車が数多く高速で走り抜けます。
この区間はどこにでも設定可能ですが、新鎌ヶ谷~千葉ニュータウン中央間11.1kmが最適です。
3.京成線
京成金町~京成高砂~青砥~京成曳舟まで8.3kmのコースです。
柴又~京成高砂へは、本線と合流する直前で高砂検車区脇の道路を行き、迂回して京成高砂に着きます。
その他はほぼ線路に並行した道路があります。
押上まで行きたいところですが地下駅なので、手前の京成曳舟をゴールとします。
京成高砂~京成曳舟も電車本数は多く、形式も豊富です。青砥折り返しの京急電車が見られるのもポイントです。
なお、ゴールでの景品は電車を眺め歩く特性から、飲料よりも電車の各形式をイラスト化したクリアファイルが最適と考えます。