平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

松戸市内の鉄道の見どころ 独断偏見ベストテン

常磐線ほか計6路線の、独断と偏見の松戸市内の鉄道ベストテンです

50年間の松戸市就業を振り返りながらJR常磐線、JR武蔵野線新京成、北総、東武、流鉄流山線の6路線が走る千葉県松戸市内を走る鉄道の見どころの案内です。

個人嗜好がかなり含まれますので予めご了承ください。

 

1 松戸駅常磐線新京成

松戸駅はJR常磐線新京成と接続する駅で、常磐線の2022年度乗車人員は84,595人、新京成の同年度乗降人員は82,080人です。

1番線が常磐快速下り線、2番線が快速通過退避線、3番線が快速上り線、4番線が緩行線下り線、5番線が緩行線の千代田線への折り返し線、6番線が緩行線上り線です。

5番線は平日朝のラッシュ時、上り快速線と同一ホームでの混雑を避けるため、下りの緩行線電車は5番線から発着します。

7・8番線は新京成用です。

松戸駅は2027年春頃の6階建ての駅ビル開業に向け、現在施工中です。

完成後は、入口と出口が分かれている自動改札機は統合される計画です。

また、東西の自由通路拡幅の拡幅、 改札内コンコースの拡張も予定されています。

 

余談ですが、松戸駅北側の乗り換え通路は、駅ビル開店時間中は新京成からでも常磐線乗り換え階段の脇を通りながら駅ビル側に出られますが、駅ビル開店時間でない時に通過すると常磐線ホームに入ってしまう形になり、改札外に出ることはできないので留意が必要です。

 

2 新松戸駅常磐線武蔵野線

新松戸駅常磐線武蔵野線の接続駅です。

2022年度の1日乗車人員は33,675人です。

武蔵野線新松戸駅ホームは常磐緩行線ホームの上にあります。

その武蔵野線ホームの南流山寄りに立つと、右手に常磐線北小金から南流山へのから貨物線、左手には馬橋から南流山への貨物線が見えます。

馬橋-南流山の貨物線は案外、通過列車の本数があります。

馬橋-南流山の貨物線の手前には、流鉄流山線が走り、ビルの影に幸谷駅があります。

あくまで幸谷駅で通しており、新松戸駅に改称していないのが興味深いところです。

1981年まで、幸谷駅は馬橋-南流山貨物線と流山線が交差する付近にこじんまりと位置していました。

常磐快速線は新松戸を通過しますが、地元では快速停車に向けてJR東日本に要望をしていますが、具現化はしていません。

 

3 常磐快速線緩行線が立体交差で入れ替わる江戸川付近

常磐快速線は上野-金町は南側(東京湾側)を走りますが、江戸川を渡って東京都から千葉県松戸市に入ってすぐ、緩行線快速線の上をまたいで、線路配置が入れ替わります。

これは主に、複々線完成当時、馬橋と北小金の両方向から南流山へ走る貨物線が、現在の配置関係の方が望ましかったことや、馬橋駅北柏駅が貨物扱いしていた際の貨物駅の位置関係に起因するかと思われます。

一方、北綾瀬に地下鉄千代田線の車両基地を設置するにあたっては、緩行線が北側の方が望ましいことや、複々線化当時は北千住で東武伊勢崎線と貨物列車の貨車入れ替えを行なっていたこともあって、貨物列車が走る快速線は南側の方が望ましかったのではないかと想像しています。

 

4 武蔵野線新八柱-新松戸

武蔵野線電車が新八柱駅を出て新松戸に向かう際、山を切り通したような、崖の間を走ります。

「21世紀の森と広場」と呼ばれる広大な公園の端を武蔵野線が通過する地点を中心に、崖の間を通過する区間が続きます。

車窓としてはコンクリートの壁しか見えませんが、運転士背後の前面窓から展望すると、山を切り通した地形であることが認識できます。

線路の上を細い高架橋の道路が跨ぐ箇所がありますが、武蔵野線新松戸-西船橋間開通の1978年までの線路位置付近の行来を分離されたことへの対処と見られます。

 

5 元山駅付近の道路から左右に見える新京成の踏切

元山駅付近には陸上自衛隊松戸駐屯地があり、その正門前から少し逸れて、その脇付近に立って道路側を見ると、左手に松戸から元山へ向かっていく電車が見えます。

その1~2分後には、右手に、先程の電車が元山からくぬぎ山へ向けて走り抜けます。

自衛隊正門付近からは同じ電車を2回見ることになり、クルマの人は同じ電車に踏切で2回引っ掛かることがあります。

同じ電車に2回差し掛かる光景は、高架駅にはなりましたが、北初富駅初富駅でも見られます。

 

6 東松戸駅武蔵野線・北総)

東松戸駅は、北総線京成高砂-新鎌ヶ谷が1991年に開業の際に設置され、当初は駅の無かった武蔵野線にも1998年に設置されました。

2022年度の武蔵野線の1日乗車人員は19,217人、北総の同年度乗降客数は16,822人です。

北総線の高架橋からは次の松飛台駅まで、北側に広大な都営八柱霊園を見下ろす位置で走ります。

 

7 馬橋駅常磐線・流鉄流山線

馬橋駅は、常磐線から流鉄流山線への接続駅で、常磐緩行線ホームから見ると、高速で通過する特急や15両編成の快速電車の隣で、2両編成でひそかに停まっている光景は哀愁が漂います。

 

8 東武野田線六実駅

東武野田線松戸市内を通過する印象は薄いですが、六実駅周辺は松戸市に属します。少し走ると柏側は柏市、南側は鎌ケ谷市になります。

以前は六実止まりの電車があって、六実駅ホームの脇に電車の待避が見られました。

使わなくなった線路が、六実駅で折り返していた歴史を伝えています。

 

9 北総線新柴又-矢切

常磐線同様、江戸川を渡ると松戸市の矢切地区に入ります。

東京都区内から江戸川を渡って千葉県松戸市内に入ると、緑が多くなるという感想はよく聞かれるところです。

江戸川を越えてからしばらくしてトンネルに入る前までの高架橋付近が、松戸市矢切地区の緑を感じる区間です。

 

10 北総線大町-新鎌ヶ谷

大町は市川市、新鎌ヶ谷鎌ケ谷市に属しますが、大町を出た北総の線路は一時(いっとき)、松戸市内にかかります。

新鎌ヶ谷駅に向かう途中の左手に、新京成のくぬぎ山車両基地があり、平日のラッシュ時を終えたピンクの電車が並んでいるのを北総線の高架橋から見下ろす形で、鉄道ファン向きの光景です。

 

2027年春予定の松戸駅の変貌が楽しみです。

 

(※ 記載にあたり、駅関係の情報でWikipedia、統計情報リサーチ、JR東日本2022年度各駅の乗車人員等のデータ公開を参考にさせていただきました。)