快速急行と単独の快速・急行との紛らわしさの解決策
列車種別は各社各路線で多様であり、似たような名称も多く見られます。
しかしそれが混同、混乱、誤乗の原因になることがないとは言えません。
今回は大手私鉄の中から京成、東武東上線、西武池袋線の事例を取り上げます。
京成は料金不要の列車種別として快速特急、アクセス特急、特急、通勤特急、快速、普通の6種類があります。
このうち快速特急は当初、快特でしたが、快速と紛らわしいため快速特急としました。
京急では快特の列車種別が定着していますが、快速はないので混乱は起きていません。
しかし京成の場合は、快速特急があるのに単独の快速と特急があります。
この区分に慣れてしまえば、又は割り切ってしまえば問題ないのかもしれませんが、乗り慣れていない人には混同しやすいのです。
京成では現在、急行と準急の種別は使われていません。
そこで快速特急と特急はそのまま継続し、快速を急行に変更するのはどうでしょうか。
快速を準急にすると格下げのイメージがありますが、急行にするなら問題ないと考えます。
それとも京成では急行を使わないことに何か理由があるのでしょうか。
この2路線には快速と急行があって、快速急行もある点が共通しています。
また特急が有料列車であることも同じです。
そのため料金不要列車に特急の種別を使えない事情を抱えています。
そこで単なる略称ではありますが、快速急行を「快急」とするのはどうでしょうか。
現在、特別快速を特快、快速特急を快特と呼んでも違和感がないのは慣れによるものです。
「快急」もそれと同じです。
「快急」なんておかしい、変だというならば、特別快速(特快)、新快速、高速のいずれかにするのはどうでしょうか。
JRや中京私鉄で使われている(使われていた)列車種別を使うのは避けたいのかもしれませんが、列車種別は乗客に分かりやすく、誤乗の原因とならない視点が大事だと考えます。